【調査条件】
・平成18年3月10日(金)
・草加駅春日部方にて60分間、発車時の混雑を定点観測
・運行状況はほぼ正常
【調査目的】
・3月18日のダイヤ改正で半蔵門線直通が毎時4本から6本に増発されるとともにダイヤパターンの変更が想定されるため、新旧ダイヤ比較をすべく現行状況のデータを得る。
【調査結果の要点】
・北千住発時点と比較して6割以下の輸送量になっており、西新井、草加の下車が多い。
・直前に区間準急が挿入されない6両準急の混雑が高くなっている。
・6両がベース流動であるが、10両はほぼ着席状態という事もあり、利用率はほぼ均等になっている。
【考察】
草加発段階は北千住発(調査No.8)と比較して混雑はかなり緩和されています。
西新井、草加での下車が多い事を示していると言えましょう。一部の混んだ列車を除き概ね100p程度になっており、編成混雑が綺麗に均等化されている事から、北千住段階の利用率のバラツキは数駅程度で収束することになります。
各系統別に混雑率を見てみると、グラフで一目瞭然ですが、準急(Aグループ)の混雑が顕著です。草加までは並行ダイヤで走るため、北千住駅時点で混雑率が高いことが理由であり、傾向は維持されてしまう事が改めて分かります。
【まとめ】
以上のデータから、伊勢崎線の夕ラッシュ時の混雑は比較的近距離で収束するものの、北千住時点の分担率、混雑バランスが傾向として残るため、北千住段階のバランス設定がポイントになることが分かりました。
この成果を踏まえて、改正後にもデータをとり、新旧ダイヤ比較をしてみたいと思います。