2012年1月24日小田急線・井の頭線下北沢駅工事調査
2012年1月24日に小田急線・京王井の頭線の下北沢駅工事調査をしましたので、報告します。
工事というより現地掲示物のチェックではありますが・・・
ちなみに、トップ写真で示しているとおり、下北沢付近は直下で地下工事をしていることが各所で確認できちゃうんです。
テンションが上がりますね(笑)。
現在の小田急線地下ホーム施工状況ですが、赤い部分が対象工事となっていて、下層となる急行線部分のホームを構築するとともに、緩行線ホームの構築、暫定昇降設備と駅舎(図では構造物構築と表現)がなされています(工事内容についてはシモチカナビ23号も参照して記載しました)。
現在の地上線がある限り手を付けられない緩行線階の上の層を後で一気に施工をするため、それ以外の部分を活用して地下急行線階から仮改札までのルートを構築するという事になりますね。
緩行線階の上は機械室スペースになるため、暫定であっても地下駅使用開始段階で機能させる部分はおそらくありましょうから、それを避けたルートとなると、緩行線階から現在の地上施設ラインを外れた位置に持っていくしかなかったのかなと思います。
この断面だと、現在の地上設備に対して相当幅が広い地下函体を緩行線階まで構築しているような印象ですが、これはこの断面部分のみ可能であるというのがミソのようです。
上記B-B断面というのは、この平面図で見るところの最も赤いハッチング幅の広いところであることが分かります。
現在の上りホームから井の頭線に乗り換える通路周辺というとイメージが湧くでしょうか。
この範囲が施工範囲たりえるからこその計画というのが、今となってはの印象です。
この仮計画は小田急線だけの目的のものかと思ったら、どうやら井の頭線も関わっているくる模様です。
ノーチェックだったのですが、今回井の頭線の駅周囲を歩いてみると、工事の掲示があったんです。
その内容が位置的に小田急線の仮施設計画にマッチングしているように感じるんです!!
井の頭線のホームと小田急線上下ホームとの連絡ルートがそれぞれ有り、上りホームとは地下道で結ばれています。
しかし小田急線が地下急行線に移設され、仮駅施設を使用開始した段階で、新たな連絡ルートが維持されている必要が出てきます。
井の頭線施設の完成形はシモチカナビの完成予想図をみる限り、現行の地下道をそのまま渋谷方向に延伸させて、現行の小田急地上線部分に設けられる小田急コンコースにつなげる形となりますが、そのルートから小田急の仮駅施設に繋げるのは位置的に無理で、暫定設備を構築せざるを得ないということが読み取れます。
井の頭線ホーム部の工事概要平面図を見てみると、下り線側に工事桁を架設するための支持杭を打設することが確認できます。
工事桁は直下を掘削する際に架設するものですから、下り線側だけに施工するということは、小田急線の仮駅施設側に架設通路を構築するとみて良いのではないかと思うんですよね。
渋谷方面の地下通路延長ならば、上り線側にも何らかの防護対策が必要かと思うのですが、それはまたいずれという事なのかと考えます。
既に井の頭線のホーム渋谷方はこの図面どおりの仮設構造に置き替わっています。
このホーム端部の仮設化だけでホーム中央部の工事が出来るのかどうか、ちょっとまだわからないのですが、既に地下通路があることから、工事範囲としてはさほど大規模にならないという事なのでしょうか?
井の頭線側の工事はまったくのノーチェックだったので、今後はちょっとずつネタ集めをしていきたいと思います。
今回はこんなところで!!