2011年5月 7日

GW関西の旅 2日目

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 GW関西の旅 2日目です。

 いよいよ、本題の京阪神範囲の鉄道工事調査をする日。

 ・・・ということではあったのですが、今日と明日の行程を組んだら、今日はそこそこに余裕がありそうだったので、改めて今回利用した京阪神フリーの範囲で未乗区間は無いかな?と確認したところ、嵯峨野観光鉄道とJR桜井線、ちょっと外れますが和歌山電鉄の田中口~貴志間がある模様。

 ってことで、これら3箇所を乗りつぶしつつ、JR西日本のダイヤ改正で動きのあった路線に乗りつつ各工事箇所を見ることにしました。

 よくばりな行程の流れは以下のとおりです!!

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写真-1:京都駅から嵯峨野線に乗る!!

 宿の朝食をガッツリ頂いたあと、新大阪駅からJR京都線で京都を目指します。

 一応新快速の車内から2008年開業の島本駅と桂川駅をチェックしました。

 時間があれば立ち寄りたかったけれど、時間的ロスが大きかったので(新快速が速いからか・・・)諦めた次第です。

 京都駅で嵯峨野線に乗り換え。

 ものすごく久しぶりの利用だったので、車両が昔の奴じゃなくなっていたのにビックリ。

 8両編成だったことにさらにビックリ。

 ものすごく輸送改善されていますねぇ!!

 ちなみに、嵯峨野線の京都~園部間が複線化され「全線複線化」ということのようですが、京都駅構内の一部区間は単線のままなのですね。

 距離は短いので、輸送上のネックは相当減ったものと思いますが、用地的にこれ以上は無理なようです。

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写真-2:嵯峨嵐山駅に到着

 嵯峨嵐山駅に到着。

 以前の記憶と異なって綺麗な2面4線の橋上駅舎になっていたのにビックリ。

 嵯峨野観光鉄道の線路はすぐ脇ですが、味のある嵯峨野観光の駅舎と対象的な近代的な駅になりましたね!!

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写真-3:トロッコ嵯峨駅全景

 なんか昨日の新幹線の東京駅と同じ印象ですが、GWでこんなに閑散としているものなのか?と感じてしまいますねぇ。

 座席予約制なので乗れなかったら拙いと思い、昨日のうちに大阪駅で指定を手配しておいたのですが、その必要も無いくらいでした。

 なんとなく観光気分を味わうためには人が居たほうが雰囲気があって良いのですが、今年はそうも言っていられないか・・・

 列車街ち列もほとんど出来ていなかったので、コーヒーブレイクしてのんびりとしていました。

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写真-4:トロッコ車両車内状況

 嵯峨野観光鉄道はディーゼル機関車と5両の客車で編成が構成されています。

 客車は貨車を改造したようですが、先頭車には運転台が付いており、トロッコ亀岡方面に進むときはこの運転台で後ろの機関車を制御している模様です。

 観光鉄道ということで客車は大きめの窓になっており、車窓が楽しめるようになっています。

 窓も良い感じに開いており、車窓の撮影も出来ますし、良い風を感じることが可能そう♪

 座席は木製でボックス固定になっていますが、今日に関しては自由席でした。

 車内はオイラを含めて5人。

 前後がカップルでしたが、オッサンはくじけないぜぃ(笑)!! 

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図-1:嵯峨野観光鉄道配線略図

 嵯峨野観光鉄道は1989年に新線に切り替えられた嵯峨野(山陰)線の旧線路を活用して1991年に開業した路線で、トロッコ嵯峨駅から新旧線切替口のトロッコ嵐山駅までは嵯峨野線の下り線の線路を利用する形になっています。

 トロッコ保津峡駅は山陰線時代は行き違い設備があったようですが、転換再整備時に棒線化したようで、全線行き違い不可能のシャトル運転スタイルになっています。

 観光鉄道ということもあってか、開業当初からパターンダイヤ化されており、時刻は線路共用部分があることもあってJR線のダイヤの都合により変動しているようですが、綺麗な1時間サイクルになっています。

 片道の所要時間が23~26分のため、折り返し時間は5~6分となっており、観光輸送であることからすると、結構タイトなダイヤと言えるのかもしれませんね。

 なお、トロッコ嵐山駅はJR線分岐部とトンネルに挟まれた場所にある関係でホーム有効長が5両ぶんなく、3両しかドア扱いしません。

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写真-5:保津峡を満喫!!

 旧線はトンネルを駆使して直線的に進む現行の嵯峨野線の線形に比べれば当然グニャグニャしていますが、そうは言っても地形を考慮してトンネルや橋梁を駆使して、設置当時はベストの線形を組んだことが伺える形になっています。

 そのためトロッコ列車としてのんびり走るイメージはありますが、実際に乗ってみると線形自体は比較的直線的で、乗り心地もそこそこ良いなぁと感じましたね。

 トロッコ亀岡方面に進む場合、最初の1/3くらいが左側に保津川があり、その後2/3くらいが右側に保津峡があるため、座席の当たり外れはそれほど無いようです。

 特に指定せず進行方向右側座席を発券してもらったことからすると、発券はそういった部分が考慮されているのかもしれません。

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 ナイスな観光案内を聞きながら綺麗な車窓を眺める約25分の旅はなかなか良かったです。

 昨日の夕方に乗ることを決めたのですが、正解でした♪♪

 どうやら紅葉の時期が素敵そうなので、今度は家族旅行あたりで訪れたいです。

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写真-6:嵯峨野線~奈良線と乗り継いで奈良駅へ!!

 トロッコ嵯峨駅から馬堀駅までは線路沿いに徒歩10分という表記でしたが、後行程の関係で9分で乗り換えたく、早足で移動しました(最後は走っていたかも:笑)。

 何とか無事に予定列車に乗ることが出来、京都駅でみやこ路快速への乗り換え成功!!

 奈良駅の施設調査時間を生み出せました♪

 工事中の奈良駅の状況は数年前見ましたが、完成系を見るのは今回が初めてです。

 ずいぶんと綺麗になりましたね(後日報告します)!!

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写真-7:未乗の桜井線に乗車!!

 高田まで行ける列車は1時間おきということで、行程に苦慮した部分ですが無事に乗れました!!

 車内の利用状況をみる限り、座席が8割がた埋まる程度はあり、奈良~桜井間は日中30分おき、桜井~高田間は1時間おきなのは、平行路線の近接具合の差なのかなぁと漠然と思ったり。

 桜井~高田間は近鉄大阪線と非常に近接していますしね。

 高田に到着した段階で今回のフリー区間内の未乗区間はつぶせました!!

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写真-8:高田で大和路線直通快速に乗り換え!!

 高田駅で大和路線直通の快速に乗り換えます。

 以前のダイヤでは毎時3本設定であった王寺~高田間はサイクル変更に伴い毎時2本になりましたが、利用はそれほどおらず高田発の段階では空席が目立っていました。

 王寺までの各駅で多少集客をするも、やはり利用がぐっと増えるのは王寺からですね。

 以前のダイヤでは王寺方面からの普通の連絡を受けていましたが、今のダイヤは接続なしなので、立ち客が出るほどまでにはならず、編成長の長い大和路快速とは良い感じの利用バランスになっているのかなと感じつつ、天王寺に到着。

 ここで紀州路快速に乗り換えです!!

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写真-9:紀州路快速で和歌山を目指す!!

 天王寺駅から紀州路快速で和歌山駅を目指します。

 先日は夜間に通り過ぎた区間だったので、今日は気合を入れて先頭からチェック!!

 8両編成ですが、大阪環状線からの直通という事もあり、天王寺の段階で空席は無かったという事もあります・・・(苦笑)。

 関空快速のほうが空いているかなぁという事で先頭を狙った部分はありましたが、そこまで空いてはいませんでしたね。

 空港利用じゃない日根野までの利用者は、紀州路快速よりも空いている関空快速部分を若干なりとも狙っていたりするのでしょうか??

 日根野に到着した際に関空快速車両から後続の紀州路快速車両に移動する人が少なからず居たのが印象的だったので、そんなことを考えました。

 関空快速が日根野から空席たっぷりで発車するのに対して、紀州路快速は立ち客も出ています。

 15分サイクル化で日根野~和歌山間利用は紀州路快速に自然と集中するダイヤ構成とも言えますが、もともと普通は空いていた訳で、いずれが良いとも言えないでしょう。

 個人的には毎時6→4本化でも、すべて快速、すべて大阪環状線直通という現行パターンのほうが好みではあります。

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写真-10:和歌山電鉄に乗る!!

 以前1駅だけ乗るという中途半端状態だった和歌山電鉄を全線乗ることにしました。

 この一人旅で初めて観光ムードが味わえたのがこの和歌山電鉄だったりして・・・

 車内は終点の貴志駅に居る猫・・・いやスーパー駅長の「たま」を見に行く人たちと思われる雰囲気の方がたくさん乗っていました。

 もちろん通常利用と思われる方も居て、経営が苦しくて会社転換した路線とは思えないような感じでしたね。

 車両も凝っているし、なんか応援したくなる雰囲気がここにはありました。

 時間が無いため、単純折り返しをしなければならない状況でしたが、単純折り返しでもお得な一日乗車券が650円で販売されていたため、これを利用しました。

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図-2:和歌山電鉄配線略図

 和歌山電鉄の配線ですが、和歌山、貴志両終点はホーム1面構造になっており、途中行き違い可能駅が3駅あります。

 全線運転が基本30分間隔の運転で、通勤時間帯は和歌山~伊太祈曽間の区間運転が設定されて全線運転と交互運転になるというのが基本ダイヤパターンですね。

 伊太祈曽~貴志間は完全に棒線なので1列車しか運行できず、ここが運転間隔を決める要素になっていますが、わかりやすいダイヤであるとも言え、これで良いのだろうなと感じます。

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写真-11:貴志駅に到着!!

 事前知識無しだったもので、趣ある駅舎に猫さんが居るのかなぁと思ったら、予想以上の立派な駅舎!!

 どうやら2010年に建替えられたようで、展示ブースやカフェがあるなど、観光スポットのようになっています。

 下車した人でオイラのように6分折り返しをする人が居ないのも納得(苦笑)・・・

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写真-12:スーパー駅長はお休み中

 少ない時間ですが、せっかくの機会なのでスーパー駅長のお姿を拝もうとしましたが、あいにくのお休み中で背中だけしか見れませんでした。

 まぁ、また機会がある時にじっくり見ようかな、また来たいなぁと思わせる素敵な場所だったということで、今日のところは満足しました。

 今度はいちご電車じゃない奴に乗ってみたいですな♪♪

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写真-13:南海本線の工事調査をば!!

 和歌山駅から再び紀州路快速で日根野に出て、関西空港乗換えで南海本線(空港線)に乗りました。

 阪和線の状況はさっき見たので、帰りは南海線だなぁという事で。

 このあたりから行程はフリーになったため、気になるところを見つつ難波を目指しました。

 泉大津駅や羽衣駅付近で高架化工事が順調に進められていましたね。

 これらの工事が終わると、南海本線の立体化率ってものすごく上がりそうです。

 詳しくは後日ということで!!

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写真-14:JR難波駅から大阪駅へ!!

 難波駅からJR難波駅まで移動し、昨日じっくり見ようと思った大阪駅を目指すことにしました。

 JR難波駅はずいぶんと久しぶりに訪れました。

 記憶が無いですが、たぶん2回目とかそんな感じです。

 難波なのに、起点駅なのに、立派な地下駅なのに、なぜか裏路地的ロケーションな雰囲気は、関東でいうところの京成上野のような感じ?

 2面4線のホームの頭端側は中線の車止めが確認できましたが、奥に車両が留置されていて、線路が延びていることを今回初めて知ります。

 一回乗ったからもう乗らないではなく、たまに乗ってみると色々と発見がありますね!!

 社会人になってから乗りつぶし始めたような鉄道旅ビギナーのオイラが言える台詞なのかどうかは分かりませんが・・・(苦笑)

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写真-15:大阪駅の施設をチェック!!

 結局のところ昼間にチェックする時間は確保できなかったので、夜間調査となってしまいました。

 工事的視点で色々見た後、案内板関係や利用者の流動状況など1時間ほど確認して、その後夕食。

 工事を見た後のビールは美味い(笑)。

 宿に素直に行かず、阪急梅田駅に突入したのは酔った勢い・・・ではなく、京都線のダイヤ改正関係の資料があるかなぁ~という思惑でね。

 残念ながら時刻表クラスのものはありませんでしたが、改正掲示や現行施設の案内板などチェックしてそれなりに満足できました。

 天六駅で改正後の時刻もチェックできたし、良かったです♪

 さぁて、明日は特に行程の縛りがないので、早めに就寝就寝!!