2009年10月 1日

2009年9月26日成田新高速工事調査(1) JR線並行区間編

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 2009年9月26日に成田新高速の工事状況を確認したく、成田空港~成田湯川間の調査をしました。

 調査概要は9月26日にコメントしましたので、今日から4回に分けて詳細報告をしていきます!!

 まずは、その(1)としてJR線と平行区間の状況をJR線エアポート成田車内から確認しましたので、JR線の信号場移設状況を含めてコメントします。

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写真-1:前方に成田新高速の高架橋が見える!!

 新高速工事前は、佐原方面の線路とは交差しない位置ギリギリまでしか高架橋が出来ていませんでしたが、工事はかなり進捗しており、成田湯川方面から連続した構造が出来上がっていることを確認することが出来ます。

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写真-2:成田空港高速鉄道線接続点付近状況1

 この部分は駅設置の請願が行われている部分ですね。

 当然現段階では準備工事さえもされておらず、成田新高速の単線の整備が一番端で行われているのみです。

 JR線の線路は今後もこの位置であると思われますので、それなりにスペースはあるようですが、160km運転をするために、本線に隣接する部分にホームを設置しないとするならば、成田湯川駅の半分みたいな構造になりそうです。

 その場合JR線にホームが隣接しそうですが、どうかなぁ・・・

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写真-3:成田空港高速鉄道線接続点付近状況2

 JR線が成田新高速に合流する部分までは軌道が敷設されていますが、そこで一旦線路が切れていました。おそらく施工手順によるものであって、近々に施工されると思います。

 電架柱は既に構築が完了していますが、架線関係は施工中といった所でしょうか。

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写真-4:接続点~新根古屋信号場間状況

 一旦切れていた軌道ですが、暫くするとまた連続的に敷設がされていました。

 この先のアングルだけ見ると完成しているかのようですね。

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写真-5:旧根古屋信号場付近状況

 ここには過去JR線の行き違いをするための信号場(根古屋信号場)がありましたが、その上り線が成田新高速に支障するため、空港第2ビル方に機能を移した上で撤去しました。

 今年の3月のダイヤ改正行き違い設備切換が完了し、旧根古屋信号場部分は既に棒線化されていました。

 今日みた限り、写真のとおりその部分は成田新高速の軌道に置き換わっていますが、電架柱の施工進捗が前後より遅れているのは、やはり支障移転の分だけ着手が遅れたということなのでしょうね。

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写真-6:新根古屋信号場付近状況1

 続いて、成田新高速の行き違い設備である新根古屋信号場付近の状況です。

 JR線の旧根古屋信号場より空港第2ビル方になり、位置的なラップは無いようですね。

 行き違い部分の路盤等の施工があったためか、他の部分より施工は遅れ気味です。

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写真-7:新根古屋信号場付近状況2

 行き違いの上り線側は軌道の敷設が進められています。施工が進んでいるのはJR線に近接しない側だからでしょうか?

 空港第2ビル方の分岐はトンネル手前ギリギリの所に設置されていました。

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写真-8:新根古屋信号場・堀之内信号場間状況

 JR線の新たな行き違い設備として整備された堀之内信号場までの間は、ほぼ完成状況と言える状況になっていました。

 ダイヤ上このあたりでJR線とスカイライナーが交差することはあるのでしょうか?

 成田空港が近づくこともあって、そうしたすれ違いが結構楽しみな区間になりそうな気がします。

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写真-9:堀之内信号場状況1

 新設されたJR線行き違い用設備の堀之内信号場です。

 成田新高速と平行区間のため、線形がどのような形になるのか興味津々でしたが、写真の通り緩やかな曲線区間に設けられたことから、成田新高速からやや離れた形で下り線が膨らみ、その内側に上り線を構築したような感じになりました。

 スペースの関係か、上り線の架線を支える電架柱は成田新高速を跨いだ構造になっています。

 あくまでJR線用であって成田新高速は別構造になっているため、電架柱が連続して並んでいて不思議な光景です。

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写真-10:堀之内信号場状況2

 下り線の脇の擁壁はいかにも新設構造ですね。

 恐らく下り線の線路用地を生み出すため、起伏のある隣接地に対して擁壁を設けたということでしょうね。電架柱がその擁壁に載っていることからも、そのことが伺えます。

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写真-11:堀之内信号場状況3

 空港第2ビル方の分岐付近です。

 旧根古屋信号場と同様に下り線側が直線という線形になっています。

 先のトンネルに手は付けられていないようですので、このあたりは線形をうまく組んだといったところでしょう。

 その(2)に続きます!!