2010年12月13日

京王線の昔のダイヤを作成してみる(1)

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 京王線の調布駅が地下化された際のダイヤを考えてみようかなと思ったのですが、以前調査した際に調布での折り返し列車の設定が困難そうな印象を受けたこともあり、その扱いがポイントなんだろうなと漠然と抱いていました。

 <参考:過去調査>
 https://okiraku-goraku.com/2009/09/200995.php

 本線系統の本数が間引かれることは無いと想定されることから、相模原線の本数を現行どおり維持するならば、調布までの本数が21本になり、そのダイヤが上手く組めるのか?という事が気になります。

 相模原線の通過優等列車が橋本特急設定以降急行になり停車駅が増えたことから、沿線成熟化に伴う各駅停車化運転という芽も無いとは言い切れませんが、ここはダイヤ予想屋として作成が困難な21本化のほうを検討してみたいかなと思います。

 という事で、まずは過去のダイヤを整理して、そこから今後のダイヤ作成のヒントを得たいと思います。

 その(1)として橋本特急設定前の1984年頃のダイヤです!!

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図:1984年頃のダイヤ(日中時下り)

 オイラが小学生の頃で、京王線はよく利用していましたから馴染みのあるパターンです。

 列車種別カラーが現行とは異なるので、あえて当時の色にしてみました!!

 あの頃の路線図は高尾山とか多摩動物公園とかよみうりランドとか、観光地が明記してあって興奮したものでした(しみじみ)。

 現行パターンと大きく異なるのは、まさに20分サイクル基調であるという事でしょうか。

 <近距離区間の状況>

 特急と急行が対でありつつ、急行と快速も対であったりして、急行の位置づけがダイヤパターン上でも絶妙な形で設定されていました。

 そのため、20分に2回の乗車チャンスがあっても10分サイクルベースとは言えない運転間隔の部分が多く見られますね。

 今のパターンに慣れてしまうと、やはり今のほうが分かりやすく利用しやすいのかなと思えます。

 <遠距離区間・支線区間の状況>

 前述の通り、特急と急行が新宿から離れれば離れるほど続行に近い運転間隔になっていますが、これを良しとする状況が当時にはあったものと思われます。

 高幡不動以遠、支線において普通が20分間隔になっており、調布における相模原線の区間各駅停車は特急との接続を重視、高尾線の区間運転各駅停車は八王子系統の各駅停車との接続を重視しているがため、相模原線内、高尾線内の20分間の2本の運転間隔のいびつさは今となっては驚くべき状況といっても良いくらいです。

 中間区間よりも拠点間輸送重視と言って良いのか分かりませんが、そんな感じです!!

 その(2)では橋本特急新設時のダイヤをご紹介します!!