2010年8月 9日

コースター評価:ドドンパ(富士急ハイランド)

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 7月4日に富士急ハイランドで乗車したドドンパについてコメントしたいと思います!!

 FUJIYAMA登場から5年、最高時速のギネスを更新するため、通常の落下による加速ではなく空気圧縮装置を用いたカタパルト方式のコースターです。

 これを邪道と受け取るか、心意気と捉えるかはまぁ色々あるのでしょうが、1.8秒で172km/hにまでなる圧倒的な加速感はやはり特筆すべきものがあると思いますし、不思議な魅力に満ちていると思います。

 それでは、この「異端児」コースターについて見ていきましょう!!

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写真-1:乗り場建物全景

 乗り場は建物の2階部分になっており、外からは全く状況が見えません。

 建物は工場のような造りになっていて、決して密閉空間ではありませんが、閉塞的な印象を受けます。

 このメカニカル?なシチュエーションが、空気圧縮装置にわる加速の凄さをより印象付けていると思うので、これで良いのでしょう。

 出発時に水蒸気のようなものがシューシュー出ているのを見て、凄いって思いますもんね♪

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写真-2:ドドンパ車両全景

 ドドンパは172km/hを達成するため、車両が軽い必要があるのだと思いますが、一般的なコースターと比べると、編成の定員が少ないです。

 2人乗り車両が4両編成ですから、1編成あたり16人となっていて、回転が悪い印象を受けます。

 実際のところピーク時には80秒前後の運転間隔で走っているので、それほど回転が悪いわけではありません。

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 続いて車両の構造を見ると、極めて頑丈なハーネスが装備されており、足首まで固定されてしまう徹底ぶりです。

 頭の後ろまでシートがあり、かなり体を固定する形になります。

 これも1.8秒で172km/hまで加速する特性を考えれば、必要な設備なんだろうなという事が分かります。

 加速時には頭は座席にくっつけているよう指示・案内がありますが、実質くっつきますよね(笑)。

 加速時や垂直タワー前後で首を痛めることになるので、変な姿勢で乗るのはやっぱりオススメできないです。

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写真-3:乗り場を出発!!

 乗り場を出発すると、90度右に旋回して加速ポイントに到着します。

 周囲はシェルターで囲われているため、前方にかすかに明かりが見えるのみです。

 高まる緊張と興奮、たまらない状態で加速を待ちます。

 カウントダウンが始まり、ドドンパの掛け声とともに一気に加速していきます。

 加速といっても外から見ていてイメージしやすいものですから、おそらく誰もが「こういう感じだろう」という予想はすると思うんです。

 ところが、その予想以上のド迫力にビビります。

 1.8秒ですから、とにかく凄いのですが、遊園地の乗り物じゃないレベルの加速感にただただビビリ、そして興奮するわけです。

 そして、訳が分からないまま、シェルターを抜けます!!

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写真-4:172km/hに加速した状況

 シェルターを抜けて視界が開けてきても、自分のおかれた状況がよく分からないまま進んでいきます。

 そして暫く進むと水平区間から下り勾配区間になります。

 直線的な下り勾配ですが、車両は圧倒的な加速で前に進もうとするため、あたかも無重力のような浮きが得られる区間という事で「ゼロGフォール」というネーミングが付いているようです。

 とまぁ理屈は分かりますが、実際に乗っていると、このあたりで落ち着きを取り戻す感じで、単なる下り坂という認識なオイラでした・・・(苦笑)。

 ここまではほぼ一直線の線形ですから、乗り心地もよく非常に爽快感がありますね!!

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写真-5:ゼロGフォールを超えて大半径カーブに突入!!

 ゼロGフォールを抜けると、右旋回の大半径カーブに突入しますが、緩やかなカーブのため、急激な変化もなくスムーズです。

 バンク角度の設定も考えられているのでしょう、なかなかの旋回なのですが、若干横の振動がある感じなのは経年劣化でしょうか。

 最初に乗った時はスムーズな走りに感動した記憶があるので、おそらくそうだと思いますが、多少のものなので(速度が速いから仕方ないという面もありそう)気にしてはいけないのかも。

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写真-6:大半径カーブから垂直タワー前のトンネルへ!!

 大半径カーブの終盤にはトンネルがあり、このトンネルを抜けると垂直タワーになります。

 垂直タワーに至る線形はこれまでの線形の変化からすると、かなり変化となりますが、直線にトンネルがあり前方視界が取れないまま、トンネルを抜けると一気に垂直上昇するため、油断すると首を打ったりしますね。

 もう少し上り勾配の線形が緩やかだと爽快なのですが、正直ここはかなり厳しいです。

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写真-7:垂直タワー上昇状況

 垂直タワーは見た目かなり恐そうな状況ですが、圧倒的な加速のあとなので、タワーを登っていることの凄さが大したこと無いように感じられるというか、まぁ感性が麻痺した状態と言えそう。

 いつの間にか高いところに居たっていうのが正直な感想だと思います。

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写真-8:垂直タワー最頂部状況

 垂直タワーからドロップする際、今までが速かったこともあり、一瞬加速が止まった様な感じになります。

 そして再び加速しながら90度ですから、まっ逆さまにドロップしますが、これが不思議なことにそれほど恐くないですね。

 当然恐くないということはありませんが、見た目の恐さほどではないという感じでしょうか。

 これも最初の加速がインプットされているからなのでしょうか?

 不思議なものです。

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写真-9:撮影してフィニッシュ!!

 垂直タワーが終わると、上り勾配区間を進んでいきスピードが自然と落ちていきます。

 そして大きなカメラの置物が撮影をします。

 FUJIYAMAと異なり、そうとうスピードが落ちて余裕がある時に撮影となるので、皆さん良い感じに撮影されている模様です。

 撮影後は水平区間をゆっくりと進み、写真-1の手前の部分になりますが、ぐるっと迂回して乗り場に到着します。

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  結論から言うと、最初の加速を楽しむコースターという事になろうかと思います。

 加速感を生かすコース設計なのは分かりますが、どうしても最初の加速を越える満足要素が後に無いんですよね。

 加速こそがこのコースターの魅力であることには間違いないので、訪れたら1度は乗っておきたいコースターでと思います。

 とは言え、FUJIYAMAとええじゃないかがありますので、どうしてもそちらを優先したくなる、そんな位置づけであることは「異端児」たる宿命でしょうか・・・

◆落下的スリル:★★★★☆(良好)
◆コース的スリル:★★★★☆(良好)
◆爽快感:★★★★★(最高)
◆総合満足度:★★★★☆(大満足)