2012年8月 6日

2012年7月29日京王線飛田給駅施設調査

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 2012年7月29日に京王線の飛田給駅の施設をチェックしましたので、報告します。

 調布駅付近地下化に際して3箇所の切換口を効率的にチェックするため、新宿方から京王多摩川で下車(先日の通り臨時口調査も兼ねられました)した上折り返し、その後西調布で折り返そうかと思ったのですが、最近ダイヤ想定をしていて飛田給駅の待避線の使い方について思う所があったので現地確認がしたく、飛田給駅で下車することにしました。

 調布駅が地下化してホームドアを使用すると、各駅停車のスジが寝てしまい、現行のつつじヶ丘から府中まで追越し無しでダイヤを組もうとすると、どうしても同区間の準特急スジが寝てしまいます。

 その解決方法として、上りは現行の土休日ダイヤの夕方に採用している飛田給待避を駆使する方法もありますが、下りについては基本的には無理です。

 そのため、調布駅で相模原線からの各駅停車をスイッチバックで京王線下り方面に走らせるという奇抜な案を想定したものの、やはり現実的には難しいかなぁと・・・

 (参考:https://twitter.com/okiraku_goraku/status/228135486802231298/

 京急線の生麦のように、下り各駅停車を2番線(上り本線)に入れて、準特急を待避するなんてことも考えたものの、10分サイクルに上下の追越しは難しそう。

 あっても、20分サイクルで上下とも20分に1回ずつ使用するくらいかなぁ・・・

 ん~、現行の10分サイクルベースが便利なので、それは崩したくないなぁ・・・

 そんなこんなでダイヤ想定に関しては何も閃きませんでしたが、現地施設を確認したのでコメントしたいと思います!!

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写真-1:改札口全景

 サッカー波動輸送対応として、自動改札列が非常に多いですね。

 2つのサッカーチームの本拠地とあって、イーブンにチームフラッグが掲示がされているのが分かります。

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写真-2:自動券売機全景

 自動改札の脇に設置されている通常使用される自動券売機です。

 駅の規模からすると、この台数も多めの印象ですね。

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写真-3:臨時きっぷうりば全景

 そして改札口の対面側には臨時きっぷうりばが有ります。

 シャッターが閉じていますので、中の状況が分かりませんが、おそらく自動券売機が設置されているものと思います。

 サッカー開催日に使用されるものと思いますが、試合規模(利用者数)で使用するしないの判断があるのかもしれません。

 ICカードの使用率が高いため、以前とは状況が違いそうです。

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写真-4:改札内コンコースLED案内掲示

 改札内コンコースのLED案内板は上下3列車ずつの表示となっています。

 試合開催時には準特急の臨時停車措置がとられるため、3列車表示は妥当なところでしょうか。

 番線表記もLED側で表示し、パネル部分には一切表示が無いのはフレキシブルな対応が出来て良いですね。

 今後下り列車が2番線を使うような事があるかどうか分かりませんが・・・

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写真-5:改札内コンコース案内掲示

 文字の案内板については、1番線が下り方面、2・3番線が上り方面と明確に記しています。

 この表記は状況によっては変えることは出来そうですが、やはり京急生麦的な使い方は難しいかなぁ・・・

 やはり飛田給は上り列車のみ待避有という使い方がベターなのかなと感じた次第です。

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写真-6:時刻表

 現行ダイヤにおける飛田給の優等待避は平日の朝ラッシュ時と土休日の夕方が主です。

 土休日ダイヤの無待避パターンから待避パターン、待避パターンから再び無待避パターンに移行する際、パターン外列車を挿入して10分以上運転間隔を開けない形にしている事がダイヤから分かります。

 以前は20分サイクルに2本の各駅停車が設定されていても、優等の停車駅の差がある関係で10分以上の間隔になっている事を許容していたような感じでしたが、優等が準特急に1本化されて10分間隔で走る形となった今、各駅停車の間隔についても10分を基本として、それ以上の間隔を開けないようにしている印象です。

 これは現行の設備の制約によるところも大きいですが、パターンダイヤ化することで利用率の均等化を図っている側面もあり、これは維持したいところでしょう。

 先般から告知されている抜本ダイヤの「抜本」がどういう意味合いかはまだ分かりかねるところではありますが、個人的な見解として、現時点のダイヤパターンで達成できている利便性を大きく崩すことはしたくないのではないかと考えるところです。

 分かりやすさの推進として、特急と準特急の1本化、急行と快速の1本化といった事は考えられ、種別再編の際に不便な駅が出ることに対して「抜本的」という表現を使うことはあるかもしれませんが、それ以上現行パターンを崩すのはちょっとイメージし辛いかなぁというのが現時点のオイラの見解です。

 飛田給をアクロバティックに活用する芽はあるかと思い、現地に足を運んでみましたが、やはり運行契約となるような事はしないかなぁと再確認した次第。

 ん~、本当に京王線のダイヤがどうなるのか、気になって仕方ない今日この頃です・・・(苦笑)