2013年3月29日

小田急線地下化3駅調査をしました!!

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 大阪に行こうと思ってゲットしていた有給が無駄になるのは切なかったので、本日は23日に地下化した小田急線の世田谷代田、下北沢、東北沢3駅の施設状況調査をしてきました。

 後日複数回に分けてコメントしたいと思いますが、取り急ぎ本日は前面展望で確認した地下化区間状況について報告します!!

 以下、コメントです。

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動画:小田急線代々木上原~梅ヶ丘間工事区間前面展望(地下化後)

 上下とも空いている列車をチョイスした結果、下りは区間準急、上りは各駅停車です。

 じっくり状況を確認するなら各駅停車が良いのでしょうが、区間準急はこの区間は多摩急行の後追いで遅いので、良いかなと(苦笑)。

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 <代々木上原方アプローチ区間>

 下り線は0:40~0:50付近、上り線は8:35~8:55付近となります。

 既に地下複々線化を踏まえた構造で外側線部分を整備して、その部分を暫定地下線として利用しているため、単に走行ルートが変わっただけという感じですね。

 どちらかというと、旧地上仮線(内側線)部分の軌道受け架台が仮設構造で、さっと撤去出来そうな構造であることに感動します(職業病)。

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 <地下化区間状況:東北沢~下北沢間>

 東北沢駅から下北沢駅の手前までは開削トンネル区間となります。

 工事桁で地上線を仮受けして構築しているため、緩行線部分も同時施工されているものと思われます。

 構造断面図を見ると、緩行線が下北沢の手前でぐっと上に進むようなものもありますが、東北沢駅の部分で急行線と緩行線の線路勾配を変えていることから見て、緩行線も下北沢に向けて一定勾配で下っていくことになろうかと思います(多分)。

 急行線のほうが下北沢で下層となる分勾配が厳しく、元々地上線時代も下り勾配区間ですから、地下化してもなかなか迫力がある感じですね。

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 <地下化区間状況:下北沢~世田谷代田間>

 下北沢駅の東北沢方にシールドトンネルとなる構造変更点があり、下北沢駅部分を含めて世田谷代田駅手前までシールドトンネル区間となります。

 単線円形トンネルですが、断面が広く線路がやや外側に寄っているのが特徴的です。

 下北沢の駅端部からすぐさま上り勾配となり、曲線を描きながら進んでいくと、すぐ世田谷代田駅となります。

 世田谷代田駅自体は開削構造ですので、シールド区間は実は短いです。

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 <梅ヶ丘方アプローチ区間>

 世田谷代田駅部分を通過すると上り勾配区間となり、そのまま地上へのアプローチとなります。

 緩行線部分は世田谷代田に至る勾配設定が異なるため、側壁でがっちり仕切られていて状況が確認できませんでしたが、上り線アングルのトンネル突入時の状況から見ても、恐らく世田谷代田駅付近の函体は出来上がっているものと思います。

 急行線の勾配がけっこう厳しいのは代々木上原方も同様ですが、世田谷代田駅部分で暫定的に駅として使用する事を考慮してレベル区間を設けている事もあって、2段階で上っていく(下っていく)印象です。

 地形の起伏が激しい区間の地下化ですので、地下線となっても似たような雰囲気が維持されたところは興味深いです。

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 簡単ですが、以上です。