No.36 東急東横線武蔵小杉駅 夕ラッシュ時(19:15~20:15)

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【調査条件】
 ・平成18年7月26日(水)
 ・武蔵小杉駅横浜方にて60分間、発車時の混雑を定点観測
 ・運行状況はほぼ正常

【調査目的】
 ・女性専用車が4両目(5号車)に変更になったことにより、武蔵小杉駅発車時の混雑がどう変化したか確認する。

【調査結果の要点】
 ・1両目が女性専用車ではなくなったが最混雑は2両目のまま。車両の混雑率はこの区間の流動の影響による。
 ・4両目になった女性専用車は前後の車両の中間的な利用率。
 ・女性専用車の位置が変更され、編成全体の混雑バランスは改善された。

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【考察】

 女性専用車位置が変更されて一週間という状況のデータです。1両目は女性専用車時よりも利用率が高くなり、混雑する前方車両のバランスは良くなりました。

 それでもなお2両目のほうが利用率が高いのは、1)日吉と綱島の階段が近いこと、2)目黒線の停車位置が上記写真のように真ん中寄せであるため1両目に乗り換えるには移動が伴うこと、3)武蔵小杉を含めた渋谷側の主要駅の階段が先頭側に無いことが理由としてあると考えます。

 よって2両目が混んでいたのは1両目が女性専用車だからという訳ではありませんが、そうは言っても混雑要素であるのは事実で、今回位置が変更されて混雑バランスが改善されたことは良かったと考えています。

 新たに女性専用車として設定された4両目も日吉下車という意味では便利な車両ですが、その影響が出るであろう隣接の5両目が4両目と同等程度(急行はやや少ない)の利用率差であることから、編成混雑のバランスとして捉えれば、まずまず悪くない状況かと考えます。

 以上のことから、武蔵小杉~菊名付近においては、女性専用車は1両目から5両目に変更されて、編成全体の混雑バランスは改善されたと見て良いと思います。