No.47 東急目黒線目黒駅 日中時(9:25~9:55)

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【調査条件】
 ・平成18年10月15日(日)
 ・目黒駅の不動前方で上下列車の発車・到着時の混雑を定点観測
 ・運行状況はほぼ正常

【調査目的】
 ・9/25のダイヤ改正で急行が新設されたため、新ダイヤ状況の確認をする。

【調査結果の要点】
 ・急行は上下とも各駅停車と比べて空いている。
 ・目黒折返し各駅停車はダイヤの関係で上りは利用率が高く、下りは空いている。

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【考察】

<急行設定による利用率の変化>

 急行が設定された事による他列車の利用率の影響は、上りと下りでダイヤパターンが違うために異なっていました。

 上りは目黒止まり各駅停車が先着する形で急行が後追いで設定されているため、データを見て頂ければ分かるとおり急行が最も空いていました。とはいえ、ガラガラと言うわけではなくやや空いた程度という表現が適切かと思います。

 上りの利用率の大小を決定付ける要素として、1)武蔵小杉の接続、2)大岡山の接続、3)前列車間隔、4)急行の有無といった要素があり、これら合計で決まっている印象を受けます。例え接続本数が少なくとも前列車間隔が開いていると接続がある列車より混んでおり、線内利用客の比率が思ったより高い印象を受けました。

 下りについては、地下鉄からの直通客比率が高いため、目黒発が直前に挿入される分だけ急行が他の各駅停車よりやや空き、目黒始発各駅停車はガラガラ、他の各駅停車はほぼ同等といったところです。急行と目黒始発各駅停車の混雑ポイントの合計が他の各駅停車と同じなので、地下鉄直通と目黒からの利用が2:1程度であることが伺えました。

 上下とも急行設定に対して、目黒折返し各駅停車をセットで組み合わせるため、急行の分担率は低くなっており、比較的混むことは有りませんし、急行設定により各駅停車が混むという状況もなく、それほど旧ダイヤと比較して変化していない印象を受けました。無難なダイヤだと感じています。