2016年3月27日えちぜん鉄道施設調査(1)
2016年3月27日にえちぜん鉄道のフェニックス田原町ライン絡みの施設改良状況を調査しましたので、複数回に分けて報告します。
その(1)として福大前西福井~八ツ島間の状況です。
まず最初に直通区間のダイヤを確認したいと思います。
日中時えちぜん鉄道は30分サイクルで、福井鉄道はこの改正により30分サイクルになりました。
その結果、直通運転を除く各駅停車のサイクルが合うようになり、田原町における接続の一定化が図れた形になっています。
その上で直通運転の急行を別に60分サイクルに設定した形と言えましょう。
直通の急行はえちぜん鉄道の30分サイクルを崩すことなく走る事を前提に、直通が取りやめになった場合は田原町で折り返す事で線内サイクルがまわせるような形にしている印象ですね。
鷲塚針原の折返し時間が長めに設定されているのは、遅延に対するリカバリーをしやすくする意味合いなのかなぁと感じる所です。
ダイヤ的なポイントとしては直通急行の鷲塚針原着直後に福井行が出発する形になっている部分と、田原町方面直通急行が新田塚で行き違い後ほとんど余裕無く福井鉄道方面に向かう部分の2つかなと思います。
中角駅を通過扱いしているのは乗降的な部分や要施設改良の規模等が判断にありましょうが、直通を既存のサイクルに影響させないという前提とした場合、余裕を持たせる意味で通過が得策と考えたという部分もありそうです。
福大前西福井駅は起点方に構内踏切を有する対向式2面2線の構造ですが、従来ホームの終点方部分に低床ホームを新設しています。
まんなかの階段が従来高さのホームから低床ホームに移動するためのものです。
こちらが低床ホーム部分です。
端部タイルや警告ブロックがしっかりと構築された形です。
過去の写真を見ると、このあたりまで従来高さのホームがあったようで、ホーム増設というより低床化というニュアンスなのかもしれません。
日華化学前駅は地元請願駅として2007年に開業した駅ですが、その当時既に将来のLRT化が想定されていたため、低床ホームで整備のうえ嵩上げしていた模様です。
そのため、終点方の嵩上げ部分を撤去して直通対応がなされました。
手前の階段が入り口部分のため構造としては福大前西福井と同様と言えますね。
ホーム中央部に既存高さホームと低床ホームを結ぶ階段が設けられ、更に低床ホームの先にスロープが設けられています。
駅施設を見ても全体的に整備がされたようで、上家や平面が真新しい感じ(既に構築されていた部分もありますが)です。
基本的には日華化学前駅と同様の構造ですが、ホームの高さ違いをスロープで繋いでいる形になっています。
その(2)に続きます。