2015年9月30日

2015年9月25日京王線新ダイヤ利用状況調査(2)

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 2015年9月25日に京王線新ダイヤの利用状況調査をしましたので、複数回に分けて報告します。

 その(2)として千歳烏山、明大前、新宿の3駅についてです。

 以下、データとコメントです!!

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 <千歳烏山駅>

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図-1:千歳烏山駅上り発車時 利用状況データ

 上り方面ですが、先日の調布の傾向を受けつつ、つつじヶ丘と仙川で集客する区間急行と快速の利用率が幾分高くなっているのが分かります。

 快速から準特急に乗り換える人が幾分居るも、車内に残っている傾向があるのは準特急乗換えがまだ認知されていない部分もありそうな感じはしますが、区間急行とは明確に差が出ています。

 準特急は橋本系統が幾分利用率が低く、快速の接続を受けても京王線系統の特急・準特急レベルにはなっていません。

 また、京王線系統の準特急も特急以上にはなっていない事から、千歳烏山停車による混雑もそう心配は要らないのかもしれません。

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図-2:千歳烏山駅下り到着時 利用状況データ

 下り方面ですが、上りと比べて区間急行・快速の利用率が低く、特急系への集中が顕著です。

 主要駅での集客において準特急へのシフトがなされたという事になると思いますが、それでも準特急の利用が特急以下なのでバランスは悪くないと見ていいかと思います。

 特急と準特急2本の差もあり、特急が編成で満遍なく利用率が高いのに対して準特急は先頭側の利用率が低くなっています。

 これは新宿における集客条件の影響が大きいと思いますが、特急の折り返し間合が長いことに起因していそうです。

 旧ダイヤでは続行を含むパターンでしたが3本の特急が似たような傾向だったのはいずれも折り返し間合いが似たような形だったからなのでしょうね。

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 <明大前駅>

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図-3:明大前駅上り到着時 利用状況データ

 基本的に千歳烏山の延長の傾向で、区間急行以下の利用率が高くなっています。

 快速が準特急を待避するようになっても停車駅が区間急行より多い分集客しており、旧ダイヤどおり機能している事が分かります。

 本八幡行と新宿行という観点で見て、区間急行以下の利用バランスは妥当な感じかなと思うところです。

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図-4:明大前駅下り発車時 利用状況データ

 下り方面は特急系に利用が集中している傾向は上り方面と同様ですが、区間急行と快速の利用率が各駅停車と比較しても低く、京王線新宿発と新線新宿発の影響、快速については準特急と笹塚で接続することもありましょう。

 特急の利用率が満遍なく高く、準特急の先頭部の利用率が低いのは前述の通りでしょう。

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 <新宿駅>

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図-5:新宿駅上り到着時 利用状況データ

 上り方面については、京王線系統の特急・準特急の利用率が高く、相模原線系統の準特急と各駅停車が似たような利用率で新宿の構造に沿った便利な位置の利用率が高い傾向になっています。

 橋本準特急の減少率が京王線系統の特急・準特急より大きいのは、集客条件の違いなのでしょうか?各駅停車の後追い続行で集客条件が異なるのかな?

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図-6:新宿駅下り発車時 利用状況データ

 下り方面は特急系の利用率が全体的に高いものの、各駅停車もそこそこで、編成中央部の利用率については特急形と同等程度の状況です。

 特急が最も利用率が高く、京王線準特急、橋本準特急という順番になっているのは前列車間隔、折り返し間合、番線の影響でしょうか。

 20分あたり1本本数が減った形ですが、全体的なバランスは悪くないようです。

 その(3)に続きます!!