2012年4月10日

小田急線2012年3月17日改正ダイヤ分析(2) 江ノ島線編

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 小田急線2012年3月17日改正ダイヤの作成が完了したので、プレスに記載の無い改正内容や作成過程で気づいた点についてコメントしたいと思います。

 その(2)として江ノ島線です。

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 <朝ラッシュ時>

 ・一部区間の時刻修正
 ・藤沢駅折り返し間合いの短い列車について、前後スジ調整により間合拡大化

 運転パターンの変化はありません。

 藤沢発7:25の各駅停車が7:23と2分繰り上がり、前列車の3分後を長後まで走る形になりました。

 長後で3分停車している事から、通学利用等何かしらの狙いがあって変更したように思います。

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 <日中時>

 ・下り各駅停車の大和駅における優等無待避列車の時間調整減
 ・その他時刻焼成(1分程度)

 下り各駅停車の運転間隔適正化の意味合いで、大和において優等待避有無に関わらず時間調整をする設定になっていましたが、改正ダイヤでは優等無待避列車が1分程度の時間調整で済むように変更されました。

 その分相模大野~大和間の運転間隔が多少バラつきましたが、許容範囲と言えるかと思います。

 その他は時刻修正レベルですが、全体的な変更として上り列車のスジに1分程度の余裕を持たせたようです。

 相模大野の到着が旧ダイヤと合うようにしているので、余裕を見たものと思います。

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 <夕ラッシュ時>

 小田原線と同様に変更が大きい時間帯なので、ダイヤグラムを掲示します。

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図-1:従来ダイヤ(夕ラッシュ時)

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図-2:改正ダイヤ(夕ラッシュ時)

 ・特急時刻修正に伴う各駅停車スジの見直し

 特急の時刻が15分ずれたため、関係する各駅停車は待避の関係で時刻が修正されています。

 その他の各駅停車も相模大野における小田原線との接続関係の見直しが行われているので、基本パターンは変わらないものの、時刻は殆ど変ったといっても良さそうです。

 旧ダイヤは相模大野~大和間の各駅停車の運転間隔が均等になり、大和~藤沢間は優等を挟む場合間隔が広がるなどバラつきがあるのに対して、改正ダイヤはどちらかというと大和~藤沢間の各駅停車の等間隔化が図られている印象です。

 そのため優等列車のスジがやや寝ているのが気になりますが、このあたりは藤沢の配線制約等の関係もありそうなので、狙ってこうしていると読み取るしかないのかなと思います。

 以上です!!