2011年2月15日

京王線全駅一覧式時刻表を見てみる!!

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 先週に引き続き、ゲットした古い時刻表を見てみたいと思います!!

 今回は京王線全駅一覧式時刻表です。

 1985年号とありまして、オイラにとっては貴重な時代のものです。

 首都圏私鉄時刻表シリーズ-No.2とあるので、他の会社のも発行されたのでしょうかね??

 さて、中身を見てみましょう!!

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写真-1:路線図

 京王が発行したものでは無いので、独自仕様の路線図です。

 印刷の関係かカラーは若干異なっていて、急行と通勤急行が紫なのが新鮮です。

 独自仕様でも急行と通勤急行、快速と通勤快速がセットなのが良いですね!!

 京王多摩センター~橋本間の延伸工事部分もちゃんと表記されています。

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写真-2:平日日中時の時刻表

 追い越し・追い抜きが表現されているタイプなのは、1986年発行の京王版と同様ですが、追い越しした部分で列が入れ替わっているため、こちらのタイプのほうが見やすいですね。

 優等が網掛けなのもグー!!

 京急時刻表では最近まで見られたタイプですが、最近は無くなっちゃいましたね・・・

 個人的には好きなんだけどなぁ・・・

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写真-3:国鉄中央線時刻表(八王子)

 最近、京王線の1980年代の時刻表を見てきたこともあって、京王線部分の時刻表は特に驚く部分は無く、どちらかというと関係路線の時刻表のほうが興味深い感じでした。

 まずは、八王子駅のJR中央線の時刻表。

 オイラは高校時代からダイヤ研究を始めた事もあって、それ以前のダイヤを殆ど知りません。

 昭和60年3月ダイヤという事で、まだJRではなく国鉄時代になりますが、特別快速が20分等間隔の分かりやすいダイヤになっているのが驚きです。

 今のほうが本数も多く便利なのでしょうが、快速とあわせて概ね10分間隔になっていることから、これはこれでスッキリした良いダイヤという感じがします。

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 新宿駅発の中央線時刻表は載っておらず、ライバル路線というニオイがしますが、言い換えれば八王子や高尾や吉祥寺の時刻表が乗っているのは、競争ではなく共存要素(この時刻表を利用する人が乗り換え情報として求める)が大きいという印象も受けます。

 そもそも都市間輸送という観点において、中央線・京王線いずれも使える競争パイは全体の比率からすれば相当低く、対都心側の目的地その他理由により中央線、京王線が利用されていて、その結果が利用比率という結果になっているように感じますね。

 それゆえに必要な利便性を維持しつつ、おのおのの路線の背景・都合が20年以上経過して現行のダイヤを構成したように思うのですが、どうなのでしょうか?

 個人的には、京王線が八王子発の優等を20分間隔で維持するのと合わせて、区間運転ではない普通も20分間隔を維持しているのは、この時代からずっとなんですよね。

 その後の変化は区間普通の設定と、急行・その後の準特急と普通を北野接続させることで利便性の向上がありますが、これは対都心輸送の改善だけではなく八王子近辺の利便性向上の意味合いが多く含まれている印象です。

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 一方、中央線についても特別快速の増発は無く、快速の増発という流れになっています。

 これは中央線の輸送構造上、特別快速よりも快速が必要であるということでしょうし、三鷹~立川あたりで利用状況を調べても、現行の緩急比率が適当ではあるなと感じるところではあります。

 まとまりの無い文になってしまいましたが、ダイヤは時代を反映したもので、変わるものもあれば変わらないものもあるのが面白いところ。

 昔の時刻表にはそういうことを考えさせるロマンがありますね。

 面白いです!!

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写真-4:国鉄南武線時刻表(分倍河原)

 さらに驚いたのが分倍河原乗り換えの国鉄南武線です。

 なんと平日日中時は20分間隔です!!

 こんな時代もあったのですねぇ~・・・

 この時代から休日ダイヤのほうが日中時の本数は多く、路線性格は変わっていないだろうことが伺えますね。

 ん~、面白いです♪♪