【調査条件】
・平成20年3月28日(金)
・渋谷駅中央林間方で上り列車の到着時の混雑を約85分定点観測
・運行状況は1分遅れ程度に留まる。
#春休み期間中のためか最混雑1時間帯で約10%程度混雑率が低い。
【調査目的】
・準急運転時間帯拡大の改正ダイヤ初日の状態確認をする。
【調査結果の要点】
・7:50~8:00頃の急行→準急変更時間帯において、6扉車導入&混雑率平準化に伴い遅延は見られなかった。
・ピーク30分帯は8:06~8:36で6扉設定時間帯よりやや後であった。
・8時前後の時間帯を除き準急と各駅停車の前後列車の利用率差は大きくなく、混雑均等化は図られている。
【考察】
<7:50~8:00の急行→準急化による変化について>
ダイヤ改正初日で通常期より利用が少ない状況であったため、ほぼ定刻ダイヤが運行できており、本来の混雑率になると状況は変わってくるのかもしれませんが、旧ダイヤ時に設定されていた同時間帯の3本の急行がほぼ満員状態であり、そのあおりが準急移行時間帯の各駅停車と準急1本目の遅延を引き起こしていたので、本修正により遅延の抑制効果が少なからず出てくるものと推測します。
<混雑ピーク30分帯について>
過去の調査[No.85][No.73]が準急導入前後になりますが、準急導入前の最ピーク30分は8時07分~8時37分になっており、今回の調査も8時06分~8時36分でしたので、この時間帯がピークなのでしょう。ところが準急導入時の調査だと、準急移行時間帯直前の急行の混雑が激しいこともありピークが早まっています。言い換えれば最ピーク帯の利用を前倒しにして混雑分散を図っているいるとも捉えられますが、その結果前述のとおり遅延を引き起こしているとなると、是正せざるを得なかったのではないかと考えます。
ダイヤ改正初日調査という事で、あくまで参考調査です。本来の混雑状態の時に再度調査をし、今回の改正ダイヤの効果について再度分析してみたいと思います。