2007年3月 7日

東西線の改正ダイヤを再び考える!!

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 仕事がどうにも末期症状だったもので、朝くらいは楽しくしたいなぁと思い立ち、東西線の西船橋か浦安で調査をすべく昼休みに東京メトロのサイトを閲覧してみました。

 すると、東西線の新しいダイヤの各駅時刻表が見れるようになっているではありませんか!! こりゃビックリ!!

 あと5分くらいで午後の仕事が始まるため、取り急ぎ西船橋、妙典、浦安、東陽町の4駅の時刻表を印刷し、ぱっと見てみました。

 ん、ん??? 何か結構変わっていない??

 いやぁ、驚きました。全然根拠は無いのですが、何となくダイヤパターンの格子は変わらず、一部時間帯の快速が区間快速になるだけだと思いこんでいたんですよね。まさか9分サイクルが崩れるとは思ってもいませんでしたよ。

 ダイヤを妄想できるほど余裕がある状況でも無いので、すぐさま現実世界に戻りましたが、22時半を過ぎたところで疲労がピークに達し、クールダウンが必要という都合の良い解釈をして、時刻表を再び見てしまいました。

 周りに人が居なかったし、もう賃金が発生しないサービスタイムだから、良いのさ(泣)。

 しばらく眺めて、おおよそのイメージが掴めたため、自分の見解をダイヤ掲示板に機関銃の如く書き込みして大満足(笑)。

 家に帰ると当然日付変更線を越えていましたけれども、やっぱりというか、新ダイヤのスジ引きをしてみたりして、オイラもオバカですなぁ(苦笑)。

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 さて、新ダイヤの概要が見えてきたところで、先日の東陽町の混雑調査の分析と新ダイヤの狙いについて考えてみたいと思います。

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図-1:東陽町駅混雑調査結果

 ご覧くださいまし、この混雑ぶり・・・

 よく「最ピーク30分間」という表現が東西線ではなされますが、なるほど最ピーク30分は酷いです。

 この調査結果でも3~4分程度遅延が発生していますが、これでもマシなほうで、遅延が惨い時は通勤快速と各停が快速以上の混雑になってしまいます。

 これは快速が浦安さえ出発してしまえば、東陽町までノンストップなのに対して、通勤快速と各停は葛西、西葛西、南砂町と停車するため集客するためです。混雑率から分かるとおり輸送力がギリギリなので、多少の遅延が致命傷になってしまうのでしょう。

 <前回のダイヤ改正の分析>

 東西線が遅延しやすい理由として、JR線と東葉高速線の2線からの直通があるため、いずれかの遅延で全体のダイヤに影響をもたらすことと、西船橋における上記2線の接続次第により西船橋から同一パターンでも列車の混雑率がマチマチであることです。

 西船橋の段階で混んでしまう一部列車が遅延の原因となり、必要な輸送力を充てれば何とか捌ける区間が捌ききれなくなってしまう事から、先の改正では2本の快速を区間快速にする対応をとりました。

 この2本のうち1本目(西船橋7:51発)はJRからの直通で、ピーク時間帯であり、かつ東葉高速線からの各駅停車の接続を受けるため、西船橋の段階で満員に近く、浦安で集客する余裕は殆どありませんでした。そのため、通勤快速にすることにより、少なくとも直前列車からの乗り換えを無くす対応をしたのでしょう。

 もう1本(西船橋8:10発)についても1本目とスジ条件は同じなのですが、最ピークを幾分過ぎることと、東葉高速線からの各停の利用率が先の列車より少ない(直前に東葉快速があるため)ことから、混雑は先の列車ほどではありませんでした。

 よって2本目については快速のままでも耐えられる可能性は高かったと判断していますが、東葉快速を維持したい見解があったためか、直後列車を通勤快速化にしたと捉えています。

 その結果が今回調査したデータになるわけです。

 <調査データの分析と新ダイヤの狙いの分析>

 ポイントは以下の2点です。

 1.ピーク帯の東葉快速は極めて混んでいる。
 2.ピーク帯は通勤快速より各停のほうが混んでいる。

 1の東葉快速の混雑については、新ダイヤで通勤快速化させることで是正をするという事になりますね。個人的には快速は列車間隔を詰める効果もあり、27本運転のため一定数は必要であると考えていますが、ピーク帯にあると弱点になってしまうので、通勤快速化はやむなしかと考えています。

 2については、浦安~東陽町間は通勤快速が各停なので、浦安までの集客状況、浦安からの妙典始発との前後関係により混雑率が決まってくるものと思いますが、最混雑の各停スジを見ると、微妙に他の列車より分担率が高くなっていることが分かります。

 以上の点を踏まえて、新ダイヤを見てみることにします。 

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図-2:新旧ダイヤ比較

 ピーク帯は通勤快速、各駅停車、妙典始発各駅停車の3本で6分45秒サイクルを組んでいますが、浦安で見ると発車順序が通勤快速、妙典始発各駅停車、各駅停車の順になります。

 ピーク帯は通勤快速と各停がJR・東葉いずれかから直通で設定され、西船橋で緩急接続する形になるため、利用客はほぼ通勤快速に集中することになると思われます。

 そのため、通勤快速は浦安から殆ど集客できないかもしれませんが、直後に妙典始発の各停があるので、乗り切れなくても後続があるという事で、現状通り最初から妙典始発を狙う人も出てくるでしょう。

 そして妙典始発各停が西船橋以遠各停の直前に設定されるため、西船橋以遠発各停が今のように混む事も無くなると思われ、6分45分サイクルの3本はほぼ同等の混雑で東陽町に到着するようになると思われます。

 そこが狙いだと思うのですが、如何なものでしょうか??