2012年3月14日

都営新宿線の朝ラッシュ時の利用状況を見てみる!!

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 都営新宿線の住吉駅において朝ラッシュ時の利用状況を確認しましたので、報告します!!

 都営新宿線の朝ラッシュ時については、最混雑区間で170%台の数字を確認した記憶があったのですが、この数字ってけっこう古いものでして、最近の混雑率は無いかな~と探したところ、千葉県のサイトに平成22年の混雑率が掲載されているのを発見しました♪

 それによると、「輸送力19,880人(8両編成9本、10両編成7本)、通過人員28,926人、混雑率146%」となっていて、ここ数年で随分と混雑率は下がったようですね。

 この低下傾向があるとすると、現在はもう少し混雑率が下がっていることが想定されますが、実際の状況はどんなものか?

 以下、コメントです!!

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図:都営新宿線朝ラッシュ時住吉駅(到着時)利用状況データ(7:25~8:45)

 <全体の傾向>

 ピーク60分間のうち55分間の調査が出来たので、その部分で判断することとします。

 平均混雑率は132%となりましたが、学生さんの居ない時期という事もあり、実際にはもう少し混雑率が高くなるものと思います(過去の経験則的に140~143%くらいかな)。

 各駅停車のみの運転で、運転間隔もほぼ等間隔という事もあり、ラッシュピーク1時間帯の中心時間帯が混雑ピークで、その前後で緩やかに混雑率が下がっている状況です。

 10両編成と8両編成で混雑データを別計上しましたが、8両編成は輸送力が小さい分混雑率が高くなっているのが分かります。

 森下や馬喰横山など、乗り換え駅における便利な位置が後部車両に集中していることもあり、先頭車が最も混雑率が低く、最後部に向かって緩やかに混雑率が上昇しています。

 やはり気になるのは8両編成の最後部車両の混雑でしょうか。

 この手の混雑傾向は増発をしても、結局その部分の混雑は解消されないため、対応が難しいところですが、10両編成だと混雑率がぐっと下がるため、今後のカギは10両編成がどれだけ増えるかという事になろうかと思います。

 <その他事項>

 ◆大島始発設定の影響

 ピーク時間帯より前は混雑率は低く、大島発が設定されていることによる後続の本八幡発列車の混雑もピーク以下と問題ない状況でした。

 ◆京王線直通の影響

 京王線直通かどうかの違いは混雑面には出ていませんでした。

 ただ、京王線直通は10両編成が多いため、京王線直通客の増を編成長による混雑緩和で帳消ししている部分はありそうです。

 ◆10両編成設定状況

 前述のとおり10両編成は混雑緩和に大きく寄与する存在になっています。

 現時点ではピーク時間帯60分間(住吉基準7:50~8:50)だとピーク前部分と後部分に続行で設定していて、そこに何かしらの混雑面配慮があるのかなと思っていたのですが、データを見る限りそういう感じではないみたいですね。

 単なる混雑緩和ならばもう少しピーク時間帯に設定したいような状況ですが、運用面の制約もあるのかもしれません。

 <優等設定の芽>

 先日から検討している優等設定の芽ですが、混雑率そのものを見れば、放射状路線の他路線ならば優等が設定されていそうな状況ですが、駅ごとの利用に大きな差はなく全列車各駅停車というのも理にかなっているなとは感じますね。

 7時台前半の大島発がある時間帯の混雑差を見る限り、優等が優等たる混雑になるためには、本八幡から大島間である程度停車が必要であると思われ、そうなると通過運転できるのは極一部区間になってしまいます。

 例えば本八幡から大島まで各駅に停車して、そこから馬喰横山まで通過する列車と大島始発を組み合わせれば、都営新宿線内における遠距離区間の時間短縮には繋がると思いますが、どうも効果は薄そうです。

 よって、当面は10両編成増加による混雑緩和を図り、ある程度混雑が緩和されたところで速達化を図る方向にシフトしていくのが良いのかなと思う次第です。

 混雑率的には今設定しても大丈夫そうな気はしますので、近々にラッシュ時の優等が設定されてもそれはそれで納得できそうな状況にあることが分かったので、それを今回の調査の成果とします。

 簡単ですが、以上です!!