2009年3月30日

阪神なんば線開業関連調査遠征(2)

090330.jpg

 昨日今日の2日間、3/20に開業した阪神なんば線および関係路線のダイヤ、利用状況、施設関係を現地確認してきましたので、報告します。

 2日目の本日は、阪神線内の利用状況となんば線開業に係る施設面の変更を中心に見てきました!!

090330_01.jpg
写真-1:おおさか東線の直通快速に乗る!!

 平日という事で、朝ラッシュ時の調査をしても良かったのですが、なんとなくアイコンゲット熱が高まり、平日ダイヤにゲットしやすい獲物たちを狙いに行くことにしました。

 まずは、大和路線からおおさか東線、学研都市線と直通する直通快速をゲットすべく、久宝寺から乗り、適当にアイコンゲットできそうなところで下車することにしました。

 おおさか東線が開業して直通快速が設定されたことにより、天王寺方面の速達輸送の救済をすべく、柏原発の快速が設定されましたが、この両者が久宝寺で相互乗り換えするダイヤなんですよね。

 その状況がどんなものかホームで観察しましたが、直通快速から天王寺方面に下車する流れが当然大きく、実質直通快速に座れている人以外の大半は天王寺方面に乗り換えている状況のように感じました。

 やや遠回り感があるおおさか東線ルートですが、選択する理由として着席可能という要素がやはり大きいようです。始発の各駅停車の着席狙いも多かったです。

-----

 さて、乗り込んだ直通快速ですが、大和路線内で車両故障(別の列車ね)があった関係で、久宝寺を3分半遅れで出発しましたが、その後の走りが凄くて放出にほぼ定刻で到着しちゃいました。

 所定10分ですが、6分53秒で走っちゃいましたよ。でも、速度的にはそんなに回復運転という感じでもなかったため、複数路線の合間を縫って走るダイヤのため余裕をかなり持たせているのだろうなと思った次第です。

-----

 京橋で大阪環状線に乗り換えようとしたら、阪和線から直通する快速が「直通快速」という表示になっており、そんなのあったっけ?と一瞬驚きつつ、そうか昨年の改正で出来たんだなと察し、鶴橋に移動して1本後の列車を待ち、見事ゲットできました!!

 後で時刻表で確認しましたけど、オイラの知らない間に随分と種別の見直しが行われたのですねぇ・・・

 アンテナがめっきり低くなった自分にガッカリ(苦笑)。

090330_02.jpg
写真-2:山陽電鉄調査のため快速急行に乗る!!

 続いて、阪神なんば線開業に伴うダイヤ変更の影響を受けた路線として、山陽電鉄の神戸寄り区間の状況が見たく、山陽須磨を目指しました。なぜ山陽須磨かといえば、普通の半数が山陽須磨折り返しになったからです。

 鶴橋から三宮行の快速急行に乗り込みました。先頭は既に阪神方面に向かう気満々のお子様が沢山居り、平日とは言え春休みであることを感じさせます。

 そんな訳で一つ空いていた座席に着席。オッサンはノンビリ行かせて貰いますよ(笑)。

 難波での下車は当然のように多く、先頭車は多少の座席が入れ替わる程度でしたが、なんとなく先頭車の特状という感じがしますね。他の車両はもっと降りてるんじゃないでしょうか?

 乗車も先頭部分が多いので、昨日の調査と同様先頭車は賑わった状態での出発となりました!!

------

 尼崎に到着したのは9:23:01でした(所定9:23)。よって遅れ無しという事で分割がどうなるか見守りましたが、やはり先日と同様分割作業が終わってからも何かしら運行面の調整で出発しませんでした。まぁ9:27:32発(所定9:27)でしたから、これで所定なのかもしれません。

 23分に到着後、隣のホームに梅田からの直通特急が到着し、両側ドアを開けたため、快速急行からも乗り換えられる形になっていましたが、快速急行車内は既に座っている人が大半なので、殆ど直通特急にはシフトしませんでしたね。

 快速急行自体に乗ることが目的の人が多いのかもしれません・・・

 この快速急行ですが、どうやら朝ダイヤから昼ダイヤに移行する時間帯のハズレ列車だったようで、甲子園で4分半停車して後続の梅田からの急行を接続するという不可思議な列車でした。

 特急系統優先のダイヤは仕方ないところですが、これはちょっと厳しい設定かなというのが正直な感想。まぁ仕方ないんですけどね。

 尼崎から34分かけて三宮に到着。やはり西灘付近から徐行になりまして、普通の後追い設定がでふぉである快速急行の所定の走りということなのでしょう。

090330_03.jpg
写真-3:山陽須磨止まり普通と阪神特急の接続状況

 三宮から直通特急に乗り換えて山陽須磨に到着しました。

 今回のダイヤ改正で、山陽姫路~阪神三宮間運転の山陽普通が山陽須磨折り返しになりました。タイミング的には快速急行設定の影響かと思っていますが、正直よく分かりません。

 三宮付近のダイヤ上の余裕を持たせるために山陽普通のスジを無くしたとオイラが思い込んでいるだけであって、ひょっとしたら、山陽自体が神戸口の普通利用率が低いので、阪神線内10、20分サイクルの直通特急を山陽線内の15分サイクルに調整すべく黄色直通特急を西元町、大開のみならず山陽須磨まで各駅停車に出来るってことで、削減したのかも・・・です。

 そもそも神戸口は直通特急は利用率がある程度ありますが、普通は空いていましたからね。

 黄色直通特急の一部区間各駅停車化はダイヤ上の都合もあり、利便性向上にはうってつけですし、ダイヤ上阪神特急と山陽普通が接続できるパターンなら最高じゃん!!

 ・・・という雰囲気を感じる新ダイヤでして、そのあたり利用状況の裏づけを取りたく調査をした次第です。

090330_01.gif
図-1:山陽須磨駅 混雑状況調査

 さらっと30分見た感じ、こんなでした。

 上下とも分かりやすく直通特急だけ混んでいることが分かりますね。

 下りについては、直通区間も含めて神戸寄り区間は優等の停車駅が多く、最初から優等に乗れるので、須磨だと普通を乗りとおす場所ではないということでしょうかね。

 阪神特急須磨浦公園行はもう少し乗ってても良さそうですが、やはり須磨浦公園まででは集客しないという事でしょう。

 上りについては、霞ヶ丘で直通特急が普通を通過追い越しするパターンですから、やはりこれまて須磨の段階では大半が直通特急に乗っていると・・・

 そういうことです。

 下りの直通特急の利用率にやや差があるのは、黄色直通特急が三宮まで10分ぶんしか集客しないためと思われ、そう考えると三宮以遠からの直通特急利用はそこそこ居るということが分かりますね!!

 で、今回普通の半数が山陽須磨折り返しになったことについては、確実に利便性はダウンしましたが、実情さほど影響無いのだろうなというのは上記の結果からなんとなく判断出来そうです。

 上下とも阪神特急と山陽須磨でホーム接続するダイヤになっていますし、神戸寄り区間の普通の本数が減っているというのもありますが、ダイヤ上、上下とも阪神特急と普通が続行運転になっていましたので、直通特急の半数が山陽須磨まで各駅に停車することで、これまた影響は無いのかと思います。

 そんな訳で、うまく効率化できたなぁという印象です!!

-----

 さて、今回新設された山陽須磨折り返しの普通の運用ですが、てっきり構内の渡りを使って上下線を転線するのかと思ったら、東須磨まで回送しているのですね。

 東須磨の中線で折り返しをしているようでした(黄色直通特急の上り列車から折り返し列車が見えました)。

090330_04.jpg
写真-4:阪神本線内の主要駅の近鉄車対応チェックをする!!

 続いて、阪神本線内の特急系統・快速急行の停車駅を中心に、近鉄車を運行するにあたって行われた施設改修のチェックを行いました。

 見たのは御影、魚崎、芦屋、甲子園、武庫川で、近年高架化等工事があった西宮、今津はパスしました。詳しくこ後日コメントします!!

090330_05.jpg
写真-5:阪神本線内の工事チェックをする!!

 上記施設改修調査とあわせて、工事調査もしました。

 今回は芦屋~魚崎間の動きが大きかったので、各駅下車しつつ工事状況を確認しました。

 こちらも後日コメントします!!

 ちなみに武庫川~甲子園間についても高架化のための用地準備がなされている状況が確認できました。沢山動きがあって面白いですね♪

090330_06.jpg
写真-6:西宮で利用状況調査をする!!

 阪神線内でも利用状況を調査しておこうかな?と思いましたが、正直高校野球の関係でイレギュラーな感じなので、甲子園から梅田・大阪難波方は参考にならないかなという感じがしていたので、微妙な位置、西宮で調査することにしました。

 以下データであります。

090330_02.gif
図-2:阪神西宮駅 混雑状況調査

 上りと下りで傾向が異なっているのは、快速急行が特急系統の前を走るか後を走るかの差によるものかと思います。

 下りの快速急行の利用率が高いのは、大阪難波方面からの利用客がほぼ快速急行に集中することと、甲子園あたりから特急系統の3分前運転となるため、甲子園、西宮の集客があるためだと思います。後続の直通特急の利用率が10分前の直通特急に比べて低いのもそのためでしょう。

 上りは三宮から特急の後続を続行運転するため、三宮と魚崎で殆ど集客できないのと、三宮の発車ホームが元町方面からのホームと離れており、以遠からの利用→三宮で快速急行に乗り換えという流れが殆ど期待できていないことが利用率から分かります。

 後ろ2両の利用率が高いことから、三宮からの利用はそこそこあるのでしょうが、三宮一駅で集客している訳ではない阪神本線ですので、やはり特急の利用率が高くなっています。快速の直前の特急が直通特急より若干利用率が低いのは、神戸高速線以遠のスジ上限の差とも考えられるくらいの誤差なので、快速急行の影響は殆ど出てないのかもしれません。

 20分1サイクルのみの調査ですので、あまり断定は出来ませんが、だいたいイメージどおりの状況だったかな?と思います。

 ちなみにダイヤは以下を参照ください!!

 https://okiraku-goraku.com/2009/03/20/

090330_07.jpg
図-7:桜川駅にて回送運用調査をする!!

 続いて行ったのは、桜川駅での回送運用調査です。

 ご存知の方はご存知でしょうが、オイラは現地に行くまでよく分かっていませんでした。

 近鉄と阪神の運転士交代が桜川だということを!!

 なるほど、確かに桜川は停車時間を確保してある感じですよね。気づいてみればですが・・・

 桜川のドーム前側に留置線があるので、近鉄車の折り返し運用はあることは知っていましたが、営業列車は大阪難波で交代するものと思っていました。

 さて、ここで回送運用調査をした理由ですが、近鉄の大阪難波止まりの折り返しってどうなっているのか気になりましてね、難波構内にも1線折り返しがあるので、それと併用してやりくりするのでしょうが、それがどんなものか確認したくて。

 いざホームで見ていたら、平日ダイヤなものだから、快速急行と普通の間に回送が3連続で走ったりしてなかなか凄い状況になっていました。

 とりあえず急行、区間準急、普通は桜川の留置線で折り返していました。昨日の深夜帯には特急車両も入庫していたので、大阪難波駅の留置線が特急専用ということもないようですが、まぁ何とかやりくりするのでしょう。

 この区間は営業列車以上に回送があるので、ダイヤを考える際にはそのスジも考慮しないとダメそうです・・・ まぁダイヤ想定しないんですけどね(苦笑)。

090330_08.jpg
写真-8:阪神なんば線の旧西大阪線区間の施設を確認!!

 残り時間が少なくなってきました。実は夜職場で資料チェックがあるので夕方には新幹線に乗らないとダメだったんですな。

 最後に京阪の平日夕方しか走らない快速特急のアイコンゲットをする必要があったので、時間を見計らいつつ、西九条から尼崎までの施設改修状況を確認しました。

 こちらも詳しくは後日コメントします!!

090330_09.jpg
写真-9:京阪快速特急に乗り京都へ!!

 尼崎でタイムアップとなり、ここまできたら梅田には行かずに大阪難波方面から淀屋橋を目指すことにしました。

 快速急行が西九条まで通過する時間帯になったので、ならば大阪難波経由でも良いかなと思った部分もあります。通過運転するかどうかは目的地によって結構大きいかなぁ?とこの時感じましたけど、利用状況が利用状況なので、日中のなんば線内各駅は妥当であると思っています。

 あとは今後どれだけ利用が増えるかでしょうね。結構期待する部分はあります!!

 さて、淀屋橋駅にて無事に京阪快速特急のアイコンゲットが出来たので、ほぼ目的は達成できました!!

-----

 まぁ、こんな感じで短い時間でしたが、密度濃く阪神なんば線関連を見てまわりました。

 ざっくりの感触ですが、阪神なんば線は良い感じに利用されそうな感触でした。

 次回ダイヤ改正の頃に再度見てみたいと思います!!

 そのために、仕事頑張ります(苦笑)・・・