【調査条件】
・平成18年2月10日(金)
・横浜駅渋谷方にて60分間、発車時の混雑を定点観測
・運行状況はほぼ正常
【調査目的】
・上り方面の夕ラッシュ時の混雑傾向を把握する。
【調査結果の要点】
・優等は編成全体の利用率がほぼ同じで、特急のほうが急行より混雑率がやや高い。
・各駅停車は急行の前スジか特急の前スジかで若干混雑率が異なる。特急の前スジのほうが混雑率が高い。
【考察】
グラフを見ると、優等は特急、急行とも編成全体の混雑が均等化され、ほぼ着席して幾分立ち客が居る程度であることが分かります。一方各駅停車は渋谷方面の車両に向かって混雑率が下がっており、後部車両の混雑率が高い事がわかります(優等に迫る)。
特急と急行の混雑率がほぼ同等ですが、特急が15分サイクル中9分分担するのに対して、急行が6分分担している事からすると、もう少し差があっても良さそうです。これについては、急行が「みなとみらい線内」を含めて停車駅が多いため特急より集客できるためであると考察しています。
根拠として、特急の前を走る各駅停車のほうが急行の前を走る各駅停車より利用率が高いことがデータから読みとれることがあります。特急は綱島と日吉に停車しないので、最初から各停に乗るという流れがあるのではないでしょうか。
【まとめ】
以上のデータから、夕ラッシュ時の横浜発上りは、特急、急行の混雑率が編成全体で均等化されており、各駅停車の混雑率も降車時を踏まえた分布であり、最大が100pとバランスの良い状況である事が分かりました。
また、自由が丘での考察で「女性専用車の利用率が低いですが、その次に利用率が低いのが隣接車両であることから、専用車設定による影響ではなく、あくまで編成位置によるものであると考えます。」と書きましたが、横浜の段階では利用率が他の車両と同じであるため、最初から低い訳では無いことが分かりました。
菊名、武蔵小杉と後部側に階段があるものの、乗る人は渋谷方面の降車時を踏まえて乗車するため、降りる一方の後部車両が空いていくという事だと解釈しています。