2007年8月18日

コースター評価:よみうりランド編(2)

070818.jpg

 8月13日に乗車した、よみうりランドのコースター評価コメントという事で、昨日に引き続き、お子さま系のコースターについてコメントします!!

<わんわんコースター わんデット>

 エースコースターのバンデットにちなんで、よみうりランドのキャラクター「ランドドッグ」を先頭車両に取り付けたお子さま向けコースターです。

 ネーミングはおちゃらけた感じですが、コースターそのものはなかなかのもので、お子さま系にしては充実したコンテンツが配置されています!!

070818_01.jpg
写真-1:わんデット全景

 リフトアップから逆S字の水平ループ、軽めのキャメルバックを経て、水平ループというコースになっており、これを2周することになります。

070818_02.jpg
写真-2:ファーストドロップになる水平ループ

 基本的に水平ループをメインに据えたコースターであるため、リフトアップ直後から水平ループになります。

 横から見ると最高点はさほど高さが有りませんが、水平ループのバンクはややきつめの設定になっており、なかなかの迫力があります。最後部に乗ると加速感もありお子さまなら怖いかもしれません!!

 逆S時のセカンドループもなかなかのもので、直後にキャメルバックがあり、若干身体が浮く感じになり馬鹿にできない面白さがあります。サードループも乗り場直前とは思えない加速感で興奮が持続する感じはなかなか上手いコース設計であると言えましょう!!

 ◆落下的スリル:★☆☆☆☆(まったり)
 ◆コース的スリル:★★☆☆☆(ゆるやか)
 ◆爽快感:★★★☆☆(適度)
 ◆総合満足度:★★★☆☆(満足)

 お子さま系コースターとしては最高の部類だと思います!!

<SLコースター>

 ワタクシの幼少時の記憶にも有ることから、かなり昔からあった筈です。昔はSLの形はしていなかったような気がするんですが・・・

 このコースターもよみうりランドの地形が成す特殊なコースターですね。最大の特徴は乗り場の位置がコースターのコース全体のうち高い部分に位置しているという事。

 そのため、出発直後のリフトアップは無く、一気にドロップして、最後のほうでリフトアップするという構造になっています。これが良くも悪くも特徴という事になりましょう。 

070818_03.jpg
写真-3:SLコースター車両と乗り場全景

 乗り場の上をSLコースターが走っていますが、これはリフトアップ後の最終部分です。

070818_04.jpg
写真-4:SLコースターのコース主要部全景

 地形上一番深い所に池があり、その池の上を進むというかなり特殊なロケーションです。故に、なぜSLなのかという疑問がありますが、まぁ良いか(笑)!!

 乗り場から一気にドロップして、結構な加速感が出てきた所が右上の左旋回直前部分。ここでいきなりブレーキがかかり、かなり減速して90度以上の左旋回をします。

 このブレーキについては、左旋回にバンクが殆ど付いていないことから、必要上のブレーキと捉えていますが、この勢いをそのまま直後の水平ループに保たせたら楽しかっただろう事を思うと、少々残念な部分も・・・

 一旦減速するも、軽めのキャメルバックで加速が多少戻り、水平ループ2回の池一周部分はロケーションもよく、なかなかの爽快感が得られます。

 そして、池から乗り場へと戻るためのリフトアップになります。これから始まるリフトアップは期待感でワクワクしますが、終盤のリフトアップだとお終いという感じで当然ワクワクしません。地形上しかたないけれど、やっぱりリフトアップは最初が良いんだろうなと再確認しましたねぇ。

 このリフトアップでそのまま乗り場では流石に拙いという事なのでしょうか、一層分高く上がり、乗り場付近の上部(写真3)の1周旋回があります。しかし、それほど加速しておらず、惰性で走る感じなので爽快感はあまり無いです・・・

 特殊部分をどう評価して良いか悩みますが、コンテンツの面白さという観点で評価すると、以下のような感じかなと思います。

 ◆落下的スリル:★★★☆☆(適度)
 ◆コース的スリル:★★☆☆☆(ゆるやか)
 ◆爽快感:★★☆☆☆(まあまあ)
 ◆総合満足度:★★☆☆☆(やや満足)

<ドラゴンコースター>

 最後にドラゴンコースターです。今まで紹介してきたドラゴンコースター兄弟とはまったくの別モノで、構造はかなり特殊な部類になっています。

070818_05.jpg
写真-5:ドラゴンコースター乗り場全景

 ドラゴンのデザインが某鳥山漫画チックなのは置いておいて(苦笑)、このドラゴンコースターの特徴は円を描くような形で設置している周回タイプであるという事でしょう。

 円の中心に駆動装置が付いており、各車体に対して同一の長さの棒が伸びて車体を支えています。で、この駆動装置が回転することによりコースター車体が回転旋回するという仕組みです。

070818_06.jpg
写真-6:ドラゴンコースター車両全景

 周回線形でかつ駆動装置により車体が支えられているため、レールは何と一本のみです!! その上を棒で支えられているドラゴンコースターが進む様は演劇の人が操作する竜のよう・・・でネーミングされたのかもしれませんね。

070818_07.jpg
写真-7:ドラゴンコースターのレール

 それじゃあ如何にもお子さま系じゃん!!とお思いかもしれませんが、なかなかどうして、けっこう楽しめるんですよ。

 写真の通りコースはキャメルバックの連続線形になっており、落差の大きい箇所もあり、かつ4周もするので持続した面白さが得られるんですな。お子さまの声の出方からして楽しめているのが分かる逸品です!!

 ◆落下的スリル:★☆☆☆☆(まったり)
 ◆コース的スリル:★☆☆☆☆(まったり)
 ◆爽快感:★★☆☆☆(まあまあ)
 ◆総合満足度:★★☆☆☆(やや満足)

 まぁ評価すると、こんなもんですが、それだけではない魅力があるコースターと言えましょう!!