埼京線池袋駅で朝ラッシュ時の利用状況を調査する!!
今日は埼京線池袋において朝ラッシュ時の利用状況を1時間ほど調査しました。
混雑が厳しいと言われる埼京線ではありますが、近年に関して言えば6扉車の導入、湘南新宿ラインの増発等により、一時期の混雑と比べると幾分緩和されたようには捉えています。
が、運行形態が複雑になったことや、埼京線沿線利用客の増加等により、一部列車が混みやすくなっているような印象もあり、些細な遅延要素が蓄積されやすくなったようにも感じています。
一応通勤利用者なので、趣味的考察を続けていることもあって感覚的にイメージできる部分はあるも、最近定点観測で調査していなかったので、久しぶりにじっくり見ることにしました。
遅延は4分程度までに収まっており、ラッシュ時後半帯で遅延が減っていることからまともに走れた日という見方になるかと思いますが、ピーク60分間として捉える事は出来なかったので、絶対的な混雑率よりも相対的な見方で考察したいと思います。
以下、コメントです!!
上記はJR埼京線の池袋到着時の利用状況を調査したデータです。先頭車は女性専用車で、8両目と9両目は紫色でハッチングしている車両は6扉の座席格納車です。
座席格納車の混雑ポイントは4扉車時の数値として補正記載しており、下のグラフに関しては定員補正をしているので、実質の混雑率で示していますことをご了解ください。
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<全体の混雑状況について>
8:00~8:30の30分間が混雑のピークになっており、60分間ピークについては7:45~8:45あたりになるかと思います。
よって今日の調査時間はピーク30分間を含むやや後半時間帯という形になりますが、ピークを過ぎると一気に混雑率が減少していく事が分かります。
基本的な混雑傾向として、新木場行が混んで新宿行が空くというものがあり、前列車間隔による集客条件や、発駅、赤羽における他列車からの乗換タイミング(乗り換え分担量)、湘南新宿ラインの影響といったものが絡んで列車により増減していると言えましょう。
新宿行は到着ホームが新木場方面に乗り換えやすい2番線着のほうが多少利用率が高いものの、それほど差は出ていません。
湘南新宿ラインが走ることもあり、新宿行は新宿利用者が大半を占めていて、混雑回避で利用している人は少ないという事が伺えますね。
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<編成内の混雑状況について>
編成内の混雑傾向としては、先頭車が空き、後部車両が混んでいます。
階段の位置等が利用に大きく絡んでおり、各駅で便利な後部車両が混んでしまうという状況ですね。
新木場行も新宿行も利用の絶対値は異なるものの、傾向はほぼ同等で池袋・新宿までの設備影響で混雑が決まっていると言えそうです。
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<遅延状況について>
調査を開始した1本目が1分半程度の遅れでしたが、2本目で一気に3分台に突入し、そこから最ピーク30分間で増減があり、最大で4分半の遅れとなりました。
各列車の発着時間を調べたことにより、停車時間約1分、前列車発車から次列車到着まで1分半弱という計約2分半が設備的に可能な運転間隔という感じで、赤羽~池袋間が3~4分間隔ダイヤになっているのは、こうした面を考慮して設定された形だと思いますが、実際にはこの通りの停車時間になってなく、遅延が累積していく感じです。
編成の中に400pの車両が多いと各駅での遅延を累積していき、結果遅延が利用の集中を引き起こす悪循環があるようです。
今回の調査で該当するのは、池袋着8:02と8;20の2本で、いずれも前列車の発車から2分以上あとに到着する形となっています。
いずれも直前が新宿行で、池袋~新宿間において湘南新宿ラインを挟む設定です。
湘南新宿ラインを挿入しやすくするために、発車遅延がしにくい空いた新宿行の後に湘南新宿ラインを設定するのは理にかなっていますし、池袋~新宿間の混雑均等化の観点では正しいと思うものの、一方で埼京線内で混みやすい列車を生み出しているのは難しいところです。
埼京線内に目を向けてみると、この2本は武蔵浦和で通勤快速と緩急接続するという共通点があるのですね。
北戸田~戸田間の前列車間隔が広いなど、集客条件が厳しいのかもしれません。
赤羽で調査してみないと分かりませんが、以前調査した限りでは混んだ各駅停車が通勤快速の混雑率に迫っていたという事は確認しているので、昨今の沿線利用の増加がそうした部分に影響している可能性はあるのかもしれません。
仮にそういう弱点列車があるのであれば、上記の通り新宿行が空いている事から、上記のような埼京線赤羽までの混雑面の配慮が必要であるならば、多少赤羽~池袋間の本数を整理しても赤羽までの混雑均等化を図るほうが却って良いという考え方も出来そうですが・・・
そのあたりは調査で裏が取れていないので、今後の調査課題とさせて頂きたく・・・
以上です!!