2015年9月19日

小田急線代々木八幡駅改良工事調査

150919.jpg

 小田急線の代々木八幡駅のホーム延伸工事に動きが出始めたようなので、先日現地確認してみました。

 計画概要についてはネットで以前確認しましたが、工事開始に係る住民説明パンフを元に理解している状況ですが、やはり現地を見ないとね!!

 以下、コメントです。

150919_01.jpg
写真-1:駅現状

 工事のざっくりした流れを示すと、現状の8両有効長ホームを10両有効長ホームにすべく、代々木上原方の踏切を移設するとともに、現状の対向式ホームを島式にホームにしてバリアフリー設備を整備するというものです。

 ホーム構造を変更するというのはなかなか例がありませんが、代々木上原方で千代田線の線路を避けるため上下線が離れている状況であることや、敷地スペースで10両分確保するとした場合を考えての計画であるとは思います。

 工事のクリティカルは施工ボリュームから見て橋上駅舎構築になるものと思われ、それを主眼とした工事の動きが今後出てくるでしょう。

150919_02.jpg
写真-2:駅工事案内掲示

 工事案内掲示を見ると、上りホームに仮改札口を設ける旨の掲示がありました。

 写真-1で既に仮フェンスが立ち並んでいますが、その部分に改札口が構築されるようです。

 現行の上下線間のこ線橋が橋上駅舎構築に支障するため、その解消が目的かと考えます。

150919_03.jpg
写真-3上りホーム側仮改札口構築部状況

 上りホーム側の仮改札構築部の状況です。

 決して広いスペースではありませんが、側道に沿って仮フェンスが並んでいます。

 新宿側の幾分スペースがあるところに改札口が設けられる模様です。

150919_04.jpg
写真-4:駅終点方状況

 こ線橋から代々木上原方を見たアングルです。

 この部分に橋上駅舎が構築され、ホームは上下線間部分に設けられ、ホームは踏切移設により山手通り付近まで延伸される形になるということですね。

 このあたりは比較的既設ホームも幅員があるところですが、新設構造物においては昇降設備等が設置されるため、がしゃがしゃ工事が進むものと思います。

 島式ホームはそこそこに幅が確保されそうです。

150919_05.jpg
写真-5:駅起点方状況

 今回個人的に気になっているのは、線路の移設が必要かどうかということです。

 計画図を見ると新宿方の端部位置は現行と殆ど同じ位置になりますが、既設のホームを撤去した位置に線路をシフトさせないと特に狭い新宿方にホームを設けることが出来なさそう。

 でもその切換は容易ではない感じ・・・

 自分が施工するならば、踏切移設が前提となりますが、橋上駅舎構築と合わせて代々木上原方に8両分のホーム(端部は仮設構造)を構築し、ホーム機能を切り換えた後、既設ホームを撤去した部分に線路を移設。

 そして新宿方のスペースが上下線の移設により生み出されたら残り2両分のホーム構築という感じかなぁと思うのですが、どうなりますでしょうか?

 既設ホームのスペースは有効活用しなければならないと思いますし、上家構築との絡みもありそうですが、そんな部分もあって今後定期的に確認したいかなと思う次第です。

150919_06.jpg
写真-6:踏切移設先付近状況

 踏切を移設する範囲においては自転車駐輪場がありましたが、既に使用を停止しており工事に向けた準備は整っている状況です。

 以上、初期段階の調査ということで!!