阪神なんば線開業関連調査遠征(3) 西九条~九条間施設調査
2009年3月30日に阪神なんば線新規開業区間の西九条~九条間(地上部分)の施設調査を行ってきましたので、報告します!!
事前知識無く乗ったので、まさかこんなに頑丈なシェルターに覆われていると知らず、興奮気味にチェックしてしまいました。
印象としては上部はオープンの半シェルターということで、類似施設とも言える札幌市営地下鉄のものと比べると、技術の進歩というか何と言うか明るい感じです。
九条で地下に入るためね西九条の段階で運転台後ろ、真ん中の窓はカーテンが閉められてしまうため、倍率の高い右側窓は狙わず、尼崎方面列車の最後部からチェックしました。
写真の順序は西九条側から載せているので、アングルに違和感があるかもしれませんが、そういうことです!!
西九条駅の駅付近だけ完全にシェルターで覆われており、その先からは基本的に同一構造のシェルターが続いています。
材質はポリカーボネットで、半透明系の材料では最も強度のあるものです。
通常の高欄相当の部分は一般的な構造で、そこから上部がポリカーボネットになっています。
西九条を出て暫く進むと、安治川を渡る安治川橋梁になります。
シェルターの目的が騒音対策であるため、河川部分は対象外ということのようです。
まぁ、トラスがあるので施工も出来ないのでしょうが・・・
安治川橋梁のちょうど中間付近が最もレールレベルが高くなっており、トラスらしい線形になっていますね。
安治川橋梁を越えると、再びシェルター区間になります。
暫く進むと左曲がりの下り勾配区間になりますが、この段階ではその勾配のすごさがまだ見えません。
この写真のアングルだと勾配のきつさが分かりづらいですが、トンネルアプローチ部分の地上面を示すく体の線形で、勾配が分かりますでしょうか?
アプローチ部分が既存の交通他、横断方向の移動を妨げる存在となるため、極力その延長を短くするべく、40パーミルという厳しい勾配を採用しています。
さらにカーブ区間なので、こんな景色になります。
トンネル導入部フリーク的に、かなり興奮できる場所ですな(笑)。
シェルターはトンネルアプローチ部を完全に覆う形で設けられていますね。
レールレベルが地上面より下がれば、多少高さが低くなっても良さそうですが、周辺に対する騒音対策なので、上部開放形ということもあって地上面から一定の高さは必要であるということなのでしょう。
上記部分を外側から見た状況です。
シンプルかつ連続的なデザインが外観に配慮した感じであります。
以上、簡単ですが、阪神なんば線の地上区間の状況報告でした!!