2011年6月29日

2011年6月17日東急東横線ホーム延伸工事調査(3) 学芸大学~武蔵小杉編

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 2011年6月17日に東急東横線全線(横浜除く)のホーム延伸工事状況を調査しましたので、複数回に分けて報告したいと思います。

 その(3)として学芸大学、自由が丘、田園調布、武蔵小杉駅についてコメントします!!

 <学芸大学駅>

 学芸大学駅は渋谷方、横浜方それぞれ約1両分ずつホーム延伸する計画になっています。

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写真-1:学芸大学駅渋谷方状況

 渋谷方のホーム延伸、上家延伸工事は着々と工事が進められ、現状としてはホームの仕上げを除いて完了している状況です。

 横浜方の延伸がこれからなので、ホームの仕上げはその際に一気に実施するのかなと思います。

 延伸部分は完成まで使用しない形のようで、手摺で仕切られています。

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写真-2:学芸大学駅横浜方状況

 横浜方はしばらく動きがありませんでしたが、以前あった電気系施設がきれいさっぱり無くなっていたので、いよいよ動きが出てくるのかな?という状況かと思います。

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 <自由が丘駅>

 自由が丘駅は上下ホームとも渋谷方に延伸する計画になっています。

 上りホームは駅務施設を撤去してホームを構築するだけですが、下りホームは線形上副本線をずらす必要があり、線路脇の盛土を拡幅すべく、土木工事が進められている状況です。

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写真-3:下りホーム端部から渋谷方状況を望む

 分岐位置を渋谷方にシフトさせて、副本線の線形を現行より外側にシフトさせるべく、現在は一般的な法面(ななめ)になっている盛土を、擁壁構築により直立の壁が盛土を支える構造に改修します。

 現時点ではそれらの工事を進めている状況で、まだ軌道等の工事には至っていない状況ですね。

 現行の分岐位置の渋谷方に木製覆工が敷き詰められていますが、その脇で工事が進められているからでしょうね。

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写真-4:下りホーム副本線渋谷方端部付近状況

 現在のホーム端部付近の状況です。

 この部分も線路切換範囲に含まれており、線路移動に合わせてホーム端部の改修が必要です。

 まだその気配はありませんが、ある程度の段階で手を入れてくるでしょう。

 ちなみに、見えている桁が道路交差部で、ここから渋谷方は盛土改修範囲、ここから横浜方は高架橋区間になっているため、高架橋の拡幅と工事内容が異なっています。

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写真-5:上りホーム状況

 上りホームは見えている駅務設備を撤去した位置にホームを構築する計画になっていますが、今のところ動きはありません。

 下りホームのホーム構築のタイミングで上りホームの構築を行うのかなと推測します!!

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 <田園調布駅>

 田園調布駅は1995年に地下化されましたが、その段階でホーム延伸を考慮して渋谷方に延伸スペースを確保していました。

 今回はそのスペースに2両分のホームを構築する計画になっており、現状既に延伸工事が開始されています。

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写真-6:田園調布駅下りホーム延伸状況

 ご覧のとおり、地下函体の上部にホームを構築しています。

 ホーム下面までの型枠組みとホーム面の配筋組みが行われている状況で、近々にコンクリートが打設されそうな雰囲気ですね。

 ホームはあくまで東横線側のみの延伸のため、目黒線側は線路に近接しない位置までのようです。

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写真-7:田園調布駅上りホーム延伸状況

 上りホームも同様の状況ですが、一部コンクリートが打設完了しているのが見えますので、若干先行しているようです。

 こうしてみると函体の柱位置もホーム延伸を考慮していたんだなぁと気づかされますね。

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 <武蔵小杉駅>

 武蔵小杉駅は、上下ホームとも渋谷方にホーム延伸する計画になっています。

 ちょうどJR南武線交差部分にあたるため、ホームも軌道同様に桁で飛ばしています。

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写真-8:武蔵小杉駅渋谷方ホーム延伸部状況

 現状としては、ホーム部分の構築、上家柱関係の構築が完了し、柱まわりと上家の整備を行っていく状況になっています。

 その後、ホーム面の仕上げとなる模様です。

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写真-9:武蔵小杉駅上りホーム延伸部状況

 南武線交差部という条件下ですが、渋谷寄り部分という事もあり上家をしっかりと構築する必要があったようですね。

 なお、目黒線部分はホーム延伸しないと思われ、目黒線側には柵が設けられることになりそうです。

 ラストその(4)に続きます!!