2010年8月 8日

コースター評価:FUJIYAMA(2)(富士急ハイランド)

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 7月4日に富士急ハイランドで乗車したFUJIYAMAについてコメントしたいと思います!!

 先日の続きで後半部分です。

 後半の楽しさ、というか激しさがFUJIYAMAの醍醐味♪

 コースの面白さを一つ一つ見ていきましょう!!

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写真-1:フォースドロップ状況

 ブーメランターンからそのままフォースドロップとなります。

 このドロップの最下点にカメラが設置されている訳ですが、連続ドロップの興奮で撮影を意識することは、慣れないと無理かなぁ~。

 とは言え、さすがにこのあたりになると、恐さの慣れってものも出来つつあり、皆さん良い笑顔になっているんじゃないかなと思います。

 このフォースドロップは直前のサードドロップが最下位置を高くしてドロップ量を抑えていることもあり、再びドロップ量が大きくなるので、ちょっとビックリする感じかもしれませんね。

 まだ、この規模のドロップがあるのかと・・・

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写真-2:フォースドロップ後の上り勾配状況

 フォースドロップ後は上り勾配になりますが、単純に登るわけではなく、一旦登るのを止めてワンクッション置いてから、もう一度上り勾配になります。

 その様は上り勾配上のキャメルバックといった感じですが、この線形が後のドロップしながらの右旋回に向けての繋がりを良くしているように感じます。

 浮きからドロップする感じがグー♪なんですよね。

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写真-3:ドロップぎみの旋回状況

 ファーストドロップ後の旋回位置の下をなぞるように旋回していきますが、線形は全く異なりドロップぎみの旋回です。

 Gのかかること、かかること!!

 このあたりから「なんかハードになって来てる??」って感じます。

 それは乗車時間がかなり経っていることもあるし、線形がトリッキーになっていくということもあるかもしれません。

 ここまでずっとギミックが連続していて、息を休める区間が殆どありませんから、当然と言えば当然なのかもしれません。

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写真-4:フィフスドロップ

 ドロップぎみ旋回の上り勾配から連続してフィフスドロップとなります。

 まだまだこの落差が有りますので、連続技ということもあって爽快なドロップ感が得られます。

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写真-5:再びカクカクブーメランターン

 フィフスドロップ後の上り勾配から連続して右旋回のブーメランターンになります。

 サードドロップからのブーメランターン同様、線形がやや荒っぽく、数回カクカク折れ曲がりながら進んでいく感じのターンになっています。

 その後連続してドロップ(もう回数数えたくない・・・:苦笑)になります。

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写真-6:ドロップから平坦線形を進む!!

 前述ドロップの後は若干上り勾配になるものの、その後は平坦なレールを直進していく形になり、今までとは異なっています。

 上り勾配だとスピードが落ちそうな状況になってきていますが、その勢いを殺さず進んでいくため、むしろ加速がついた感じに思えたりして。

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写真-7:地上スレスレの右旋回

 加速がついた状態で右180度旋回をしますが、この旋回のバンク角度がコース中最も厳しくなっており、相当なGがかかった状態で旋回をします。

 かなりヘビーな状況で、ついつい声が出てしまうくらいですが、このあと最後の最後に最大のギミックが待ち受けています・・・

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写真-8:サーフィンコースに突入!!

 最後の最後に通称サーフィンコースと呼ばれている、蛇行しながらの連続キャメルバック区間に突入します。

 この線形が非常にヘビーで、決して速度は出ていませんが、左右の揺さぶりが激しいため、かなりの衝撃を受けます。

 前半の爽快感とは全く異なる感じで、最後の最後ということもあってビックリしますよ!!

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写真-9:サーフィンコースを進む!!

 乗り場までこのサーフィンコースが続くから、1回や2回じゃ終わらないところが凄いです。

 ローラーコースターとして、ここまで走るパワーをよくぞ残しているなぁと、ある種感激をおぼえるくらいの刺激です♪

 これを厳しいと捉えるか、快感と捉えるかは乗る人次第でしょうか。

 でも、これが無いとFUJIYAMAじゃないんだろうなぁ~。

 FUJIYAMAがFUJIYAMAたるために必要な要素だとオイラは思います。

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写真-10:乗り場に到着!!

 サーフィンコースを抜けるとシェルターのような区間に突入し、ブレーキゾーンとなります。

 ブレーキがかかった時は、力が抜けるというか憔悴した感じになりますね。

 休憩無しの怒涛の攻撃にただただ唖然としますな。

 まさに「KING OF COASTERS」です。実に素晴らしいです!!

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 登場から14年が経ち、正直なところ経年劣化と思われる振動が散見される部分もありますが、王道コースターとしての魅力は決して失われていないことを改めて感じました。

 最初から最後までまったく無駄な部分が無いと言い切れるくらい各ギミックの配置が秀逸で、興奮が途切れることが無いのは素晴らしいです。

 この刺激ゆえに連続乗りをするようなタイプのコースターではありませんが、訪れればやはり乗りたくなる「王様」として、今後も末永く君臨して欲しいなと思います。

◆落下的スリル:★★★★★(最高)
◆コース的スリル:★★★★★(最高)
◆爽快感:★★★★☆(良好)
◆総合満足度:★★★★★(超満足)

 以前一度判定した評価と変わりませんでした!!

 爽快感を一つマイナスにしたのは、サーフィンコースの激しさを考慮している訳で、実質満点みたいなものです。

 他のコースターとの比較のため「あえて」という部分もありますので、悪しからず。