2015年3月12日

東急目黒線武蔵小杉駅で朝ラッシュ時利用状況を調査しました!!

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 先日の目黒駅に続いて、今日は武蔵小杉駅で朝ラッシュ時利用状況を調査しました!!

 ダイヤ改正で武蔵小杉始発の設定に変更があるため、そのあたりの現状を確認したく、日吉ではなく武蔵小杉をチョイスした次第です。

 以下、コメントです。

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図:武蔵小杉駅発利用状況データ

 <全体の利用状況>

 目黒における60分ピークの時間帯の列車を対象として混雑率を見てみると、武蔵小杉発段階では67%とそれほど混雑率は高くありません。

 急行が運転されていますが、大岡山までは平行ダイヤのため、途中駅までの利用であれば各駅停車が敬遠されることは事実上無く、目黒および地下鉄直通先までの利用者が行き先によって先着になる急行を最初から利用するという事になりましょう。

 が、武蔵小杉段階では利用者そのものが少ないため、日吉における着席狙いという別ファクターを除けば、それなりに急行狙いも伺えるも、まだ混雑的に目立つ状況にはなっていないという感じです。

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 <時間帯による混雑傾向>

 先日調査した目黒着段階の混雑率を薄くプロットしてみました。

 ここから分かることは、武蔵小山で急行を待避する各駅停車は、武蔵小杉発段階から殆ど増えておらず、大半は急行に集中しているという基本流動があります。

 そのうえで最ピーク時は、その急行集中が限界のため、待避する各駅停車もしっかり集客するということが分かりますね。

 そして注目したいのは目黒先着の各駅停車も急行と同様に集客するということ。

 停車駅が多い分、混雑すると遅延というリスクが出てくる各駅停車ですが、ここ数年のダイヤ改正で最ピーク帯には無くなってしまいました。

 新ダイヤでは最ピークの前後に無待避各駅停車が設定されますが、時間帯として見るとギリギリの線なのかなと。

 設定意図に武蔵小杉始発急行に対するケアーがあるものと思われましたが、混雑率だけ見ると、そこまで配慮が必要か?という感じには思えます。

 よって、武蔵小山における緩急接続を別系統同士にする調整とか、武蔵小杉始発急行を挟むため前後の日吉始発は間隔が開くことから、その2本は三田線系統と南北線系統にする(実際なっている)といった調整があるのかなぁというのが調査した実感です。

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 <編成中の混雑傾向>

 始発駅に近く、大半が着席している状況であるため、概ね均等な状況です。

 若干1、2、6両目が高く、8~10両の東横線からの乗換えの関係で端の車両にやや集中する部分があるのかなという感じです。

 日吉、元住吉、武蔵小杉の階段等位置も関係していそうですね。

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 <ダイヤ改正意図について>

 ダイヤ改正意図に関しては、先日の目黒調査編で書いています。

 武蔵小杉段階では混雑率そのものは低いものの、やはりダイヤパターン、武蔵小杉始発設定が前後列車の混雑率のバラつきを生んでおり、それが混雑率の高い目黒段階に影響を与えているという部分はありそうです。

 急行の混雑率を見ると、武蔵小杉始発はやはり低くなっており、その影響は日吉発列車に出ていますが、日吉発も必ずしも高くなる訳ではなく、列車により影響の有無があることに気づきます。

 この違いは何なのか考えてみましたが、混んでいる急行に共通するのは、後続の急行が別系統で連続する場合であるようです。

 7:56の急行は南北線系統ですが、前後が武蔵小杉始発であることに加え、後続急行が2本連続三田線系統になっており、8:12の急行は三田線系統ですが、こちらも後続急行が2本連続南北線系統です。

 この急行の系統のバラつきはダイヤパターン構成上仕方ない部分がありそうですが、少なくとも武蔵小杉始発の影響は回避したいところかと思います。

 新ダイヤでは、武蔵小杉始発の設定がピーク前後にシフトしたことから、その点の影響は無くなるものと思われ、急行の混雑率のバラつきは改善されるでしょう。

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 以上、武蔵小杉段階における考察でした。

 新ダイヤの状況確認は、流動がこなれた頃に確認したいと思います!!