【調査条件】
・平成18年12月15日(金)
・新御徒町駅つくば方で上下列車の発着時の混雑を30分定点観測
・運行状況はほぼ正常
【調査目的】
・職場呑み会で新御徒町にいたので、待ち合わせの時間まで夕ラッシュ時の利用状況を見る。
【調査結果の要点】
・優等のほうが普通より利用率が高いが、差が大きいのは2、5両目である
・快速後の普通が区間快速後の普通より若干利用率が高い
・上りはつくば発列車だけが利用率が高い
【考察】
<混雑傾向について>
グラフを見ての通り、優等と普通の差は2、5両目の利用率の違いであり、この2両は秋葉原において乗車しやすく、かつ南流山、流山おおたかの森下車な便利な車両であることから、「先着する列車に立ってでも乗る人」が居る分だけ優等の利用率が高くなっていると言えましょう。
ホーム状況を観察したところ、利用客は到着する列車が優等でも普通でも殆どの人が乗車しており、後続列車を待つ人はごく僅かでした。よって、優等も普通もほぼ同人数が乗車していると思われますが、優等は新御徒町では座れないため下車条件の良い車両が選択され、普通は若干ながら空席有りの状態で到着するため空席の多い車両が選択されているように感じました。その結果が前述の優等と普通の利用率の差の傾向を生みだしていると考えます。
列車ごとの混雑率を見てみると、小さな差ではありますが快速の後の普通のほうが区間快速の後の普通よりも混雑率が高くなっています。これは、八潮、三郷中央等区間快速停車駅の利用者が快速に乗れないため後続の普通にシフトしていると言えるでしょう。2,4,5両目が八潮、三郷中央の階段位置でありますが、混雑差が出ている車両の位置が一致していることも、その根拠になるかと思います。
<上りについて>
参考に上りデータも取ってみましたが、つくば発列車だけが利用率が高いという結果を得ました。この時間帯の上りはつくばから都心への通勤移動が多い(というかその移動のみある)という事かと思います。