2010年2月19日

2010年2月14日京成線工事調査(2) 空港第2ビル駅編(その2)

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 昨日に引き続き、2010年2月14日に調査した京成線空港第2ビル駅の施設改修状況をコメントします。

 今日は現在行われている施設改修工事と、系統別ホーム分割の関係性について、オイラなりの見解を見出したいと思います。

 写真と文章では説明し辛いので、取り急ぎ駅構内図を加工して改良後のイメージを作成してみました!!

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写真(図)-1:空港第2ビル駅改良工事予想イメージ

 先日のその(1)でホームを系統別にエリアで分ける事が、各施設から読み取れました。

 その分ける位置が上下ホームで若干位置が異なっており、一部連絡通路が別系統間を繋いでしまうような状況になっていることから、若干の施設改修はまだあるのだろうと判断し、現在行っている工事内容を踏まえて総合的に判断し、上記のようになると推察しました。

 推察ポイントは以下の通りです。

 1)成田空港方で階段とエスカが設置され、2系統でエスカ・階段は2箇所ずつ使用する。
 2)上りホームのドアカットは成田スカイアクセス系統の後部2両。
 3)現行ある連絡通路1箇所は使用停止する。

 以上の推察に至った、各施設の状況について、以下コメントします。

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写真-2:エレベータ構築部の仮囲い状況

 成田空港側ホームエリアの中央部にエレベータを構築しています。

 コンコース階において改札に対して成田空港側に位置することから、改札付近を中心に成田空港側、京成成田側にそれぞれ1基ずつ配置する形になっている訳ですね。

 中間改札が京成成田側に設置されてエリアが分断する形になりそうですが、そうであってもエレベータが1台はあるので、問題は無さそうです。

 ちなみに、トイレや階段という観点で見ても、以下に示すエスカ・階段の設置が行われるとすれば、ほぼ2つのエリアは同一条件になりそうです。

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写真-3:成田空港方エレベータの誘導状況(下り方)

 上りホーム切換直後は、ホームを系統別で分ける考えを持たずに調査したため、今日はその観点店で改めて確認してみました。

 なるほど、成田空港方の新設エレベータからは上下各ホームへのアクセスが考慮されていますね。

 コンコースの状況からドアは下りホーム側に配置される形になりそうですが、そうするとホームにおいてもドアは下り線側になります。

 その出口部分がこの仮囲い面のすぐ奥になるので、出口部分の誘導・警告ブロックが仮囲い外に準備配置されているのでしょう。

 その配置から、一旦成田空港方に折れ曲がって進んで、そこから上下各ホームに進む形になることは、警告ブロックの配置から読み取れます。

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写真-4:成田空港方エレベータの誘導状況(上り方)

 一方の上りホームですが、昨年11月の切換時に使用開始されなかった連絡通路部分に、設置済みの誘導・警告ブロックが仮養生された状況になっているのが分かります。

 上記の誘導分岐部の先がちょうどこの位置ですので、これがエレベータからの誘導ルートであることが分かります。

 おそらくエレベータの使用開始と共に連絡通路も使用開始されるものと思われます。

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写真-5:成田空港方エスカ・階段の仮囲い状況

 前回の調査時はさっぱり意識していなかった、エレベータより更に成田空港方にある仮囲い部分ですが、どうやらエスカレータと階段を構築している模様です。

 なぜ、そう思ったかと言うと、ホームを2つに分けられるという視点を持ってから、現在階段が一箇所しかないため、いずれかのエリアは階段がなくなってしまう事になるなと気づいた事によります。

 日暮里も一時的に上りホームから階段が無くなってしまいましたが、再度整備しているようですし、やはり最低一箇所は設けられるのではないかと思うのですよね。

 で、仮囲い周囲をチェックして、連絡通路部に誘導・警告ブロックが配置されていることに気づき、ああ、これはエスカと階段だなと察しました。

 エスカだけならば、ホームへの誘導ルートは構築しないので、階段は確実にあるだろうことは推測できます。

 その判断材料が以下の写真です。

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写真-6:成田空港方の連絡通路状況

 コンコースから成田空港方に向かって降りる階段とエスカレータを想定すると、ちょうど階段の位置から誘導タイルが伸びる形になります。

 この状況がオイラのエスカレータ・階段が増設されるという推測の根拠です。

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写真-7:コンコース階の仮囲い状況

 それでは、この仮囲いのコンコース階の状況はどうなっているかと見てみると、なんとラッチ外部分でした。

 となると、乗車用改札口の位置はやや成田空港側に移設される形になりそうですね!!

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写真-8:上下間の連絡通路が閉鎖されそうな場所

 冒頭書きました、上下線の系統分離位置がずれている事から、別系統同士を繋げてしまう連絡通路ができてしまうことを書きました。

 それがこの写真-8の位置になりますが、よくよく見てみると、他の連絡通路と異なり、通路の壁仕上げが他と異なり簡素な構造になっています。

 よって、この連絡通路は系統分離時には閉鎖もしくは系統連絡通路として自動改札が設置すれるといった対応がなされると思われます。

 まぁ、自動改札は現実的ではないので、閉鎖でしょうかね。

 なぜ、この短期間のみ使用なのに連絡通路を作ったか?という印象を受けますが、現行の流動を見た限り、この暫定状態こそ必要であったということと、以前切換後の報告をした際に述べた、成田空港方の複線化を視野に入れた場合、成田空港方にホームを2両分遠心した場合に、再度この連絡通路が活用できるという事なのだとオイラは考えております。

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 以上、空港第2ビル駅に対する分析でした!!

 施設の状況を拠り所に推測しているので、かなりあてずっぽうな部分もあります。特に京成上野方を成田スカイアクセス系統が使用することについては、明確に確認出来ていない案内版の目隠し状況からの推測であるため、系統がまったく反対かもしれません。

 ただ、系統別のホーム構造にして中間改札を設けた場合、実際の運用を考えるとどちらが良いのか考えてみると、運賃を多く取る側を中間改札通過という形にしたほうが、問題は少ないのかなと思うんですよね。

 例えば良く分からずに乗ってしまって運賃が高かったとか、中間改札でタッチしたのにうまく行かずに経由情報にエラーがあって高い運賃が差し引かれたといった、そういう想定しうる事柄に対して、「中間改札通過=高い運賃を許容」という形で対応しやすいのではないか?と、まぁそう考えます。

 実際どうなのでしょうか?

 さて、明日は本題の成田空港駅の状況についてコメントします!!