2013年9月 7日

東急・相鉄直通線開業時の朝ラッシュ時ダイヤを考える!!

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 先日の新横浜でのパースを見てから、東急・相鉄直通時のダイヤがどうなるかなぁ~と日々考えていたここ数日でしたが、いくつかネット上でソースを確認した結果、おぼろげながらダイヤのイメージが出来てきました。

 こういうのは勢いが大事なので、現状ダイヤを作ってから味付けするといういつもの方法で想定ダイヤを作成してみましょう!!

 以下、想定ダイヤと作成過程で考えたことです。

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 <現状ダイヤについて>

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図-1:現状の東横線・目黒線の朝ラッシュ時ダイヤ(2013年3月16日改正)

 まずは、現状の把握です。

 東横線は15分サイクルに元町・中華街発の通勤特急1本、急行1本、各駅停車3本、菊名始発の各駅停車1本の計6本が設定されています(1時間あたり24本)。

 以前はピーク帯に優等比率を高めるなどの対応をしていましたが、副都心線との直通を期にダイヤパターン変更を行い、15分サイクル基調のパターンとなりました。

 これは直通を行う上での都合もありましょうが、優等の10両化、日比谷線直通系統を渋谷にシフトさせる事による混雑率面でのリスクが少なくなったという事もありましょう。

 このダイヤが今後をどこまで見据えているものかは分かりませんが、かなり大きな変化点ではあり、定着するがゆえに今後変えづらくなるような事はしないのではないかという捉え方は出来るのかな?と思います。

 続いて目黒線ですが、8分サイクルに急行1本、各駅停車2本が設定され、更に最ピーク時間帯は急行が増発されて緩急比率1:1になるパターンです(合計24本運転)。

 いずれも路線特性から導かれたダイヤですが、やはり個々に直通相手があり、この2系統をごっちゃにする運行形態は難しいのかなぁというのが率直な印象です。

 目黒線には8両編成化という輸送力向上施策が控えており、その際に副都心線直通時の東横線のようなパターンダイヤに変更する可能性はあると思うのですが、仮にそのパターンが東横線に合致したとしても、双方24本(現ダイヤ)走っていますので、やはり運行形態はシンブルに行きたいところかなぁと思います。

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 <東急・相鉄直通線直通時の設定は>

 ネットで情報を調べたところ、朝ラッシュ時の運行本数は14本で、東横線方面4本、目黒線10本という計画の模様です。

 あくまで計画という事で認識する必要がありますが、日吉の計画配線、現行の日吉における目黒線の折り返し処理等をみると、直通線に向かう系統は目黒線であることが望ましいと思われ、東横線はあってプラスアルファというのが落としどころなのかなぁと思う次第です。

 目黒線の現行における日吉の折り返しは、直通系統が2系統に分かれているため、運用調整上折り返し制約があり、結構タイトであります。

 直通線整備に伴い、日吉駅の折り返し線が2線から1線になってしまう事から、少なくとも処理能力は半減で、現行本数の半数は直通線に割り振る必要があるのかな?と考えます。

 現行日吉発はピーク時21本あるので、このうち半数10本が直通線というのは、現実的なラインかと思われ、日吉始発が三田線系統、南北線系統が連続しないように配慮して設定した以外の列車を直通にして、そこに東横線系統を挿入できれば、東横線・目黒線双方の現状を大きく変えることなく直通線ダイヤが構築できるのかな?と考えた次第です。

 以下、想定ダイヤです!!

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 <東急・相鉄直通時想定ダイヤ>

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図-2:東横線方面直通4本、目黒線方面直通10本で想定したダイヤ

 東横線直通は菊名始発を系統変更する形で新横浜始発としました。

 これは、系統またぎの東横線直通は相鉄線方面からの直通とすると影響が大きいと考えたためで、新横浜始発であれば東急線内での調整が可能であることと、場合によっては菊名回送など直通線に振らない対応もできるのかなぁという事で。

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 トップの写真で示している東急・相鉄直通時の効果の渋谷・新横浜間30分は方向が渋谷から新横浜であって逆ではないこと、また乗換えを含むという注意書きから見て、上りは各駅停車で直通、乗換により速達化可能、下りは特急もしくは急行利用で武蔵小杉もしくは日吉乗換により30分といったところかなぁと。

 施設的には相鉄との絡みもあり10両編成対応の仕様で各駅整備すると思いますが、目黒線ベースならば8両、東横線も基本は8両で、一部時間帯は優等で10両もある・・・そんなあたりかなぁと個人的には考えています。

 過去の調査から、15分サイクルにおける緩急比率2:1は東横線において妥当に感じるところであり、東横線直通はサイクルを維持する限りはリソース上困難かなぁと思えるのも理由(サイクルを崩すなら可能かもしれませんが・・・)。

 以上の見解から、今回の想定では朝ラッシュ時の上り東横線直通は手堅く各駅停車としました。

 新綱島~日吉間のスジに余裕を持たせ、更に日吉停車の時間調整のバッファを持たせることで何とかスジ的には構成できそうかなぁと。

 目黒線方面は前述のとおり、日吉始発の処理を優先で考えた結果、日吉で時間調整することが困難なため、多少運転間隔のばらつきが出てしまいましたが、こんな感じかなぁと。

 相鉄線方面のダイヤ・制約はまったく考慮していないので、色々と調整があると思いますが、そこは羽沢、新横浜あたりの時間調整でクリアできればなぁ~と捉えています。

 今回はこんなところでご勘弁願います。

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 ちなみに祐天寺の追い越し線が完成している前提でスジを調整しました。

 自由が丘から渋谷までの追い越しが出来ない関係で、混雑配慮上各駅停車の間隔調整があるのが現行ダイヤですが、祐天寺での追い越しが可能であれば、各駅停車のスジはもう少しやりようがありそうに思えます。

 急行も追い越しさせる事はスジ上できそうな気もしますが、渋谷から先のダイヤバランス、混雑面の配慮を考慮すると、やはり通勤特急だけかなぁ~という事で、今回は通勤特急のみ追い越しする設定で想定しました。

 朝ラッシュ時に関しては、有れば有るでやりようがある施設かもしれません>祐天寺追い越し線