【調査条件】
・平成18年3月26日(日)
・北千住駅浅草方にて10分間、西新井方が10分間、それぞれ発着時の混雑を定点観測
・運行状況はほぼ正常
【調査目的】
・3月18日のダイヤ改正にて新設された10両急行と6両区間準急混雑率を把握する。
【調査結果の要点】
・メイン優等が10両急行になったため、混雑集中が無くなり立ち客が減少している。
・10両のうち利用率が高いのは編成の真ん中あたり。
・サブ優等の区間準急も上下とも平均40~60p程度とそれなりに機能している。
【考察】
グラフを見ると、急行は久喜系統・南栗橋系統とも似た混雑率で、編成中央部の利用率が高く編成端に向かって混雑率が下がっていく形態であることが分かります。日比谷線直通が8両であることから、旧ダイヤ(6両準急)では対面に列車が無い分端部の車輌に乗り換えが集中していたのが、新ダイヤ(10両急行)では逆に分散するような形になったものと考えます。
区間準急は旧ダイヤ同様利用率が低くなっていますが、6両という事もあり利用率が低すぎるという事もなく、補佐的列車として機能していると思います。
区間準急が挿入される事による急行の利用率の影響については、データを見る限り「区間準急の混雑p=2本の急行の混雑p差」となっておらず、それほど大きく無いようです。
【まとめ】
東武伊勢崎線の新ダイヤは、10両急行がメインになったため、混雑した車輌がなくなり大きな改善になったと言えます。今後10両の認識が高まれば端部車輌の利用率は更に高くなると思いますが、利用率が高い位置でもほぼ座れているため、日中時間帯はこの傾向が維持されるのではないかと思います。