2013年3月25日

西武池袋線2013年3月16日改正ダイヤを分析する!!

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 西武時刻表25号を基に、2013年3月16日改正ダイヤを時間帯別に作成しましたので、分析したいと思います!!

 以下、コメントです。

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図-1:朝ラッシュ時ダイヤ

 朝ラッシュ時ダイヤの主たる変更点は以下の通りです。

 ・石神井公園始発池袋行の各駅停車をピーク60分帯に4本設定(豊島園系統置き換え)
 ・快速急行スジの見直し(快速追越し駅変更、東長崎での各停追越し取りやめ)

 基本的なパターンは変わっていませんが、上記2点の他細かい時刻修正があります。

 やはり最大の変化は石神井公園始発池袋行の各駅停車が4本設定された事でしょう。

 石神井公園構内の引上線が2線化された事を受けて、地下鉄直通系統だけではなく池袋行も新設された事は、複々線完成の効果と言えましょう。

 池袋行の始発という事で確実に座席が埋まる程度は集客すると思うので、その分優等から各駅停車に利用がシフトすると思いますが、それにより減る分が最混雑の快速急行、急行だったら良いですね!!

 個人的には、快速急行のスジ見直しのほうに注目したいです。

 快速急行は従来ダイヤでは唯一東長崎で各駅停車を追い越す列車で、故に混雑が厳しかったのですが、新ダイヤでは同駅追越しが無くなり、対となる急行と同様のスジとなりました。

 その結果、石神井公園において直前の準急を利用すると、練馬乗換各駅停車利用で快速急行より先に池袋に着く形となるため、ある程度利用が分散されるものと思います。

 最混雑列車の混雑を緩和する形になったのは改善点ですね♪

 東長崎で各駅停車の追越しをしなくなった事で池袋口のスジが寝てしまった事のケアーとして、所沢~ひばりヶ丘間のスジを立てて、所沢~池袋間で見た場合の所用時間を従来ダイヤと同様にした点はなかなか配慮されているなと思った次第です。

 上記のスジ見直しにより快速の追越し駅を小手指から清瀬に変更していますが、これによる影響はあまりないものと思われ、全体的に改善したとみて良いと思います!!

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図-2:日中時ダイヤ(下り)

 日中時ダイヤですが、ご存じの通りメトロ副都心線直通系統の快速が快速急行に変更された事が最大の変更事項であります。

 この変更に合わせて、池袋系統の優等構成の見直しを行い快速急行を急行にしています。

 快速急行スジは快速のスジに沿っているため、池袋発の急行、準急の並べ替えを行っているものの、全体的なパターンは従来ダイヤと近い形に仕上げている印象です。

 メトロ線系統の運用調整の兼ね合いがあるのか、メトロ系統の列車の折り返しは保谷、小手指といった折り返し間合の融通が利く駅が大半となり、その結果従来は保谷で大半が折り返していた池袋系統の各駅停車は飯能、西武球場前、所沢、保谷といった感じで幾分運転区間が遠方になりました。

 その結果、区間ごとの運転本数は維持もしくは微増といったところで、特段運転間隔が開いている区間もなく、全体的にはスッキリしたパターンになったと思います。

 難を言えば特急前後の通過優等の間隔が開いてしまっている事が挙げられますが、準急はあるのでさしたる支障は無いと言えば無いのかもしれません。

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図-3:日中時ダイヤ(上り)

 日中時の上りダイヤについては、基本的に下りダイヤと同様の変更となっていますが、池袋系統が従来ダイヤの格子であるのに対して、メトロ直通系統のスジが全体的に時刻ズレをしており、その対応で一部優等列車に徐行区間があったり、時間調整があったりと若干調整が入っているのが下りと異なる点です。

 そうした背景があると思いますが、下りは池袋発の準急と快速急行が石神井公園で接続しており、池袋からも快速急行が利用できるのに対して、上りは準急に接続できず各駅停車への接続となっている点は勿体ない所ではあります。

 しかし池袋の折り返し等を見ると、この調整はなかなか難しいようで、仕方ないようです・・・

 そのほかは緩急接続等も良好で、下り同様全体的にはスッキリしたパターンになっていると思います。

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図-4:夕ラッシュ時ダイヤ

 夕ラッシュ時については、メトロ副都心線系統の優等を準急から快速に変更した事に合わせて、池袋発快速を準急にすることで、全体の種別本数を維持しつつ、行先、運転区間の見直しが行われました。

 飯能行6本枠を池袋発4本、副都心線直通系統2本で構成しているのは同様ですが、旧ダイヤにおいては池袋発急行2本、快速2本、メトロ副都心線系統準急2本だったのに対して、新ダイヤにおいては池袋発急行4本、メトロ副都心線系統快速2本となりました。

 いずれの系統も最速優等が遠くまで走る設定になった事で分かりやすくなったと思います。

 また池袋発準急2本が練馬においてメトロ副都心線系統の飯能行快速に接続する形になっており、副都心線系統の快速の利用率も良い感じに高まりそうです!!

 一方、若干の運転区間の整理もなされており、石神井公園~保谷間、清瀬~小手指間で各駅に停車する列車が2本ずつ減となっていますが、主としてメトロ線直通系統を変更させている事から、運用調整の面もあるのかもしれません。

 とは言え運転間隔に配慮しており、本数減の影響を最小限としているため、従来ダイヤと比較してほぼ同等と見て良いかと思います。

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 以上です!!