2010年9月24日

JR東日本2010年12月4日ダイヤ改正について

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 JR東日本の12月ダイヤ改正が発表されました。

 東北新幹線の延伸に伴う在来線の関係は概ねイメージしていた通りだったのですが、それよりも在来線関係が熱いですね!!

 ◆大宮~武蔵野線東エリア・西エリア間を運行する直通列車の設定
 ◆(3月事項ですが)南武線に快速を新設(日中時)

 この2つは確認した時痺れました(笑)。

 「東京メガループ」という環状線群(横浜線、南武線、武蔵野線、京葉線)の改善を行うことは以前から示されていましたが、快速運転はともかく、武蔵野線の複数路線直通運行を増強(快速むさしのがあるので)するとは予想できなかったなぁ・・・

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<武蔵野線直通関連>

 武蔵野線直通関連をもう少し掘り下げてみましょうか。

 まず感じたのは、運転時刻が西エリア・東エリアとも朝夕時間帯に集中しているということでした。

 これは、現行設定されている「快速むさしの」が同じスタンスなので、武蔵野線・中央線方面から大宮への通勤輸送という観点になろうかと思います。

 本来は新幹線アクセスという用途があったようですが、そのアピールをやめたこと、時刻から実質的には上記観点なんじゃないかなと。

 その観点で見ると、西エリアの新設列車7本のうち4本が現行の快速むさしののスジを引き継いでいることと、新設列車3本のうち2本は前運用、後運用を新設していることが分かります。

 残りの1本が大宮着9:10になっていて、何とか通勤時間設定ギリギリであるため、これは意図して設定した列車で、残り2本は前後の利用状況を確認して、今後の直通拡大を見極めるかのような印象を受けた次第です。

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 新設の東エリアについては、朝ラッシュ時大宮着7:38(ちょっと早いですが)、大宮発18:03、20:57が通勤用列車としての設定で、その他3本は前運用、後運用という感じですね。

 大宮発18:03の列車を京葉線方面に直通させずに西船橋で折り返し、大宮発20:57発としているのは、武蔵野線の東エリアまでの利用を見込んだ設定なのに対して、大宮発9:30は海浜幕張まで設定されていたりして、運用制約を踏まえつつと用途に即した設定という感じはします。

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 いずれも通勤主眼の設定ではありますが、その前後間合列車の利用状況によっては、今後の運転時間帯・本数の増加に結びつくのでしょうか?

 楽しみなところであります!!

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 <南武線快速運転関連>

 南武線の快速運転も痺れました(笑)。

 度重なるダイヤ改正で各時間帯の列車が増発されてきましたから、いずれ優等運転の芽も・・・とは考えていましたが、実際に登場するとなると興奮しますね。

 今から10年くらい前に南武線に快速が設定されるなら・・・と想定ダイヤを作ったことがありましたが、その時の予想が30分間隔、登戸~立川間は各駅停車というものだったので、ちょっと嬉しいです。

 川崎~登戸間の停車駅の選定については、利用客の多いところということで鹿島田以外は予想の範疇という感じでしょうか。鹿島田もその他の駅と比べれば利用の多い駅ですので、新川崎乗換えを考慮した感じなのかな?

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 武蔵野線と同様に「東京メガループ」の利便性向上の観点で、増発という形で優等を設定したことはなかなか挑戦的な内容だと思います。

 横須賀線の武蔵小杉駅開業により武蔵小杉付近の速達化による集客を狙いつつ、増発区間は利用の多い川崎~登戸間にとどめるあたりは、利用率等を考慮してのものだと思いますので、混雑緩和というニュアンスは主ではなさそうな感じではあります。

 とは言え増発ですから、快速に絡む各駅停車スジは混雑緩和が期待されそうです。

 利用率は上り下りで傾向が異なりそうなので、改正後に調査してみたいところです。

 こちらも楽しみですね♪♪