2013年9月27日

2013年9月20日京王線明大前利用状況調査

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 2013年9月20日に京王線明大前駅における上下列車の利用状況調査を20分ずつしましたので、報告します。

 以下、コメントです!!

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図-1:上り方面利用状況データ(20分1サイクル)

 <上り方面>

 グラフを見て分かる通り、特急が最も利用率が高く、次いで快速、各駅停車、区間急行、橋本特急という順です。

 特急は橋本特急の純増により、相模原線内からの利用の一部が橋本特急にシフトしたことにより、以前のダイヤの準特急より幾分空いた状況になっています。

 橋本特急が特急の後続行で設定されているため利用率は低いものの、区間急行程度には乗っていることもあり、その分混雑緩和したという事になりましょう。

 橋本特急と続行運転にならない単独運転のほうが混むようなイメージがあるものの、実際には橋本特急の前を走る特急が最混雑になっています。

 この理由としては、調布における集客条件のうち相模原線各駅停車(区間急行と快速)の利用がほぼイーブンで、京王線各駅停車からの乗換えもイーブンであるものの、調布駅からの特急乗車という観点で見ると、8分前に橋本特急がある単独運転特急より、10分前に1本前の特急がある続行1本目特急のほうが分担時間が長いという事なのかと思います。

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 快速が区間急行より利用が多いのは停車駅が多い分で、その影響は2本の各駅停車の利用差から伺えるところですが、快速自体の混雑率も高いというほどではないので、快速は快速として必要なポジションを受け持っているという印象です。

 区間急行が逆に中途半端という感じがしないでもありませんが、現行の20分サイクル7本ダイヤを構成する上で仕方ない面もあり、全体としては概ね妥当な利用範囲に収まっていると言えるのかと思います。

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図-2:下り方面利用状況データ(20分1サイクル)

 <下り方面>

 下りは上りと少々状況が異なり、特急が最も利用率が高く、快速が次ぐのは同じですが、以降は橋本特急、区間急行、各駅停車という順になります。

 橋本特急が特急の前続行の設定であるため、調布までの利用でも集客できる形でありますが、新宿の時点で狙い利用が一定数あることが、後の2本の特急の利用率の差が殆ど無いところから伺えます。

 上りと同様に橋本特急が特急の混雑緩和に寄与していると言え、その効果も上りより大きいです。

 快速の利用率が車両によっては特急以上という部分も着目点でしょうか。

 以前であれば準特急が最混雑でしたが、橋本特急増発により特急系の利用率が下がり、快速自体の混雑が目立ってしまったと言えるでしょう。

 停車駅が多く、各駅停車2本の利用率差から各駅停車の代わりに使われている状況が上り同様伺えますが、比較的近距離で空いていく事を考えると、これで良いのかなといったところ。

 区間急行は都営線方面からの直通であり、その集客が新宿発と比較してどうかといったところですが、この程度の利用であればまぁ良いのかなとは思います。

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 以上、20分サイクルあたり6本運転が7本運転になった効果がプラスに出ている事が分かり、極端に混んでいる・空いている列車が無かったので、現行ダイヤの妥当性を感じた次第であります。

 また機会があったら、別時間帯・駅で確認したいと思います!!