2013年4月 1日

JR京葉線2013年3月16日改正ダイヤを分析する!!

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 新年度になりました。

 3月よりは時間も出来そうなので、現地調査・分析ネタを増やしていきたいと思います!!

 まずは、遅れ遅れになっていた3月16日ダイヤ改正の分析シリーズ、JR京葉線です。

 朝ラッシュ時の快速各停化、武蔵野線直通の各停化など変化の大きい改正内容でしたが、新ダイヤはどういった状況でしょうか?

 以下、時間帯別コメントです。

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図-1:朝ラッシュ時ダイヤ

 <朝ラッシュ時>

 注目の各駅停車化した快速について変化を確認しておきましょう。

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 ■京葉快速⇒各駅停車化列車

 (旧)7:02蘇我-7:25南船橋-7:44新木場-7:54東京(52分)
 (新)7:00蘇我-7:26南船橋-7:47新木場-7:57東京(57分)+5分

 (旧)7:18蘇我-7:42南船橋-8:01新木場-8:11東京(53分)
 (新)7:18蘇我-7:41南船橋-8:03新木場-8:13東京(55分)+2分

 (旧)7:27蘇我-7:50南船橋-8:09新木場-8:19東京(52分)
 (新)7:27蘇我-7:50南船橋-8:11新木場-8:21東京(54分)+2分

 (旧)7:48蘇我-8:07南船橋-8:29新木場-8:39東京(51分)
 (新)7:41蘇我-8:05南船橋-8:29新木場-8:39東京(58分)+7分

 (旧)8:02蘇我-8:21南船橋-8:42新木場-8:52東京(50分)
 (新)8:01蘇我-8:21南船橋-8:44新木場-8:55東京(54分)+4分

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 ■武蔵野快速⇒各駅停車化列車

 (旧)7:16西船橋-7:34新木場-7:44東京(28分)
 (新)7:11西船橋-7:32新木場-7:42東京(31分)+3分

 (新)7:25西船橋-7:44新木場-7:54東京(29分)増発列車

 (旧)7:35西船橋-7:54新木場-8:04東京(29分)
 (新)7:35西船橋-7:55新木場-8:05東京(30分)+1分

 (旧)7:45西船橋-8:04新木場-8:14東京(29分)
 (新)7:46西船橋-8:05新木場-8:15東京(29分)イーブン

 (旧)7:59西船橋-8:18新木場-8:29東京(30分)
 (新)7:59西船橋-8:19新木場-8:29東京(30分)イーブン

 (旧)8:04西船橋-8:24新木場-8:34東京(30分)
 (新)8:04西船橋-8:24新木場-8:34東京(30分)イーブン

 (旧)8:13西船橋-8:31新木場-8:42東京(29分)
 (新)8:14西船橋-8:33新木場-8:43東京(29分)イーブン

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 以上の通り、京葉快速が2~7分、武蔵野快速がイーブン~3分の所用時間増となっています。

 最大増加の7分増の列車は千葉みなとで2分時間調整含みの結果であり、スジ的な見方では5分増となる感じですね。

 元々の京葉快速も時間調整があったり無かったりの状況でしたから、最ピークの2本が2分増程度になっているあたりは妥当なところというか、影響は最小限になるかなぁといった印象です。

 武蔵野線系統については、元々平行ダイヤとなっていてスジが抑えつけられているような状況であったため、各駅停車化してもほぼイーブンになっています。

 最ピーク時間帯は各駅停車オンリーで運転間隔の是正も図られているため、混雑均等化が果たされそうではあります。

 いずれ確認したいところですね!!

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 全体として見ると、最ピーク帯前後の通勤快速2本の起点方区間のスジを寝かせて平行ダイヤ化を推進し、快速系を各駅停車化することにより種別を意識することなく列車間隔を設定することにより、武蔵野線直通を1本挿入するという「最適化」が行われたという見方になろうかと思います。

 元々の優等スジが徐行、時間調整ありきのダイヤであったと冷静に捉えるならば、今回の施策が狙いとされる混雑均等化を図る最適解であると見ることができるのかなぁと思う次第です。

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図-2:日中時ダイヤ(下り)

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図-2:日中時ダイヤ(上り)

 日中時のダイヤについては、元々30分サイクル基調のパターンでしたが、特急がわかしお系統のみの運転になったこと、武蔵野線が10分サイクルになったことと各駅停車化に伴い、京葉線系統の各駅停車を15分サイクルにする必要性が薄れた事など、全体として60分サイクルですっきりさせた印象です。

 京葉線系統は基本30分サイクル系統が維持されていますが、その中で各駅停車の間隔が開くところに武蔵野線系統が挿入されるような配慮があり、武蔵野線系統が時間調整無しに20分間隔で設定されているのは上手いところだなと感じた次第です。

 新浦安の緩急接続は無く、東京方区間は武蔵野線系統を含めて全列車が先発・先着になっているのは輸送形態を考えると妥当なところでしょう。

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図-4:夕ラッシュ時ダイヤ

 夕ラッシュ時は比較的変化が少ない時間帯ですが、武蔵野快速の各駅停車化も京葉線内区間のスジ調整で全体パターンへの影響は殆どありませんでした。

 通勤快速のスジが若干立つなど、細かい調整もなされているようです。

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 以上です!!