2012年7月 7日

2012.8.18~19京王線調布駅付近地下化工事を考える!!

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 京王線の調布駅付近の地下化が8月18日~19日(予備9月1日~2日)に実施されます。

 概要自体はプレスで詳しく説明がされているので、その内容通りだとは思っていますが、思う所を少々書きたいと思います。

 なお、あくまで工事的視点で推測しているため、誤りはあるかもしれませんがご容赦頂きたく・・・

 以下コメントです。

 <地下化とダイヤ修正の関係性について>

 5月24日の切換プレスで「地下化切り替え以降、京王線のダイヤを改定する予定です。」という記載がありましたが、この時期を曖昧にするニュアンスの表現はあまり見ないです。

 地下化切換で少なくとも調布駅の配線は変わりますし、ホームドアを調布、布田、国領の3駅で使用開始することから、地下化でダイヤの修正は避けられないと思っていて、地下化=ダイヤ変更というイメージは持てたものの、であれば切換時にダイヤを変更するという表現でも良さそう。

 切換日が変わる可能性もあるために配慮したというセンもありますが、それも切換日が変更になった場合実施日が変わることを示すだけで良いような気が。

 運休を伴う大切換なので3ヶ月前に示す必要があったが、工事工程に絡む部分なので具体的提示は後送りしたという雰囲気もあるので、何とも言えない所でしょうか。

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 とりあえず現時点で見えてきたこととして、切換とソースでいうダイヤ改定は同時ではないという事かと思います。

 以前コメントしましたが、地下化実施=調布駅での折り返しが出来なくなるという事についてはつつじヶ丘に折り返し機能が新設されている事を知り、実際に現地確認しました。

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写真-1:つつじヶ丘駅上りホーム終点方の信号機

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写真-2:八幡山駅上り線終点方の信号機

 つつじヶ丘駅のものは黒いビニールで覆われていますが、おそらく形状から八幡山駅のものと同様の施設かと思います(電気系は専門外でよく分かりませんが・・・)。

 切換時の列車運休範囲から見て、これら信号設備の使用方法が変わるとすれば、調布の折り返し線が無くとも同様のダイヤを維持することは出来るかもしれません。

 試しに日中時ダイヤについて、相模原線の線内各駅停車をつつじヶ丘回送折り返しとし、他列車は工事徐行を解消しつつホームドア稼働に伴う停車時間見直しを反映させてみると、概ねつつじヶ丘~調布間のみの調整でやりくりできそうな感じです。

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図:地下化暫定ダイヤの想定(つつじヶ丘~調布間)

 現行ダイヤの調布駅の停車時間や発車タイミングは平面交差を踏まえて設定している部分が大きく、平面交差解消によって調布駅到着時間が早まるように思われます。

 その余裕をホームドア稼働に伴う停車時間増に充てれば概ね従前ダイヤで行けるかな?と。

 相模原線の区間列車の折り返しに関しては、特に調布到着時刻が早まる相模原線系統という事で、本線各駅停車に先行して調布~つつじヶ丘間を回送(優等スジ相当)にすれば、つつじヶ丘において2分というタイトな間合いではあるものの、直接下り方面に進むことで従来ダイヤ相当を維持することが出来そうかな?とは考えます。

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 こんな感じが切換後の修正ダイヤかなと思っていますが、あくまで切換対応の暫定状態であって、正式な改定ダイヤはこれとは別でしょう。

 それがどのようなダイヤなのか分かりませんが、個人的に注目している京王多摩川方の渡り線が絡むとすると、それがダイヤ変更を具体的に示せない理由にはなるかなとは思ったり。

 施設の大きな変更とダイヤ改定を同時に実施しないというリスク回避の面はあると思われ、地下化後の施設状態になればプレスで言うところの「改定ダイヤ」を導入することは出来るかもしれませんが、仮に地下化だけでは無理だと考えると、その鍵は渡り線だったりするのかな?と。

 当該施設は5月の渡り線設置完了後、電気転てつ器設置に伴う高架橋改修も終わっており、現地沿道の掲示版によると地下化までは特段動きが無いようです。

 ちょうど当該付近に架線のセクションがあり、地下化時の張替作業の範囲に入るものと想定されることから、地下化前に架線関係の整備はされないと思っていましたが、地下化を優先するでしょうから、手を入れるとすればその後かなぁと。

 地下化切換時の運休時間が最も長い範囲がつつじヶ丘~飛田給、調布~京王稲田堤間になっていますが、配線を考慮しているだろう京王線と異なり、単線折り返し運転の相模原線は京王多摩川まで運行できそうなところ稲田堤になっているのは、京王多摩川駅付近の工事が色々とあるのかな?と推測していますが、そんな事があってダイヤ改定のタイムラグがあるという事なら、何となく工事との関連性が見えてくるんですけど、どうなのでしょうか??

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 <まとめ>

 調布駅が地下化されると、平面交差支障が無くなり、配線的には相模原線同士の緩急接続が配線上可能になるという点がダイヤ改定のトリガーかな?とは思いつつも、京王多摩川方の渡り機能整備という最終トリガーが控えているという読みでいます。

 おそらく地下化工事は8月18日~19日に99%実施されるでしょうが、予備日を含めた告知上断定も出来ず、地下化以降の残工事(渡り線整備)工期からダイヤ改定時期を明言することも現時点では出来ないということなのかなぁと個人的に考えている次第です。

 なお冒頭書いた通り、あくまで個人的な予想です・・・