2016年6月10日新函館北斗駅施設調査(3)
2016年6月10日に北海道新幹線新函館北斗駅の施設調査をしましたので、5回に分けて報告します。
その(3)として新幹線・在来線接続関係の施設状況です!!
新函館北斗駅は新幹線、在来線とも地平部分に駅が設けられ、接続が利便性確保が重要である事から、在来線から新幹線利用時のみ同一平面での乗り換えが可能な構造になっています。
在来線で同一平面乗り換えが可能なのは対面に位置する2番線と、函館方面接続列車である「はこだてライナー」が使用する切り欠き式1番線の2線になります。
この2番線は函館方面・札幌方面列車とも行き違いが無い限りは優先的に使用しているようですが、ダイヤ上特急が新函館北斗で行き違いする場合が多く、この場合は札幌方面が3番線になります。
通常の左側通行ルールからすると2番線側が札幌方面になるところですが、札幌方面と新幹線の接続を考えた場合、新幹線降車客はいずれにしてもコンコース階に上がる事になるので、逆線使用にして札幌方面からの新幹線乗換を優先している訳ですね。
流動的にみても納得の運用です。
乗換改札口の上部には案内板が設置され、現在では在来線から新幹線への乗換えが主ではあるものの、最終的な構造も想定したつくりであることを感じます。
自動改札は7列あり、両端が一方通行優先で、その他は双方向設定になっています。
有人窓口が併設され、さまざまな利用用途に対応できる形になっています。
在来線ホームと新幹線ホームは自動ドアで仕切られており、改札口自体は新幹線駅舎側に配置されています。
自動改札の位置に併せて何箇所かの自動ドアが開く形になっていて、有人窓口に沿って移動等円滑化経路が引かれていますね。
続いて新幹線から在来線に乗り換える場合の施設について見て行きましょう。
上層階となるコンコースの乗換連絡改札(先日分参照)を抜けると、在来線側施設に向かう形になります。
境界部に自動ドアがあり、そこを抜けると手前側が1・2番線、奥が3・4番線となります。
施設配置上、1・2番線の昇降設備は函館側に位置しているため、幾分線路方向に歩く形になります。
上部にはモニター型の列車案内板が設けられており、上下列車別に表示されています。
一番手前の昇降設備がエスカレーターとなるため、大半利用者はエスカレーターを使用しますね。
2人用幅タイプが上下各1基配置されています。
エスカレーター脇の通路を更に進んでいくと、右側に階段、左側のデッドスペースに多少の休憩ゾーンが設けられています。
展望が良い場所なので、狙いがある配置かと思います。
以上の通り、かなり通路を進んだ上で階段を下りた位置の先に切り欠きホーム1番線があり、配置上仕方ない面もありますが移動距離があります。
対面接続の乗換自動改札、エスカレーター、階段が1列に配置されているような状況なのでレイアウト上やむを得ませんね。
新幹線ホームの位置に併設して2番線、3番線、4番線がある形です。
渡島大野駅の面影は殆どなく施設は総て新設ですので新駅のようであります。
3・4番線については明後日コメントさせて頂きます。
前述の切欠き部分から6両分の有効長がある1番線ホームが延びます。
新幹線のホームが長いため、横にホームがあるような感じにはなっていますね!!
その(4)に続きます。