【調査条件】
・平成20年2月29日(金)
・門前仲町駅西船橋方で上り列車の到着時の混雑を35分定点観測
・1~2分程度の遅延有
※津田沼駅での車両トラブル発生によりこの後の時間帯は大幅遅延発生
【調査目的】
・2008年3月15日のダイヤ改正を踏まえて、現状ダイヤの状況把握をする。
【調査結果の要点】
・前後列車で混雑を比較すると、快速・通勤快速よりも各駅停車のほうが混んでいる。
・おおむね2分程度の運転間隔であるが、7:52着、8:02着の2本の各駅停車に遅延が見られた。
【考察】
<混雑傾向について>
西船橋で確認したピーク60分間を踏まえて、門前仲町でも同じ時間帯の列車を調べることにしました。残念ながら運行トラブルで35分間しかデータが得られませんでしたが、対象列車の平均混雑率が194%程度ということで、それなりに良いデータが得られたのかなと考えています。
対象時間帯を見てすぐに気付くのは、快速・通勤快速よりも各駅停車のほうが混んでいるという事です。東陽町で調査した際は前後列車と比較して快速のほうが混んでいたケースが多く、東陽町での乗降が多少影響しているものと思いますが、門前仲町着が東西線の最混雑状態ということで、本調査で各駅停車のほうが混んでいたという結果は重要視する必要があると考えます。
<各駅停車が混む理由について>
7:42の通勤快速は西船橋始発であるため、西船橋の時点で他の優等と比べて空いている事はNo.99の調査結果の通りですが、4分後の7:46の各駅停車が西船橋の時点では通勤快速の半分程度の混雑率なのに、西船橋の段階で通勤快速を大きく上回る混雑率になっていることから、「東西線内での停車駅が多い列車が沢山の人を集客する」=「各駅停車が混む」という事なのかと推測します。
この理屈で行くと、運転区間が長く前列車間隔が広い区間を多く持つ各駅停車の混雑が厳しくなることになりますが、遅延が目立つ7:52着、8:02着の2列車がそれを見事に示してくれています。この2列車は東葉勝田台発と西船橋発で、原木中山からの総ての駅で先着列車になっているんですよね。特に8:02は妙典~南行徳における前列車間隔があるためか利用が集中しているようで、遅延度合いが一番高かったです。
ピーク60分間の後半の遅延を軽減するためには、前半で遅延を如何に発生させないかがポイントになる訳ですが、その解決方法として今回のダイヤ改正で快速の通勤快速化が行われる事から、各駅停車の救済が必要な状況であったと判断するのが自然な考え方かと思います。