2009年2月26日

2009年3月14日ダイヤ改正分析(1) JR埼京・川越線編

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 東京駅で早売りの東京時刻表がゲットできたので、気になっていたJR埼京・川越線の新ダイヤを確認してみました。

 やはりというか、ダイヤは西大宮駅に停車するだけの修正ではなく大きく変わっていました。

 基本的な格子は変更されていないものの、行き違い設備の増設という設備的な変更により、流動に即した変更がなされたなというのが率直な印象です。

 一番動きが大きかったのが朝ラッシュ時というのも、請願駅建設が理由ではありますが、設備的制約緩和の念願かなってという感じでしょうか?

 個人的に注目したのは、以下の点です。

<朝ラッシュ時の変更点>

1)朝ラッシュ時の指扇始発の上りスジを通勤快速直後から直前に変更し、大宮までの区間利用の通勤快速への集中の緩和を図った。

2)朝ラッシュ時最ピーク帯の直前に指扇発を設定した。

3)朝ラッシュ時最ピーク帯の指扇発通勤快速を各駅停車に格下げした。

4)朝ラッシュ時の指扇発スジの変更に伴い、大宮~武蔵浦和間の各駅停車スジの間隔を是正した。

5)朝ラッシュ時ピーク時間帯において、混雑集中回避の観点から武蔵浦和での緩急接続は極力実施していなかったが、新ダイヤでは一部を除き緩急接続を行うようになった。

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 日中時以降の変更は概ね予想通りというか、大宮~川越間の行き違いが指扇1箇所から西大宮、南古谷の2箇所に変更になりましたが、都心方区間のスジも余裕を持たせる側の微調整がなされており、西大宮駅の行き違いが使えるなら、こうしておきたいという感じのダイヤになりました。

 新宿~池袋間の湘南新宿ラインとの競合や大宮での時間調整のバッファを考えると、川越線内スジを上下ともずらしたのは理解できる感じになっており、惜しむらくは南古谷の行き違いが避けられず、西大宮停車のロス以外に2分程度所要時間が延びてしまったことが挙げられますが、仕方ない部分かなと感じています。

 川越~高麗川間のスジが変更になったことと合わせて八高線の運転間隔が綺麗になっているのがちよっとした驚きで、これらが大宮~川越間のスジ変更によるものなのか、追って分析したいと思います!!

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 さて、朝ラッシュ時については、先日新旧ダイヤ比較を予想を含めて記しましたが、新ダイヤの時刻が分かったので、旧ダイヤ、2月11日修正ダイヤ、3月14日改正ダイヤ比較をしておきたいと思います。

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図:大宮~川越間の行き違い状況の変化

 <川越線区間のダイヤの変化について>

 前述の通り、西大宮開業ダイヤは修正ではなく、大幅に時刻をいじってきました。

 通勤快速スジの大宮以遠が旧ダイヤと同じになるよう、川越線区間で調整したような印象でして、通勤快速であっても全体のバランスを見て大宮の停車時間が3分程度になっても良いような組み方をしているのは、大宮の乗降/スルー比率の実情から許容しているのでしょう。

 スジの組み方として、上り通勤快速を優先に組むスタンスは新ダイヤでも変わらず、大宮までの支障時間は、西大宮に停車するぶんのロスだけです。

 西大宮での行き違いが可能になったことから、下り通勤快速の指扇の停車時間が短くなればなぁ~と思ったのですが、結局南古谷での上り通勤快速との行き違い制約に縛られ、川越の到着時刻の変えようが無いため、川越車両センターから出庫する指扇始発スジを指扇で待つという従来のパターンに落ち着いたのは仕方ないところでしょうか。

<改正後ダイヤ>

 さて、やはり変化が大きかったのは朝ラッシュ時です。

 冒頭に変更点を示しましたが、個人的に一番驚いたのは、最ピーク時の指扇発通勤快速が減ったことです。

 8時半過ぎに新宿に到着する設定であることから、速達需要に対応すべく設定され、実際機能していたと思うのですが、このタイミングで各駅停車化したのは、湘南新宿ラインの設定により、埼京線の速達機能の重要性が下がったということなのでしょうか。

 この通勤快速が単純に各駅停車スジを格上げしたものであるため、この通勤快速の前後の各駅停車の運転間隔が広がっているデメリットもあったため、トータルで判断して埼京線内の混雑率のバランスを重視したということなのかもしれません。

 武蔵浦和の緩急接続が増えたのも、通勤快速に利用を集中させても大丈夫なくらいになったと判断できますし、湘南新宿ラインの効果が大きかったのではないでしょうか?