No.67 つくばエクスプレス守谷駅 朝ラッシュ時上り(6:55~8:40)

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【調査条件】
 ・平成19年1月15日(月)
 ・守谷駅秋葉原方で上り列車の発車時の混雑を105分定点観測
 ・運行状況はほぼ正常

【調査目的】
 ・守谷における各列車の混雑率、始発列車狙い状況を確認する。

【調査結果の要点】
 ・快速はつくば発が始発守谷発と比べて混んでいる。
 ・区間快速はほぼ同等の利用率で、直前の快速よりやや少ない程度の利用率である。
 ・普通は始発狙い利用がかなりあり座席の大半埋まるが、始発快速前後は空席が残る。
 ・普通は北千住着基準8:30を境に利用率がぐっと下がる。

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【考察】

<全体の混雑傾向について>

 守谷は始発列車が半数以上設定されているためか、極めて始発着席志向が高いようで、関東鉄道からの乗換と思われるまとまった利用客は優等で立っていくか(守谷着の段階で空席はほぼ無い)、普通で座っていくかを選択するわけですが、大半は後者のようです。

 北千住ないし秋葉原までの距離がかなりあるため、多少早起きしても座っていくという考えが有るのではないかと推察します。つくば発の優等の立っている人が守谷で下車して始発普通を狙う人も居るようで、座るために皆さん必死なようです。

 特に30分毎に設定されている快速の存在は大きいようで、直前の区間快速が到着する前から始発快速を狙っている方が多かったです。守谷の発車番線は交直流車が本線、直流車が副本線と決められているため、始発快速だけ発車番線が異なるので、普通狙い列とは反対側に列が出来上がるのですが、調査していた時は区間快速待ちだと思っていたら大半が区間快速に乗らないので、なるほど快速狙いか!!と気付いたわけです。

 守谷自体の利用よりも輸送力があるせいか、始発快速があると前後の始発普通が空いてしまっています。また北千住着基準で8:30を越えてしまうと就業時間に間に合わなくなる人が多いのか、守谷発7:56からめっきり利用率が低くなります。こうした傾向から、守谷発7:50以降は多少の減便(もちろん利便性を考慮して)は不可能ではなく、都心方の輸送力向上のために設定本数を見直す事はできると感じました。

<つくば発快速の混雑について>

 グラフから分かるとおり快速の利用率が高くなっていますが、細かく見ていくと、つくば発快速の1、2、5両目の利用率が高い事が利用率を高める要因になっています。

 つくば発快速の利用率が高いのは、始発快速から最も時間帯が離れているため、座れなくても乗ろうと考える人が多いからであると推測します。区間快速は始発快速の前後6~8分の設定ですから、遅くても間に合うとか、ちょっと家を早く出れば乗れるとかなら始発快速を利用するのではないでしょうか。実際に乗換状況を見てみるとそんな印象を受けるのであります。

 南流山~北千住間で混雑する快速ですが、前述の理由から守谷の段階でつくば発がやや混んでおり、この混雑差がそのまま北千住まで影響するような感じになっています。よって、最大混雑列車の混雑を緩和するという事で有れば「つくば発快速の混雑を緩和する」ことが最初に必要になってくると考えます。