2008年6月19日

東武東上線2008年6月14日改正ダイヤ分析 夕ラッシュ時

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 東武東上線2008年6月14日改正ダイヤの分析の続きということで、夕ラッシュ時ダイヤについてコメントします!!

 TJライナー新設に伴い、他の時間帯同様変化が大きいですね!!

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図:東武東上線2008年6月14日改正ダイヤ 夕ラッシュ時

 さて、夕ラッシュ時についてもポイントを箇条書きにしてみましょう。

 ・TJライナーを運転
 ・TJライナー運転に伴う池袋口の運転パターン変更
 ・メトロ副都心線直通系統の運転

 こんな所かな?

 ・TJライナーを運転

 ダイヤを見て頂いて分かるとおり、かなりスジが立っていますね。着席料金を取るだけの走りはしなければならない意気込みが感じられます。ふじみ野までで影響を受けるであろう前スジが池袋を10分前に出る急行ですからね。中板橋で追い越す普通も5分前に池袋を出すなど、気合が入っています(笑)。

 料金不要区間であるふじみ野~森林公園間もなかなかの走りで、川越市での緩急接続の状況が読み切れませんが、急ぎたい人はTJライナーを使う人が多そうです。

 ・TJライナー運転に伴う池袋口の運転パターン変更

 夕ラッシュ時ダイヤはTJライナー運転に伴い、おのずと1時間サイクルになりました。

 池袋口の運転本数の変化を見ると、旧ダイヤでは12分サイクルに急行1本、準急1本、普通2本が設定されていたため、1時間あたりで見ると、急行5本、準急5本、普通10本の運転でしたが、新ダイヤではTJライナー1本、急行5本、準急4本、普通8本となり、TJライナーを優等の1本とカウントするならば、普通が2本削減された形と言えます。

 朝ラッシュ時も池袋口の本数は削減されているので、同様の調整を図ったと言えますが、TJライナー運行に伴い、TJライナーと準急、急行と準急という組み合わせの優等続行が見られるようになったのは特徴的と言えるでしょうか。

 8本に減ってしまった普通ですが、和光市からのメトロ線直通系統が副都心線系統を含めて増えている(7本→8本)ため、和光市~志木間の本数を旧ダイヤと同等にする、メトロ線のダイヤが30分サイクル基調になっているので合わせる、TJライナーが池袋の5番線を専用するので、折り返し制約緩和といった意図があるのかと思います。

 おそらく旧ダイヤより幾分混むと思われますが、運転間隔が極力等間隔になっていることから、許容できる程度に収まると思われます。その公算あっての変更だと思われますしね。

 ・メトロ副都心線直通系統の運転

 旧ダイヤでは有楽町線系統が7本直通し、12分サイクルにあわせて5本が川越市行、残り2本が志木行となっていましたが、新ダイヤでは有楽町線系4本が川越市行、副都心線系統の通勤急行2本が川越市行、普通2本が志木行となりました。

 本数的には有楽町線系統と副都心線系統が半々であっても川越市行としては有楽町線系統を優先しているあたり、朝ラッシュ時と同等に既存の利用客に配慮した部分は見えますね。今後変わってくるかもしれませんが、現時点ではこれが妥当という事なのでしょう。

 夕ラッシュ時は日中時と異なり、準急が森林公園まで走ることから、ふじみ野で緩急接続が行われ、川越市~森林公園間の運転間隔の適正化を図っています。そのためメトロ線直通系統は大半が志木~川越市間先着となっており、そうなるスジが直通する形になっています。

 東上線のパターンがややイレギュラーなので、綺麗とまでは行きませんが、それなりにバランスに考慮したダイヤという印象は受けました。