2009年6月14日

東京メトロ半蔵門線2009年6月6日改正ダイヤを分析する!!

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 東京メトロ半蔵門線2009年6月6日改正ダイヤについて、コメントしておきます!!

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<朝ラッシュ時>

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図-1:朝ラッシュ時

◆押上方面

 東急田園都市線の上り方面はほぼ変更が無かったため、渋谷発時刻は変わっていません。

 大きな変化は、最ピーク帯に設定されていた半蔵門行5本が押上行になった事でしょう。

 少なからず半蔵門行前後の列車(田園都市線内準急)の混雑が厳しかったことから、この変更は混雑の均等化・遅延防止に効果があるものと思います。

 半蔵門前内の運転間隔を極力等間隔にしたいためか、半蔵門、清澄白河および近接駅で時間調整が結構あったので、それが減ることも改善点でしょう。

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◆渋谷方面

 東武伊勢崎線からの直通が1本増えましたが、押上発を置き換えた形であったため、押上発段階では多少の時刻変更に留まっています。

 大きな変化は、押上方面の半蔵門折り返しが無くなったため、8時台後半の半蔵門発が無くなったことでしょう。

 半蔵門発が挿入される場合、後続列車が直前区間で時間調整していたのが無くなったので、本数は若干減ったものの、ダイヤ的にはシンプルになって良くなった印象です。

 伊勢崎線側からの利用は大手町あたりまでの利用が多いと思われることから、半蔵門発が無くなった影響は殆ど無いものと思います。

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<日中時>

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図-2:日中時ダイヤ

 毎時2本あった渋谷方面からの清澄白河折り返し列車が押上まで延長運転され、全区間が5分間隔になりました。

 清澄白河~押上付近の利用が増えてきたということかと思いますが、分かりやすいダイヤになったことは望ましい事です。

 その他時刻の修正は若干ながらあるようですが、殆ど同じと見て良いかと思います。

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<夕ラッシュ時>

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図-3:夕ラッシュ時ダイヤ

◆渋谷方面

 緩急比率2:1パターンの変更は無かったものの、旧ダイヤが約10分サイクルであったのに対して、一部サイクルが約9分サイクルに短縮されたため、1時間あたりでは18本から19本になりました。

 そのため、旧ダイヤでは東武伊勢崎線内の急行と運転間隔が一致していたため急行のまま直通するパターンになっていましたが、殆ど時間調整が無いパターンになっていたことから、東武伊勢崎線側で発生した遅延を回復することが出来ず、東急田園都市線内の混雑を増長させていた部分がありました。

 そのため、渋谷発18時台で見ると押上、清澄白河、渋谷の調整時間が確保できた列車は急行が直通、無理な場合は清澄白河発という形になったようです(一部運用の絡みもありそうですが)。

 ちなみに渋谷18:50発から22:10発までの急行は全列車清澄白河発になっており、意図的に急行を東武直通にしていないことが分かります。おそらく遅延はかなり解消されるものと思われます。

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◆押上方面

 旧ダイヤでは緩急比率2:1パターンないし1:1で急行スジは概ね10分間隔という形でしたが、新ダイヤでは若干増発されて概ね10分サイクルが達成されました。

 旧ダイヤでは殆ど時間調整が無かったためか、新ダイヤではある程度時間調整が見込めるスジを東武線直通スジに充てています。

 元々東急田園都市線内急行のスジは直通になっていませんでしたが、新ダイヤでは桜新町待避列車を東武線直通にすることにより、渋谷の停車時間に余裕が出来ており、半蔵門線内の遅延防止という意味でも改善されたダイヤと言えそうです。

 以上です!!