2009年6月13日

東武伊勢崎線2009年6月6日改正ダイヤを分析する!!

090613.jpg

 東武伊勢崎線2009年6月6日改正ダイヤについて、コメントしておきます!!

090613_01.jpg
写真-1:ダイヤ改正ポスター

=====

 <朝ラッシュ時>

090613_01.gif
図-1:朝ラッシュ時ダイヤ

 目玉は半蔵門線直通の増発と日比谷線直通の増発ですが、いずれも数本レベルの増発で、一方で混雑率の低い列車の削減や、運転系統切り離しなど、現実的な修正を図ってきた印象を受けました。

-----

◆半蔵門線直通の増発について

 旧ダイヤでは約10分間隔に6本、ピーク帯の増発として1本挿入されていましたが、新ダイヤにおいても約10分間隔のダイヤパターンは維持しつつ、挿入列車を1本増発する形となりました。

 北千住まで約10分サイクルに半直優等1本、区間急行2本というパターンが基本ですが、ピーク帯は半直優等2本、区間急行1本となっており、今回の増発によりピーク約20分間は2/3が半蔵門線直通となりました。

 北千住着の状態で半蔵門線直通優等の混雑が顕著でしたので、最混雑帯の増発がなされたことは改善と言って良いかと思いますが、北千住における時間調整時間が長くなってしまったことが残念な部分でもあります。

 おそらく直通ダイヤの制約によるものでしょうが、次回調整が図られると良いなぁと思います。

-----

◆日比谷線直通の増発について

 公式の文面で分かりますが、北千住着7時25分着の列車が増発されています。

 この列車は竹ノ塚始発で、旧ダイヤではほぼ同じスジで浅草行普通が設定されていましたので、日比谷線直通という観点では増発ですが、伊勢崎線としてみれば置き換えということになろうかと思います。

 この置き換えもそうですが、今回のダイヤ改正のポイントは浅草行普通の削減であるように感じます。その削減を埋め合わせるべく、日比谷線直通の運転間隔が是正されたのはある意味改善点といえるかと。

 浅草行普通は他の列車に比べて利用率が低いですが、挿入するとなると前後の日比谷線直通を約4分開ける必要があり、混雑率のバランスを悪くしていましたので、絶対本数が減ったといっても利用しやすくなったのではないかと感じます。

 北千住手前の徐行が依然として発生しているのは仕方ないところでしょう。

-----

◆浅草口普通の削減について

 前述の通り、竹ノ塚発浅草行普通が削減されました。

 北千住着7:30~8:30の1時間で見ると5本から3本になり2本減となっており、影響は最小限かと思います。

 一方で半蔵門線直通からの浅草方面接続を考慮して、北千住発浅草行を設定していたり、浅草方面に必要な輸送力を確保するための列車として必要最低限設定している印象を受けます。

 旧ダイヤでは北千住で4両切り離して浅草まで運行されていた区間急行が新ダイヤでは北千住止まりになり、変わりに竹ノ塚発の普通に置き換えた時間帯もあり、時期ダイヤにおける半蔵門線直通の増発も視野に入っていそうな部分もあります。

 もう少し半蔵門線直通が増えそうかなぁ?というのが全体の印象です。

=====

<日中時>

090613_02.gif
図-2:日中時ダイヤ(下り)

090613_03.gif
図-3:日中時ダイヤ(上り)

 基本的に時刻修正レベルの変更に留まっているようです。

 東急東横線のダイヤ分析時にも気づきましたが、日比谷線内のダイヤが上下とも数十秒~1分動いていました。

 その変化が伊勢崎線内ではどうなのかな?と見てみましたが、どうやら運行面のバッファとして消化しているようです。

 上下とも草加で急行対面接続するパターンになっており、その余裕があまり無いことから、急行ともども若干スジに余裕を持たせた変更がなされており、現実的な修正が図られたと見て良さそうです。

=====

<夕ラッシュ時>

090613_04.gif
図-4:夕ラッシュ時ダイヤ

◆りょうもうスジ変更について

 大きな変更はりょうもうの浅草発発車時刻が15、45分から10分、40分になり、起点方区間で10分サイクルと15分サイクルを組み合わせたようなダイヤパターンがほぼ10分サイクルになった事でしょうか。

 旧ダイヤにおいて、浅草発の区間急行のうち2本が曳舟で急行接続後りょうもうを待避したため、前列車間隔が12~13分開いているのが宜しくなく、そのフォローとして竹ノ塚行普通を挿入したり、北千住発区間準急を設定したりしていました。

 新ダイヤにおいては、りょうもう浅草発区間急行が綺麗な10分間隔になりました。必ずしも必要は無くなった区間準急と普通も削減されず維持されました。

 りょうもうそのものは単純に5分スジが寝てしまったため、その点はデメリットなのですが、旧ダイヤでは越谷~せんげん台間のスジがタイトで、待避列車の遅延に影響を受ける形であったことから、必要な余裕を持たせた意味合いもあると見れば、まぁ妥当なところかと感じます。

-----

◆普通スジの変更について

 複線区間の待避が一部見直され、北春日部~東武動物公園間の普通の運転間隔が一部是正されました。

 一方で各駅停車並にスジが寝てしまっている優等も発生しており、旧ダイヤもしっくりこないパターンでしたが、新ダイヤもしっくりきません・・・

 混雑状況にもよると思いますが、一部区間急行を区間準急にして本数を整理して、徐行を無くすパターンのほうが良いのではないかと思える部分もあります。

 次回の改正に期待したいと思います!!