2012年12月20日

2012年12月16日京王線日中時利用状況調査(1) 分倍河原編

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 2012年12月16日に京王線の調布以遠の利用状況を確認したく、分倍河原、北野、橋本、京王多摩センターの4駅で20分サイクルずつハシゴして調査しました。

 来年2月22日のダイヤ改定で大きな変更が想定される状況において、具体的な新ダイヤのパターンは分からないものの、現状を把握することで、新ダイヤの本数・パターンが明らかになった際に変更意図が確認できるようにしておこうと思います。

 その(1)として分倍河原駅について上下別に見ていきましょう!!

 以下、コメントです。

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図-1:下り方面データ

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図-2:上り方面データ

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 <全体の利用状況>

 時間帯の関係で上下の利用にやや差がありますが、平均すると一両あたり準特急は60p、各駅停車は20p弱といったところで、一部車両には立ち客が出ているものの平均すると準特急も空席あり、各駅停車はガラガラといったところです。

 以前、平日ダイヤですが同等時間帯において調布駅で調査を行い、調布駅終点方の利用状況として準特急が70~80p、各駅停車が20p程度になっている事から、分倍河原の終点方段階は調布に対して概ね80%程度の利用になっていると言えます。

 断面輸送量の文献を見ると概ね調布に対して80%程度なので、データとしてはいいところかと思いますが、全体的な印象として、準特急の利用率が良い感じに高く各駅停車が空きすぎているなぁとは感じるところです。

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 <南武線との乗り換えについて>

 下り列車は若干遅れがあり、前列車間隔の違いで2本の利用差が出てしまっていますが、前列車間隔だけではなく南武線の乗換客を受けるタイミングかどうかという部分も影響しています。

 ホームの中間位置が乗り換え客の溜まるゾーンなのですが、各駅停車は準特急の後続行で殆どを準特急が集約する形になっています。

 南武線からの利用客が京王線内の目的地の違いにより準特急、各駅停車に分散すれば各駅停車の利用も車両ごとの差というものが出そうなものですが、それが殆ど無いというところから見て準特急が利用できる駅への利用が多いという事なのかもしれません。

 京王八王子方の各駅の乗降人員を見ると、中河原は若干多いものの準特急通過駅は利用がぐっと下がりますので、この状況はなるほどなぁといったところです。

 上りについては逆に対分倍河原として見ると各駅停車が準特急の直前に到着する形なので、準特急が後続に居ても分倍河原までの利用であるならば各駅停車を敬遠する必要がありませんので、各駅停車利用に幾分シフトする構造になります。

 最初から準特急という流れももちろんあるでしょうが、各停の一部車両の利用が多いのはそういう背景があるものと考えます。

 こうした状況を見ると、準特急が概ね着席できる状況であることをして、優等列車が分倍河原に停車することについてはプラスと判断していいのかなと思います。

 南武線利用を各駅停車にシフトさせれば各駅停車の利用が上がり、列車ごとの利用差は縮減できますが、それよりも利便性が優先されて良い状況という事ですね。

 来年2月の改正で「特急」となっても分倍河原駅に停車することが維持されますが、この利便性を維持したいという事になるかと思います。

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 分倍河原については以上です!!