2012年7月25日

東急東横線・メトロ副都心線直通ダイヤを想定してみる!!

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 先日、東急、東京メトロ、東武、西武各社から2012年3月16日より直通運転開始がなされる公式発表がありました。

 ここ最近は京王や西武ばっかり考えていて、ノーチェックだったため、ここで気合を入れて関係路線全線のダイヤを想定してみることにしました。

 公式の内容で明らかになった部分もあるも、あまり詳しく書いていないこともあり、ダイヤの考え方が幅広くなりそうではありますが、各社のダイヤとも今回の3月16日の改正を踏まえている部分がありそうに思えたので、出来る限り現行ダイヤをベースに組むことを主眼としてトライしてみました。

 以下、ダイヤグラムの提示とコメントです!!

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図:東京・東京メトロ・西武・東武直通時想定ダイヤ(日中時)

 <全体のダイヤの考え方>

 今回の公式発表により分かったことは以下の点です。

 ・東急東横線内特急が副都心線内急行、西武線内快速、東武線内普通として走る。
 ・東急東横線内は日比谷線直通が無くなり、菊名~渋谷・副都心線方面列車が設定される
 ・副都心線内の日中時の運転本数は14本(現行は12本)。
 ・西武線の直通区間として狭山線が含まれる。

 東横線のダイヤは15分サイクルベースの30分サイクルが維持されるようで、西武線と東武線のソースからは、現行の副都心線直通系統がそのまま東横線方面に延長されるような印象。

 大々的な直通利便性をアピールしていないところから見て、西武線・東武線方面は現行ダイヤベースの修正の可能性が高そうな印象を受けましたが、西武線に関しては石神井公園までの複々線工事が完成していない暫定状態あっての現行なので、その点は(プラス内容の)修正がされるだろうと捉えました。

 以上により、オイラの考えとしては基本的には現行ダイヤベースの修正であると考えました。

 よって、既に西武線・東武線両方面への対応として設定されている副都心線のダイヤを「固定」したまま、東急東横線内を調整し、その結果必要な変更を西武線・東武線方面で対応するというステップでダイヤを想定してみることにします。

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 <東急東横線内のダイヤ想定>

 現行パターンを維持したまま上りのスジ、下りのスジそれぞれを副都心線急行と東横特急がつながるように調整した結果、元町・中華街の折り返しがうまく組めず調整に難航しました。

 10両の優等しばりという従来ダイヤには無い制約が増したことで、色々と試行錯誤したものの上手くいかず・・・

 元々元町・中華街の折り返しはタイト設定だったので、過去のダイヤであった折り返し間合パターンはアリとの判断で考えた結果、横浜駅で時間調整を許容することで何とか調整しました。

 改めて改正プレスを見ると、横浜までの所要時間と元町・中華街までの所要時間に開きがあり、横浜での時間調整があることを読み取れることに気づきました。

 東急としては横浜までの所要時間が伸びなければOKと捉えるだろうと考え、東横線内のダイヤ想定を固定しました。

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 <東急東横線と副都心線の直通想定>

 次に東急東横線と副都心線のダイヤの整合を取ることにしました。

 東横線の特急と副都心線の急行を繋げると、後の列車のスジはどうなるか?という事なのですが、今回の想定では時間調整の上急行を全列車副都心線直通、各駅停車4本を渋谷折り返しという設定にしました。

 急行の時間調整が長く、直通しても上下とも東新宿で特急待避となるスジのため(新宿三丁目まで先着・先発区間があるのでOKとも捉えられますが・・・)、東横線内のスジを幾分タイト側に調整すると、急行は2本が直通、残り2本と菊名折り返し系統が渋谷折り返しという設定にもできます。

 しかし、あまりにタイトかなぁという事で、今回は前述の形にしました。

 この形だと現行の副都心線の毎時12本というパターンに、菊名折り返し系統の挿入という形になり、その挿入が既存のスジに当たりが出ない(殆ど変更が必要ない)という事と、増発2本が西武線方面直通スジになり、西武線の2012年6月30日改正ダイヤで気になっている列車間隔の穴を埋めることが出来るという事で、良しとしました!!

 上下とも副都心線の現行スジを極力変えないというスタンスなので、多少上下でパターンは異なっています。

 上りは渋谷において待避はありませんが、下りは特急が各駅停車を追い越す形になります。

 そのため、渋谷折り返しの4本はおのずと上りホームの内側線で折り返すことになり、下り方面では別ホーム発車となりますが、ここは仕方ない所でしょうか。

 2本は直前に菊名系統の各駅があるので、影響の少ない設定にはなっていると思います。

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 <西武線内の調整>

 前述の菊名折り返し系統を副都心線に挿入した結果、小竹向原で和光市・東武線方面の急行と接続する形となりました。

 6月30日のダイヤ改正で西武線方面の列車が開いてしまっている所であり、ここは西武線方面の直通としたいところ。

 その形で延長してみると、池袋からの各駅停車西武球場前系統のスジとリンクする形となりました。

 そこで、池袋発は保谷行で固定することとし、西武球場前系統は地下鉄直通としました。

 6月30日ダイヤ改正では、暫定的に池袋発で担わせていたのかな?というのは深読みしすぎかな...

 東急線内急行のスジは石神井公園折り返しで固定できたので、運用の面でも都合が良かったです。

 毎時2本増えた事で、上りについても石神井公園~練馬間の各駅停車スジを若干見直しました。

 快速の飯能の折り返しがタイトなので、工事完成の調整という事で少しスジを立てたい感じはしますが、今回はこんなところで!!

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 <東武線内の調整>

 和光市と新木場の折り返しについて、いずれも奥に車庫があり運用調整は現行程度出来るものと想定していますが、極力シンプルな形が望ましいと思われ、東武線内は現行維持をベースに、メトロ線内を極力30分サイクル化する形で調整しました。

 西武線方面の直通系統で多少の調整をしたものの、和光市口は殆ど変更なく処理が出来そうな事は分かりました。

 が、和光市止まりが連続する部分はちょっと懸念があったので、東武線志木直通を毎時1本増発し、現在毎時1本ある志木折り返しの副都心線系統を概ね30分間隔としました。

 この程度の変更はあるかな?という感じで捉えています。

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 以上、公式プレスの内容から取り急ぎ作成してみました。

 今後は各断面における利用状況を調べて、もう少しチューンナップしてみたいと思います。

 また、新しい公式情報が入ったら、それも盛り込みますね♪♪

 実に楽しいです(笑)。