No.44 東急目黒線大岡山・武蔵小杉駅 日中時(12:55~14:05)

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【調査条件】
 ・平成18年9月18日(月祝)
 ・大岡山駅目黒方(12:55~)・武蔵小杉目黒方(13:35~)で上下列車の発車・到着時の混雑を30分定点観測
 ・運行状況はほぼ正常

【調査目的】
 ・9/25のダイヤ改正で急行が新設されるため、比較のため現行状況の確認をする。

【調査結果の要点】
 ・目黒線の流動について、目黒基準に見ると目黒~洗足間の利用と大岡山~武蔵小杉間利用が半々である。
 ・目黒線ダイヤを設定する上で、線内運転間隔と他路線接続が重視されるべき点である。

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【考察】

<目黒線の流動>

 グラフを見ると分かるとおり、目黒~武蔵小杉間の利用率の推移を見ると、大岡山がほぼ中間的な利用率になっています。すなわち目黒~洗足間の目黒線内の利用と大岡山~武蔵小杉間の他路線との連絡を含めた利用が半々という状況であると言えましょう。

 よって、目黒~武蔵小杉間で優等を設定するにあたっては、既存の目黒線内利用の利便性、他路線との乗り継ぎ利便性を維持した上で目黒~武蔵小杉間の速達性を達成させる必要があったと考えます。

 明らかになったダイヤを見ると、地下鉄線内ダイヤの6分サイクルにあわせた部分が大きいものの、各停の運転本数の確保、他路線との接続を考慮したスジ設定など、既存の流動を踏まえつつ、目黒及びむ武蔵小杉の折返しの制約等を考慮したと考えます。

<各列車の利用状況>

 グラフを見ると利用率に結構なバラツキがありますが、車両毎に見てみると一部車両が平均的な数値と比べて突出するケースがあるなど、ダイヤそのものから導き出される傾向にくわえて、波動的利用があるのではないかと考えます。

 そもそも絶対数が少なく、ちょっとした波動が影響するような状況ですから、祝日という調査条件を考えると、この傾向として接続云々は考察できないと思います。

 ただ、その波動があったとしても立ち客が出るような利用状況ではないことから、問題という程のものではないでしょう。