2013年8月4日京急線工事調査(1) 平和島編
2013年8月4日に京急線の京急蒲田駅付近高架化工事の状況を確認してきましたので、複数回に分けて報告します。
その(1)として、平和島駅~大森町駅間の状況です。
今回確認するのは、このアプローチ部分の地上部状況です。
現在は上下線とも高架化されていますが、あくまでいずれも仮線であり、現在本設化に向けた工事が進められています。
前面展望で分かる通り、下り線の本設位置の橋脚の施工が進められているのが確認できますので、着々と進んでいるだろう事が伺えます。
はてさて、どんな感じでしょうか?
上記状況を沿道掲示の図面で確認!!
現在は右から2番目の状況でして、架設高架橋により上り線を高架化し、上り線部分になる部分に暫定的に下り線を構築しています。
その仮下り高架橋も架設構造で一部支持しているなど、仮設段階の苦労が垣間見えます。
平和島から大森町に向けて、従来は下り勾配区間になっていた訳ですが、新たに高架区間とするにあたり、従来の桁構造を活かすため、ジャッキアップをする範囲が平和島駅付近であります。
その状況を確認したところ、従来の橋脚の前後に仮設のメタル構造の橋脚を設置し、仮受けされていました。
奥に進めば進むほど、既設橋脚の高さが下がっていますので、既に仮受けが完了している状況にあると言えましょう。
橋脚自体の部分で工事が進められているようなので、新たな高架橋高さに対応した構造にしていくものと思います。
上り線の仮構造区間は、最終的には無くなる暫定構造区間ですが、故に側道にはみ出した形で京成されています。
写真手前は本設構造+αで構成していますが、途中から完全に仮設構造で受けている事が分かりますね。
なかなか凄い景観です!!
上り線が完全に1線分シフトしている中間付近の状況です。
道路を跨ぐ形で門型の橋脚を構築し、仮設の桁を支持しているのが分かります。
橋脚については、この箇所は下り線方も感性しており、橋脚構築も進んでいるようですね。
もう少し大森町方に進むと、下り線方の橋脚を構築している範囲となります。
現在下り線として使用している上り線の桁ですが、仮設の高架橋に横付けする関係からか、橋脚側部にブラケットを構築して、そのブラケットで桁の一部を支持しているのが分かります。
軌道桁そのものはおそらく最終形の上り線の位置で整備されていると思いますが、暫定の仮設段階故に必要な設備が色々と設置されているようですね。
さらに大森町方に進むと、内川という河川と交差します。
河川を飛ばすためスパンが長い桁を架設する必要がある箇所ですが、河川上に仮のヤードを構築している事から、この場所を活用しての桁構築がなされる(た)ものと思います。
前後の橋脚は下り線部分の構築をしている状況でした。
前述の河川上のヤードは仮上り線部分の仮設構造範囲まで構築されていました。
維持されているのは、本設化後に仮設構造を撤去する必要があるためでしょうか。
このアングルで見ると桁の構造が本設と仮設で大きく異なっているのがよく分かりますね!!
大森町方の本設高架橋とアプローチの境目付近ですが、写真-2の図面で分かる通り、下り線の本設桁がしっかり架設されるような図面になっていますが、実際には現在の仮線形を構築する上で1線分のスペースまでは確保できない状況です。
現場を確認すると切換口付近はメタルではなくコンクリートの桁が架設されており、横付けで追加架設が出来るかのような状況になっています。
ある意味取り合いの部分になりますので、狭隘という事もありますし、平和島方の桁架設が進んだところで、この部分の追加施工をするのかなぁという雰囲気です。
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その(2)に続きます!!