No.14 東京メトロ半蔵門線錦糸町駅 夕ラッシュ時上下(18:43~19:46)

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【調査条件】
 ・平成18年2月24日(金)
 ・錦糸町駅押上方にて約60分間、下り発車時・上り到着時の混雑を定点観測 ※上下は東武線基準
 ・運行状況はほぼ正常

【調査目的】
 ・3月18日のダイヤ改正で東武線直通が毎時4本から6本に増発されるため、新旧ダイヤ比較をすべく、現行状況のデータを得る。

【調査結果の要点】
 ・押上方面は東武線直通の利用率が高く、押上行は比較的空いており、前列車間隔で多少増減する。
 ・押上における京成線乗り換え階段付近車両の利用率が高い。
 ・渋谷方面は東武線からの直通が利用率が高くなっており、東急線内の種別の違いの差はあまり無い。

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【考察】

 押上・曳舟方面は通勤準急の利用率が高い状態になっており、本数が少ないこともあり東武直通利用者の狙い乗車の大きさが伺える結果になっています。立ち客が少々出る程度で編成全体が満遍なく混んでおり理想的な状態と言えます。一部2両目が混んでいるのは押上の乗り換え階段に近いからと言えましょう。押上行の利用率は全体的に低いものの、その中で比較すると前列車間隔が開く列車の利用率がやや高くなっています。

 通勤準急4本の合計混雑ポイントは3,850pで、1本あたり962.5pとなっていますが、これが6本になると1本あたり641.7pとなり、平均60p強になります。つまり、数値上では空席が生み出される計算になります。実際には編成の位置により空いている車両が一部出来るという感じになりそうではありますが・・・

 渋谷・中央林間方面については、東武線からの直通かどうかで利用率が決まっており、東急線内が急行か各停かで利用率に影響を与えていません。一応種別でグラフを作成してみたものの、単に東武線からの直通列車1本の利用率が高い(北千住において接続本数が多いため混むと思われる)ため、それが東急線内急行であり利用率が高く出ているに過ぎません。

 編成全体の混雑傾向を見てみると、比較的利用率が高い位置が北千住の階段の位置に近いことが分かります。つまり東武線北千住以遠からの利用客がベースとして居るが、北千住からの利用もそれなりに居るという推論が立ちます。これについては別途チャンスがあったら調べてみたいと思います!!

【まとめ】

 東武線直通の通勤準急は狙い乗車率が高い列車となっており、人気列車であるが、利用率の面では立ち客が少々出ている状況であり混雑が厳しいという状況では無いです。ダイヤ改正で毎時6本になった際、トータルの利用率が増えるかどうか推移を見守っていきたいところです!