No.8 東武伊勢崎線北千住駅 夕ラッシュ時下り(19:00~20:00)

konzatu_data08.jpg

【調査条件】
 ・平成18年2月6日(月)
 ・北千住駅春日部方にて60分間、発車時の混雑を定点観測
 ・運行状況はほぼ正常

【調査目的】
 ・3月18日のダイヤ改正で半蔵門線直通が毎時4本から6本に増発されるとともに、ダイヤパターンの変更が想定されるため、新旧ダイヤ比較をすべく、現行状況のデータを得る。

【調査結果の要点】
 ・北千住が乗り換え駅であるため、他路線の接続本数や前列車間隔により混雑が決まる。
 ・区間準急は準急に比べると利用率が低い。
 ・6両がベースとなるため、6両が停車しない位置の車両は比較的空いている。

konzatu_data08.png

【考察】

 グラフを見ると一目瞭然ですが、準急(Aグループ)の混雑が顕著です。これは、北千住駅が乗り換え駅で乗車が極めて多く、また一部を除き始発駅ではないため前列車間隔が開く列車が混むという傾向にあり、6両編成であることが要因と言えます。

 通勤準急は比較的空いている印象ですが、編成全体の輸送量は準急(Aグループ)とほぼ同一であり、空いている訳では無いようです。共に前列車間隔がほぼ同じすから、前列車間隔と編成長の関係で混雑率が決まると言えましょう。

 上記の考え方で他の列車を見てみると、準急(Bグループ)は直前に北千住始発の区間準急があるため、準急(Aグループ)や通勤準急と比べて空いています。準急(Aグループ)と違い、逃しても後続に通勤準急がある事も影響しているかもしれません。

 浅草発の準急が普通になり、北千住始発の10連準急(Cグループ)だけが走るサイクルがありますが、この列車が最も乗客を運んでおり、前列車間隔が開くことから編成総てに満遍なく人が乗るという通勤準急とは違う傾向を示しているのが興味深い所です。

 始発列車であることから着席需要が高く分散しているためと考えられますが、バランスが良いため、設定列車としてはもう少しあっても良さそうな気はします。区間準急よりも機能していますからね。

 編成全体の混雑を見ると、春日部方面基準で4、8、9両目の階段に近い車両の混雑が顕著です。6両の停車位置がメイン階段を踏まえたものであるため、先頭と最後部が混むのは仕方ない所ですが、8両、10両になっても便利な車両位置はやっぱり混むという所は抑えておく点かなと思います。

 ただ、準急(Cグループ)と通勤準急と続く部分では混雑率が比較的均等化されており、8、10両がメインになれば、多少混雑分散が図られるのかな?と考えています。

【まとめ】

 ダイヤ改正後にもデータをとり、新旧ダイヤ比較をしてみたいと思います。