No.28 東武伊勢崎線春日部駅 日中時(13:34~14:34)

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【調査条件】
 ・平成18年4月16日(日)
 ・春日部駅浅草方にて60分間発着時の混雑を定点観測
 ・運行状況はほぼ正常

【調査目的】
 ・東武新ダイヤの利用状況を確認すべく現地確認を行う。改正後約1ヶ月のため傾向は落ち着いたと想定。

【調査結果の要点】
 ・上下とも利用率が最も高いのは区間快速。
 ・上りは区間快速が挿入されると直前の急行の利用率が下がる。下りは特に影響無し。
 ・急行の利用率は、下りは系統によらず殆ど同じであるが、上りは久喜系統のほうが大幅に利用率が高い。
 ・区間準急と普通(日比谷線直通)の利用率は低い。

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【考察】

<区間快速について>

 グラフを見て分かるとおり、区間快速の利用率が最も高くなっています。しかし利用率は上下で差があり、他の列車との混雑バランスから輸送量に比例していることが分かります。

 区間快速は北千住~春日部間ノンストップのため、乗れる人が限られてしまう列車なのですが、上りの混雑グラフを見ると直前の久喜系統急行が他の久喜系統急行と比べて半分近く利用率が落ちており、思ったより北千住まで利用する人が居ますね。ただ、その結果が座席が埋まりきる状態なので、輸送力的には妥当な所なのかなと感じています。

<急行について>

 グラフを見て分かるとおり、急行の利用は下りと上りで傾向が異なります。下りは久喜系統、南栗橋系統ともに真ん中の車両の利用率が高くなっており、系統による差が無いのに対して、上りは久喜系統については前方車両の利用率が高く、南栗橋系統については全体的に空いた状態です。

 傾向については東武動物公園の調査結果に準じるため、そちらを見ていただきたいと思いますが、やはり4/9の調査は花見の影響があったなという事がこの調査で分かりました。

 混雑率の差が顕著ですが、総ては着席が可能な範囲での大小ですから、春日部~東武動物公園あたりにおいては輸送力上の問題は無い(空いているのを気にしなければ)と考えています。

<区間準急と普通(日比谷線直通)について>

 東武動物公園ほどではありませんが、比較的空いています。

 言い換えると東武動物公園との差がこの区間の普通の需要になるわけで、少ないながらも無視出来ない量であるとは言えます。東武動物公園の考察と同様、急行を準急に出来るので有れば削減出来るレベルですが、急行の本数を維持する事が重要だと思うので、現行が妥当なのでしょう。