2010年5月30日

コースター評価:サイクロン&ミニサイクロン(としまえん)

100530.jpg

 昨日からの引き続きです。

 5月16日にとしまえんにある「サイクロン」と「ミニサイクロン」に乗車しましたので、評価コメントしておきたいと思います。

 <サイクロン>

 としまえん内で最も古い(1965年登場!!)コースターですが、未だエースと呼んで差し支えない存在だと思います。

 直線線形とドロップの組み合わせが基本スタイルで爽快なため、乗り心地等経年劣化が生じにくいことが人気を維持している理由なのかなぁ~と漠然と捉えていますが、そのあたり書いていければと思っています。

 <ミニサイクロン>

 昨年登場した、サイクロンの弟分、最近としまえんが新登場させているアトラクションが低年齢層向けであることから、在り方の方向性が見えてくる感じですが、その中枢を担うであろうお子様向けコースターです。

 一般的な幼児向けコースターの線形にサイクロンのエッセンスを足したような感じかな?と思います。

 以下コメントです。

<サイクロン>

100530_01.jpg
写真-1:サイクロン乗り場建物全景

 極めて古いコースターですが、乗り場は建物の2階にあります。

 よくよく考えてみると、園内をぐるっと周回するコース設計なので、地上を走ると園内移動を遮断してしまいますね。

 そういう事からなのか分かりませんが・・・

 建物=ホームで、2階部分に待ち列はなく、写真左側に見える階段からが待ち列になっています。

 人気コースターでして、この日はすぐに乗れる状況にはなく、数回待つような感じでした。

100530_02.jpg
写真-2:サイクロンの車体

 サイクロンと言えば、この丸太車両のイメージが強いですよね。

 極めて古い感じですが、故の重厚感というかシックな感じでグーです!!

 内装的にも座席は左右含めてふかふかで、シートベルトも最低限の腰固定くらいですが、その計装備が怖さをより演出しているようで、むしろOKって感じです。

100530_03.jpg
写真-3:リフトアップ状況

 乗り場を出るとすぐさまリフトアップになります。

 高さは20m弱とのことですが、それなりに高いです。

 勾配は2階からなので比較的緩めですが、速さがされなりにあるので興奮します。

 リフトアップ中はファーストドロップの先が建物の死角にあって、先があまり見えないのが良いですね!!

100530_04.jpg
写真-4:加速をつけてファーストドロップへ!!

 リフトアップが終わると、右に90度旋回しながら少しずつ加速を付けていきます。

 旋回も殆どバンク角度が無く、遠心力でやや外に引っ張られる感じを受けつつ、古いレールにありがちなキーキー感も心地よく進んでいきます。

100530_05.jpg
写真-5:ファーストドロップ状況

 ファーストドロップは、周囲の地面より一段低い掘割部分までドロップする形になっています。

 勾配は調べたら45度との事ですが、加速しながらのドロップという事もあってか、結構な迫力と引き込まれ感があります。

 後部車両だとかなりの落下感があるのではないかと思います。

100530_06.jpg
写真-6:セカンドドロップ状況

 ファーストドロップが終わると、上り勾配でほぼドロップ前の高さに戻り、またドロップ前の加速をつけるがごとく水平区間が一定長あります。

 そして充分に加速がついたところでセカンドドロップとなります。

 線形はファーストドロップと同等で爽快感もほぼ同じかな?

 周辺が木々に囲まれていて、森にドロップするかのようなシチュエーションは中々です!!

100530_07.jpg
写真-7:石神井川を越える!!

 セカンドドロップ後の上り勾配は緩やかな一定勾配線形になっていて、途中園内を横断している石神井川を鉄橋で越えます。

 この部分だけコースターの線路っぽくないのが印象的です。

 川を越えると右に旋回していきます。

100530_08.jpg
写真-8:キャメルバック区間

 右旋回直後に2連続のキャメルバックとなります。

 1回目は落差もそこそこあり、浅海直後のドロップということもあってトリッキーです。

 2回目は規模がやや小さくなりますが、1回目の上り勾配から下り勾配に至る部分がこのコースターの中で最も浮くゾーンのため、一瞬ドキっとします。

 そして2回目の上り勾配から再び下り勾配になり、やや左旋回でドロップし、トンネル区間に突入します!!

 このあたりは外から撮影できる部分が少なくて、分かりづらくてすみません・・・

100530_09.jpg
写真-9:トンネルから脱出!!

 なぜここにトンネル区間があるのか?っていう感じですが、上部には事務所のような建物があるので、地下空間を最大限利用した感じですが、歴史を考えると当初は地下じゃなかったりしたのかなぁ??

 ともあれサイクロンの特徴の一つであるトンネル区間に突入します。

 左旋回で270度近くなので、結構な距離になり、ひんやりした空気の中の激走は面白いと思います。吼える人が結構居ましたが、その気持ち分かります(笑)。

 そしてトンネルを脱出するとやや登り勾配となりブレーキゾーンを経て、乗り場に到着します!!

-----

 久しぶりに乗ってみて、古いコースター特有の揺れや振動というものを一切感じさせない素晴らしい線形とコンテンツ配置は改めて凄いなぁと感じた次第です。

 ミニサイクロンが登場するあたり、今後もエースたる存在であることは間違いありません。

 いつまでもこの姿で居てほしいものです!!

◆落下的スリル:★★★☆☆(適度)
◆コース的スリル:★★★☆☆(適度)
◆爽快感:★★★★☆(良好)
◆総合満足度:★★★☆☆(満足)

---------------
<ミニサイクロン>

100530_10.jpg
写真-10:乗り場全景

 お子様向けコイン遊具スペース周囲にコースが敷き詰められており、その奥に乗り場があります。

 周囲が木々に囲われているため、緑色の屋根、茶色系の建物のつくりは「森林」といった感じ。

 乗り場はやや高い位置にあり、建物内はサイクロン同様乗り場だけで、待ち列は階段以下の部分となっています。

 お子様に人気のようで、サイクロンと同様の数列車待つような状況でした。

 複数乗りも多いようですし、何よりです♪

100530_11.jpg
写真-11:リフトアップ状況

 リフトアップはお子様系コースターでは標準的な高さですね。

 トップの写真の通り下り勾配の左旋回ループとなります。

100530_12.jpg
写真-12;左180度旋回・水平ループを進む!!

 落差はさほどありませんが、バンク角度もあり加速が付いていくので、お子様系コースターとしては充分な感じでしょうか?

 旋回が終わるとやや上り勾配となり、速度を落としてからドロップとなります。

 このあたりは本家サイクロンと似ているようでいて、実はまったく逆の感じになっていますね!!

100530_13.jpg
写真-13:ドロップから右180度旋回へ!!

 ドロップは適度な落差で、お子様がちょうど楽しめるくらいの感じですね。

 ドロップ後上り勾配からすぐさま右旋回する形はなかなか良いです。

100530_14.jpg
写真-14:右180度旋回を抜ける

 右180度旋回は緩やかな線形ではなく、カーブの曲率がチョコチョコ変わる感じでカクカクした動きです。

 かつ上り勾配もあったりして、車体はやや忙しなく動いています。

100530_15.jpg
写真-15:続いて右180度旋回

 やや直線的な区間を進むと、再び右180度旋回となります。

 旋回直前にややドロップがあったり、旋回も笹ほどと同様にカクカクした感じの動きです。

 距離が短いので単なる旋回にしないというスタンスなのかもしれません。

 旋回後、やや上り勾配となります。

100530_16.jpg
写真-16:最後の左180度旋回

 最後にドロップぎみの左180度旋回となります。

 この線形もややカクカクした線形です。

-----

 以上の通り、サイクロンという名前はついているものの、本家とは異なりやや線形は細かい動きが散りばめられていて、忙しなく動く印象が残りました。

 もう少しスムーズな線形でも良いのかな?とは思いましたが、その変化球な動きにお子様が喜んでいるのを見たこともあって、これはこれで良いのかなと思った次第です。

◆落下的スリル:★★☆☆☆(緩やか)
◆コース的スリル:★★☆☆☆(緩やか)
◆爽快感:★★☆☆☆(まあまあ)
◆総合満足度:★★☆☆☆(やや満足)